年末と言う事で一旦私のグッツィエルドラドの総括を。
まぁ200㎞ちょい走ってロッカークラッチ(足クラッチ)
ハンドシフトは「
これ物理的に無理だわ」となったので
(市街地で渋滞でクラッチに脚置いておくと必然と火傷するw)、
そこはハンドクラッチに戻しますが
一応今年完成という区切りで。
長いので先に曲でも流してくださいまし(笑)
両サイドのパニアケース降ろしてますけど
撮影用にブースに入れてみましてん。
全長2400㎜ちょい、無論これで登録済で車検対応。
とはいえ850㎜延長したスイングアームと
リアタイヤから350㎜オーバーハングされてるブルックランズ缶、
まぁ我ながら思いますが「長ぇ」です。
完全にワンオフのハンドシフト。
本来このモトグッツィエルドラドにはハンドシフトの設定はありません。
このシフト機構は車坂下の野呂さんがこさえてくれました。
前1速の後ろ3速で合計4速。
750㏄のアンバサダーが5速設定で850㏄のエルドラドが4速設定なのです。
ハンドチェンジでは5速はせわしないですし、
エルドラドの方がフライホイール重くてどっしりしたフィーリングなので
私は迷わず850㏄エルドラドのパッケージを選びました。
46さんトコは皆彼が過去に製作した軽快に走るアンバサダーが望みで、
5速軽量フライホイールのアンバサダーEgに載せ替えされるのが常なので
逆に重いフライホイールの4速エルドラドのEgが余っていたので
むしろ良いトコ取りで46さんがこのEg組み上げてくれました(笑)
そしてアンバサダーはフットチェンジが右チェンジなのに対して
エルドラドは左チェンジも設定にあったのも大きな要因です。
戦前車ではシフトも右にある車両もありますが、
この場合シフトチェンジでアクセルグリップ握る右手を使う事になります。
GOODWOODで戦前リジットの右ハンドシフトのBMWを
手をクロスさせて左手でチェンジして疾走してるTroyみたいな天才もおりますが、
私は凡人なので素直に左手でチェンジできる範疇に欲しかったのでw
タンク下すぐのところで1度リンケージ入れて
すぐに折り返す様に再びリンケージ入れてスムーズな動きを手に入れています。
正直夜間走行なんかの道が空いている時や
高速道路で巡行してる時やワインディングでのびのび走れる時は
このロッカーとハンドチェンジで何も申し分ありませんでした。
それどころかとっても気持ち良かったです。
が、混雑してる市街地降りるとそれはもうえらいこっちゃでした。
どんな動きするのかわからん車が多いとずっとロッカーに脚置いておかなくてはで
それ維持してると脚火傷する事が明らかになったので
今回ハンドチェンジ辞めようと思った次第。
無理しても車に突っ込むだけだし
そんなでは安心して後ろにカミさん乗せてタンデム出来ないっす。
これ、ハーレーみたいにクラッチミートが良い意味で緩いんだったら
まだ何とかなったかなぁとは思います。
ショベルとかパンのハンドチェンジ乗っても街中でも怖くはないですし。
GUZZIってクラッチが単板なので繋がりが超シビアなんすよね。
脚なのにミリ単位で動かさないと良いクラッチミート出来ない。
ハーレーの良い意味の緩さが微塵もないんすよね。
でもって火傷するwww
これはもうハンドクラッチに戻した方がいいなと判断した次第。
思えばこの車体造るコンセプト、
これ埋め込まれてるシフター手に入れたから決まったんだよな。
残念ながらお役目御免になっちゃうシフターとロッカークラッチ。
この曲線美なワンオフのロッカーはケンタが造ってくれました。
これ、折角だから他の車輛に流用で使おうかな。
