2017年4月20日木曜日

入庫を全面STOPとさせて頂きます。

業者様及びユーザー様各位
入庫の件にてお知らせ差し上げます。
当方のルールとして業者枠:ユーザー枠の比率で
6:4ないし7:3にて今まで入庫を受け付けておりました。
その場でのオーダーの受け率に従ってその辺をコントロールして参りましたが、
年々作業のご依頼の内容やレストアする車体の年式等の理由から作業の時間が後ろへと伸びつつあり、
またユーザー様がネット等でご自身でお持込になるケースが飛躍的に多くなった事象もあり、
慢性的に仕事量・オーダー・予約待ちが増えていく傾向になってしまっています。
当初より業者様は常日頃お仕事の依頼をしてくださる故、ほぼ無条件にて入庫で迎え入れておりましたが、
本年度に入りそれも中々順調には納品へと至らず、
現時点でほぼ入庫の受け入れが不可能な状態となりました。

一人きりもり故、お預かりの外装の程度を考えても、
どう頑張ってもこれ以上お受けできない状況にあります。
つきましては、当方にしても苦渋の決断ではございますが、
業者様の枠も5月いっぱいまでお受けしない形をとらせて戴きます。

現時点で引き取りの日程を確定している業者様の分は責任持ってお預かりに伺います。
申し訳ございませんが現時点で予定だけで日程の確定していなかった入庫に関しては
6月あたまからの入庫受付とさせてください。
ならびに急遽飛び込みの補修・雑誌企画・ショー出品の受け付けも
誠に申し訳ございませんが6月までお断りさせて戴きます。
当方事情とはいえ、お待ちくださっているユーザー様には本当にご迷惑をお掛けしております。

この5月末までの入庫の一切ストップにて全て仕上げる所存ですので、今暫しお待ちくださいませ。
何卒宜しくお願い申し上げます。


2017年4月20日

STUPID CROWN
Custom&Paint Factory
Mune.T.

2017年4月13日木曜日

ニーラー体験走行会のお知らせ。

5月28日(日)、袖ヶ浦フォレストウェイで開催されるレースイベント
「SIDEWAY TROPHY」前に、練習走行・シェイクダウン走行兼ねて、
ご興味ある皆さんにも体験走行してもらえたらと思い
一般公開で練習走行会を開く事にしました!
また、普段練習走行する機会を設けるのが難しい小排気量のレーサーの方や、
サンデーチョップチキンレースに出てた鉄スクーターや小排気量クラスの皆さんなら
一緒に走れる枠を設けてあります。

ご興味ある皆さん、これを機にタイヤの数が奇数のヴァカしか乗らない乗り物を
体験してみませんか~(笑)

無論、見学・冷やかしの方も大歓迎なのでお気軽に土曜の夜秋ヶ瀬に遊びに来てくださいまし!


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5月13日(土)18:00~21:00
場所:埼玉秋ヶ瀬サーキット
   埼玉県さいたま市桜区上大久保1099
参加費:お一人¥2,500(詳細は以下に)
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参加要件(ニーラー体験走行)

基本ニーラーは2人ペアで乗る乗り物ですので、
ドライバー希望とパッセンジャー希望のペアでの参加申し込みしてください。

お一人での参加希望も受け付けますが、その場合当日に他のソロ参加者と組んで戴きます。
強制的にその場でその方と阿吽の呼吸目指してください(笑)

コースインにあたって、フルフェイスのヘルメット・上下革の装備・グローブ・
出来ればライディングブーツまでは各自持参してください。
フルフェイス持っていなくてどーしても体験走行してみたい方は、
我々中年のおっさんの被るフルフェイスでよければお貸しします。
臭い・キモイ等のDisりは禁止です。
意外とおっさん達傷つきます。

最初1周こちらのドライバーと体験パッセンジャーで周り
次にこちらのパッセンジャーと体験ドライバーで1周、
そこからペアでコースに出てもらいます。

現時点で各ペア15分くらいは走れるんじゃないかと思います。
正直これでかなり走った満足感あると思います。
にパッセンジャーはヘロヘロでしょう。

絶対無いと思いますが、参加希望が殺到したら先着順にさせて戴きますw

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参加要件(小排気量持ち込み)
125ccまでの排気量とします
鉄スクーターは200ccまでOKとします。

レーサーの方も走行OKですが、オープンエンドバッフルやサイレンサー無しは
出走をお断りする可能性があります。何卒ご了承ください。

ビンテージマシンの場合はコース上にオイル散布を防止する理由から、
エンジン下部にアンダートレーを必ず装着してください。
文房具のクリアファイルをタイラップで留めてエンジンとの間に
赤ちゃん用のおむつ挟むでもいいですから、オイル対策への少しの努力をお願いします。

一応出走前に我々主催で簡易な車検させて戴きます。
車検で不具合を指摘された際は改善を施せる最低限の用意は各自で願います。

出走される人数での参加費を戴きます。
お一人で複数台持ち込まれる場合は一人分の参加費でOKです。

装備に関しては体験走行の方々と同じです。フルフェイスと上下革・
グローブとブーツは各自用意願います。

参加希望者と人数で決めますが、ニーラーのいない(邪魔者のいないw)
2輪走行枠も設けられると思います。
20分1本とかになるかもしれませんが¥2,500なら安いと思いますんで、
そんなユルい感じで当日のスケジュールを見守ってくださると嬉しくて泣いちゃいます。


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走行時の怪我について

基本原則として各自自己責任でお願いします。

一応参加料の中に秋ヶ瀬サーキットの保険は加入出来る形にはなっていますが、
最低限でしかありません。

今後もこんな形で体験走行等してみたい方、モトクロスなんかにも
ちょくちょく参加されている方はサーキット保険とは別に
国で「スポーツ安全保険」というものがあります

こちらはオンロード・オフロードといったモータースポーツだけではなく、
ありとあらゆるスポーツ時の怪我の保険として対応していますので、
ご興味ある方は事前に加入しておく事をお勧めします。

1年間全てのスポーツ活動での怪我に対応して年間¥1,850です。

(モータースポーツも対応している64歳以下という枠で大人C枠になります。
詳細はスポ安HPでご参照ください

一つ欠点があり、4人以上のチーム登録になっています。
加入希望の場合そこだけは各自人数集めてチームでっち上げてください(笑)

スポーツ安全保険ネット(加入ページ)
https://www.spokyo.jp/spoannet.html