半月型の前後ステップボードはビンテージハーレーの。
GUZZIもステップボードは設定ありましたが長方形のべったりした形状で、
タンデム側にはステップボードの設定はありません。
ここは形状のエレガントさで前後合計4枚HDのものをインストール。
ただ、座面のゴムはまんまで使うと
めっちゃ誇らしげにゴムに「Harley Davidson」のロゴあしらわれてるので
汎用の縦溝ゴム買ってきて自分でこの形状にカットして貼り付けました。
何故か女性のスカートの中執拗に覗こうとしてるアングルですがw
多分これがこのGUZZIに付けてるパーツで一番旧いです。
1910年代の英国ROTAX製ヘッドランプ。
無論この時代はまだカーバイトのガスを使用してのランプだったので、
それを私がH3バルブ使える様に内部改造して使ってます。
「裏側に銅製のコーションプレートあったな」で
このコミケで恥じらいもへったくれもなく潜り込んで撮影してる
こんなアングルになった次第。
でもブレてぼやけてもうた(苦笑)
本来こっちが上向きなんですよ。
私がこれをフォグとしてバンパーに吊り下げたから天地逆なんす。
カーバイトってのは水かけると化学反応起こしてガス発生する物質でして。
昔のバイクや車はこれでガス発生させて
ヘッドランプやテールランプの扉開いてガスに火をつけて明かり灯したんす。
暗くなってきたら水ポンプせっせと押してカーバイトに水かけて
またガス発生させて明かりを保持する。
その間にエンジンヘッドの油足りなくなったらそっちのポンプもせっせと押す。
テールとヘッドのどっちかの火が消えたら消えた方ばかりにガス行っちゃうので
消えた方せっせとレンズ開けて火を灯す。
オイルポンプもせっせと押す。
曲がる時は手信号する。
で、ガソリンスタンドは火気厳禁なので入る前にランプの火消すw
古のマシンって人がやる事いっぱいあって面白いんすよ(笑)
乗り手もマシンの一部にならないとスムーズに走れないっていうのか。
人馬一体がまともに成ってないとまるで走りがおぼつかない。
オートクルーズ・オートパイロット・オートビーム。
機械任せではなかったからこそ旧車に魅了されると思うんすよね。
それでこのランプずっと持ってたんすけど
この人生アガリのGUZZIに付けたくなっちゃってね。
ただまぁこの年式のグッツィだと当たり前ですけどカーバイトではないので
中身改造してH3バルブ化したんですけども。
因みにこの同じくバンパー埋め込み型のウインカーは
昭和の頃のデコトラでよく使われていたマーカーランプです。
ガラス製で光った時の地面への映り込みがとても綺麗です。
ただ、昭和の頃のカスタムアイテムなので造りがチープで、
なのでボルトマウント部強化してしっかり防錆かねてペイントして
リムはリクロームに銅メッキでがっちり仕上げてあります。
LEDではないフィラメントならではのレンズカットの美しさを
点滅させると表現してくれます。
画像のEg中央のバフ掛けされたケースが
発電機をベルトで回す部分なんですけど、
外部設置でベルト駆動でジェネレーター回すのがGUZZIなんすね。
ほぼ車じゃんっていう機構です。
なので長年のノウハウでここも46さんが国産オルタネーターに換装してます。
要は軽自動車並みの発電量なので電気使いたい放題です。
なのでLED化一切せず全てフィラメント球です。
このマーカーも15年前までは沢山在庫で売ってましたけど
もう最近観なくなりましたよね。
H3バルブはイエロー入れてます。
柔らかいフィラメントの明かりは死守したいです。
昨今の爆光のLED、あんなに光量いります?
対向来てめっちゃ眩しくて私は苦手っす。
この蝶ネジとディンプル加工されたネジは当時物です。
これに私がこさえたマウントを銅メッキにしてセットアップしてます。
一時期高校上がった息子にこのランプ奪われそうになりましたが
かろうじて死守しましたwww
ヘッドライトレンズは戦前のBOSCH製です。
戦前はレンズ径に国際規格とかなくて
車種によってフリーダムだったんすね。
私が最初に手に入れたのが192パイだったんですが
急遽他のストックの210パイという大口径をカットして
いまの国際規格180パイで使えるようにしています。
このレンズ、今でも当時使用されていたロールスロイスや
メルセデスベンツ、ベントレーのレストア用に売っているのですが、
なにせ高級車なのでリプロレンズでもセットで(車なので2個セット)15マソ程するという
貧乏人が夢観ちゃいけないシロモノ(苦笑)
めちゃくちゃ調べ上げて
当時は同じく高級車だった(今そんなでもなくてザンネンな)メーカーOPEL、
これも同じレンズ使ってたと辿り着き
OPELで検索かけてギリシャのキプロス島で出品されてたのが初代。
多分キプロス島の出品者はこのレンズが
ロールスベントレーと同様とは思ってなかったんでしょうね。
実際に解体したOPELから採取したから検索ワードもOPELオンリーだったんだろうなと。
それ割っちゃってエジプトのカイロから来たのが今のレンズっす(笑)
エジプトの出品者もオペルだけの概念だったようで。
割れて崩れるかもしれないパーツを業界の私が使うワケにはいかない。
でももうじき1世紀前のパーツを無下には捨てられないのも気持ちで、
ならば落っこちても誰にも迷惑かけない工房を灯してもらおうかな、と(笑)
ヘッドライト上についてるスクリーン。
ウインドシールドと呼ぶには小さすぎるので
私はフライスクリーン(虫除け)と呼んでいます。
ブラフシューペリアのあれをイメージして造りました。
これっすね。
アクリル手曲げで炙り入れて
当時物の揺らいでるガラス風に仕上げてます。
厚みが一定ではない戦前の手製のガラスの雰囲気ですね。
スクリーンを挟むアルミパネルは
かつて銀座和光他世界5つの店舗の壁面製作した
流石はセイコーのフラッグシップたる所以で
もう今ではまた店内リニューアルしましたが、
あの時タッグ組んでバーゼルやパリ、バンコクやシドニーへと
「この使わなくなったサンプルパネル、使っていい?」と打診したら
「いいよー、Muneさんの足跡として使ってー」言ってくれたので
今回ここやメーターパネルや
パニアケースに使わせて戴きました。
このグッツィ、ホントに自分の人生の足跡そのものなんす。
で、これがその同じ槌叩きアルミ使ったメーターパネル。
ホントにグランドセイコーの時計の文字盤みたいで綺麗よね。
これにキャンディブルーかけて世界に送り出してたんだものね。
正直あの時は枚数凄過ぎて苦しかった(苦笑)
でも今となってはMade in Japanの一旦担えたんだなって
誇りにも思っています。
このGUZZI駆る時にいつもそれを思い出すんだと思います。
メーターはモトガジェットです。
遡ればもう10年以上前。
ペイント代でもらったのがこれ。
ってか安くね!?フレームもタンクも塗ってこれだぜ!?
これ確かに高級品だけど、私のペイントもっと貰って良くね!?www
ペインターだからこそ、ペイントされて一体化してるハンドルにしたかったんす。
ハンドルバーをペイントしてる車両って
カスタムショーでも僅かですものね。
まぁわかります、普通なら気を遣い過ぎて絶対やらないですよね。
何もハンドルにクランプ出来ないですし。
なのでレバーホルダーとかミラーとかスイッチとか完全一体化で固定して、
ライザーの固定部すら廃してそこも一体化しました。
当り前ですが後付けでスマホホルダーとか諸々付ける気全くないです。
ハンドルはケンタがワンオフでこさえてくれたんですけど、
当初私とケンタ2人で打ち合わせした時は
その全てがアールで形成されるエレガントこの上ないハンドルだったんす。
それを車坂下の野呂さんが、
「Muneさん、このハンドルカスタム感強すぎてクラシックな佇まい無いっすよ!
これ、絶対真ん中直線取り入れた方がそれっぽいです!!」
「うーん、でもこれケンタと打ち合わせしてこれでって造ったんすよね」
「大丈夫です!!ケンタ呼び出して造り直させます!!」
ごめんねケンタ、二度手間かけさせちゃってwww
でも、折角名を馳せる関わったビルダーの方々が集約するんですから、
野呂さんが本気でそのアドバイスしてるんだって思ったので
そこは取り入れようと思いました。
仕上がり観ると確かに直線含めた方がよりビンテージとして正解だったかな、と。
重ね重ねケンタ、ホントにごめんwww
レバーは50年代のイタリア車のよく使われていた
鉄製のシャープレバーです。
今回ハンドクラッチに戻すにあたり
左のレバーももうストックはしてあります。
そっちもホルダー溶接で一体化させてハンドルリペイントします。
スロットルはインナースロットルです。
そういうカスタム絶対にやらない46さんが
(彼は走りに対してスポイルする改造は絶対にしません。
世界でも貴重な「改悪」ではなく「改良」に徹するビルダーだと思います)
「他の人からのオーダーでは絶対受けません」と世界に宣言しながらも
この車両の為にウルトラスムーズなスロットル仕上げてくれました。
でも46さん、
あんなに念押して宣言されると
頼んだ私が世界でワルモノみたいになっちゃうんですけど(笑)
レバーから先のホルダーやワイヤーはYAMAHAのSR用使ってます。
SRならば国内で幾らでも調達可能ですしね。
まぁもう一つ採用の要因ありますけどそれは後述で。
スロットルワイヤーの出し方は50年代のドイツNSUのハンドル参考にしてます。
ハンドルより上に何も無いのが私の美的センスになります。
ミラーは当時物のBUMM奢りました。
今や貴重品ではありますが
使わなくして物であるか。
右(超貴重品、みんな右ばかり使ってきたから現存ほぼ無い)も左も
当時物BUMM惜しみなく奢りました。
ミュンヘナー時代のBMW同様、このエルドラドには合うかな、と。
この左グリップに何もない(ハンドチェンジだからクラッチ無い)は
製作にあたってかなり拘った点でしたが、
カミさん乗せて旅するバイクでグッツィ造ったんですからね。
そこはしっかりリプロして乗ろうと思いまする。
ビンテージのアプリリアのスイッチに合せてステー造ってくれたのはケンタ。
というかハンドル含めフロントセクションは全部ケンタです。
このノーマルのフロントフェンダーにスカート製作したのもケンタ。
このパイプのモールディングに合せて凄く綺麗なプレート造ってくれた。
フロントのドラムブレーキはSR用のものなんす。
それを実際に左側穴開けてスクープ溶接して
入り口に昔のイタリア車がよく使用していた
真鍮のパンチングメッシュ固定してます。
このドラム加工してくれたのは46さんです。
遥か昔、まだ私がSR500が愛機だった時にバーターで加工してくれたもの。
息子にSR譲る時にこのフロントは降ろしました。
あげねぇよこんな加工した素敵なモンwww
SR時代は若さゆえ開けっぱだった右の穴も
今回同じ真鍮パンチングで埋めました。
このイタリアでしか買えないパンチングやレバーやアプリリアのスイッチは
私めに次なる玩具
RUMIを与えてくださった
BAT MOTORCYCLESの片山さんが提供してくれました(笑)
で、このドラム。
イタリア車のGUZZIに付いているので
まさかこれがSRのドラムとは思ってもらえず、
結構な確率でフォンタナとかグリメカだと思われます。
すみません、ヤマハSRのドラムです。
ブレーキシューそこらで買えます。
そして純正GUZZIのドラムより10倍効きますwww
で、何でSR用なのかというとこのGUZZI、
実はフロント周りごっそりSRのフロント流用しているのです。
ステムシャフトだけグッチに打ち換えて(byコーヘーマシン)、
トップブリッジも三つ又もフォークも何もかもSR用なんす。
このセクションドラム以外純正のままと思われる方多いかもですが
実はそのドラム含めフロント周りごっそりSRなんです。
元のアウタースプリングのフォークよりも遥かにサス動きますし、
ドラムもSR使うならフォークもステムもその方がベターです。
オリジナルはハンドルがライザーでかなりライダー側にプルバックされており、
その理由でライディングで「曲げる」というよりは「こじる」感じです。
これをステアリング感覚良くするためにSRトップブリッジ使う事で
ハンドルがプルバックされていない事で改善されます。
しなやかなサスペンションと良く効くブレーキ、
そしてリニアなハンドリングで凄く普通にライディング出来ます。
ただ、乾燥重量150ちょいのSRに対してこのGUZZIは250㎏以上と、
重量にかなりの差がありますので
そのままでは急ブレーキでフルボトムする可能性もありますので
フォークスプリングをバネレート1.5倍のコシのものを用意して
フォークオイル量もほんの僅か増量しています。
とはいえシャフト車特有の加速時にケツが持ち上がって
ブレーキ時にケツが下がる特性もありますので
コシ増しのスプリングの恩恵もあってフルボトムはしません。
そんな意味でも元からボラーニだったGUZZIにぴったりです。
ヘッドライトカバーはSRフォークだと長さが足りなかったので
ケンタが被る様に追加延長加工してくれました。
それに伴いSRのフォークの膨らみを擦れて当たらない様に
数ミリ削って自然に観える様にインストールしています。
弊害として元のエルドラドは前後同じサイズの太いタイヤですが、
SRフロントの変更に伴いナローになってしまった為、
そこはケンタにお願いしてノーマルの太いフロントフェンダーを入れるべく
フェンダー側にエグリ加工施して「知恵の輪」で装着出来る様にしてます。
そういう部分だけは流用で純正っぽくするには通らなければならない
「そうはいかなくなるぞ」の地味に険しい道です。
流用で純正っぽくするのは実はいばらの道なのかもしれません(笑)
なのでタイヤもオリジナルのエルドラドは前後同じ太さのタイヤ履いてますが
ナローになってるので前後同じは無論不可能。
なので私のGUZZIは後ろALLSTATE、前はブリヂストンのアコレードです。
アコレードでこの縦溝パターンあるの知ってる人、少ないんじゃない?
しかし如何にも純正であったかのようにスカート造るの、
流石はケンタだなぁって改めて思います。
違和感ないっすものね。
フューエルキャップは戦前の英国MGのラジエーターキャップを加工。
密閉ではガソリン落ちなくなるので裏側に加工施して通気口こさえて
負圧抜けるようにして使ってます。
ワンアクションで開くのはイタリアンではお馴染みのキャップではあります。
誰でも勝手に開けられるので悪戯し放題ではあります(苦笑)
でもやれるものならやってみろです。
そいつは後日山中で咽び泣きながら自分の墓穴掘って埋められるか
日立港で両手両足縛られて溺死するだけです。
人のモノに悪戯する輩はそれ相応の報いを受けるのが世の常です。
あ、すみません。
育ち悪いの出てまいましたw
タンクは元より真ん中チョップして細くしてます。
これでも14ℓ入るので狭い日本では十分です。
そして中央減ってる分タンク全体が丸みで形成されてます。
何より補足したので両サイドに張り出したEgが良く観えます。
本来このEgのメカノイズ減少も含め大型タンク装着したそうですが
メカ好きとしては乗って跨ってここ観える方がワクワクします(笑)
キャブは本来のVHBの角キャブから
同じくデロルトの丸キャブの加速ポンプ付きに変更してます。
オリジナルには全く拘っていません。
むしろ角キャブのVHBはカッタウェイ変えても何しても
元のスクエアボディが削られてダメな事が多いので
それに固執する理由が私にはありません。
バイクは気持ち良く走れてなんぼだと思ってます故。
マニホールドは46さんがこれに合せてワンオフで製作してくれてます。
無論内燃機も46さんがフルOHしてます。
おかげさまで走るという事でフラストレーション一切ございません。
チョーク無いですけど強制開閉なので
その仕組みとコツ理解していれば冬でも余裕で始動します。
この車両でFCRはやり過ぎですし、CRですらオーバースペックです。
このデロルトの丸キャブが丁度いいんです。
ブレーキペダルはハンドチェンジ同様野呂さんのモディファイです。
アールデコのお題で野呂さんがこさえたワンオフです。
ステップボードに脚置いたままで操作できるので
見た目も機能性も非常に気に入ってます。
無論これ製作するにあたり手前にレバーアームもワンオフです。
綺麗なアール描いてタッチも素晴らしいんす。
アルミの丸みのある電装ケースも野呂さんのワンオフです。
これ、凄く気に入ってます。
昔馴染みの売れっ子建築家の仲間が私のGUZZI観て
「これ使えるなら使ってくれ、似合えばいいけど」って
譲ってくれた欧州の古い真鍮の代紋(エンブレム)。
有難くこの電装バッテリーケースの蓋に貼らせて戴きました。
私、島んちゅ(琉球)だけどもwwww
そしてリアセクション。
こっちのパネル造ってくれたのはアトリエツネナガのツネちゃん。
こっちは挿し込み嵌め込み式のパネル。
ループフレームをカットして角度付け直してくれたのもツネちゃん。
私とカミさんの着座位置設定してくれたのは全部ツネちゃんっす。
一つのカスタムの肝だったフロントシートギミック。
全閉式のスプリングインストールしたこのサドルシート。
戦前の東ヨーロッパで名を馳せたドリラスティックの当時物ラバーシート。
当時のBMWやNSU、MZやツンダップに採用されていました。
このリベット打ち込みのプレートはかなり探した。
座面のディンプル加工もさることながら
元よりラバーにカーカス加工されてるから
(ゴム繊維の中に鉄のワイヤーが入ってる、タイヤと同じ製法)
まぁこのドリラスティック、硬いww
でもカッコいい。
カミさんの方のサドルはリプロのダンロップ。
こちらはとってもソフトで座り心地とっても良い。
フロントは全閉式スプリングを採用して
リアは乗り心地重視のフワフワスプリング採用した。
シートの骨格は贅沢にも前後共ツネちゃんがワンオフで。
なのでラバーシートなのにスプリング内蔵してます。
本来の戦前のラバーシートってそのゴムの弾力に全力で頼るように
こんな感じで裏側鉄の棒2本くらいしか入ってないのが普通なんすね。
それを合皮のシートみたいにスプリング装着で造ってくれたので
一生涯ラバーがへたる事は無いと思います。
後ろなんかこの柔らかさでスプリングですから
多分お尻フワフワで快適だと思われます(笑)
そんなツネが造ってくれたのがリア廻り。
キャリアも勿論ツネのワンオフ。
SR時代同様、私はこのキャリア無いと生きていけないwww
分不相応のブガッティテールランプ。
これね。
これも本物探したらレプリカで15マソ、
本物だと1個で余裕で40マソとかいうあたおかな金額設定。
というか私は戦前BOSCHレンズとかGMキャップとか
何でこうも分不相応な物望むんだろう(苦笑)
当時アメリカで良く売ってたガラス製のリフレクター。
そしてツネが完成祝いでくれたコブラヘッドのボルト。
ツネが造ってくれたので
この部分のナンバーマウントは全部USインチ(笑)
ここは一番ペイントとクロームと銅メッキが交差する場所。
それぞれの仕上がりのチョイスに一番慎重になったセクションです。
昔テールランプ(尾灯)ではなくストップの意思を最も伝えるべく、
50年代から60年代あたまに流行した後付けのSTOPランプ。
まだテールランプが尾灯だけで良かった時代、
改定でストップランプの義務が始まった時代に流行したランプです。
あずきテールのVWとかのバンパーに当時物でよくついてますよね。
これもフォグ同様上下逆さ付けでインストールしました。
この中央からずれているランプは車検NGっす。
なので車検の際はこのランプ光らせないようにするか
アルミテープとかでぐるぐる巻きにして覆い被せてしまうかしないとです。
こんなにもわかりやすいテールが車検NGって、
なんか制度おかしいよなあって毎回思いますけど、
それがこの国の制度なんでしょうから
まぁほくそ笑みながら甘んじて受け入れますよw
こうして振り返ると、このグッツィ結構弄ってますね(笑)
随分と長い時間要しましたけども。
来年はこいつ、沢山乗りたいなぁ♪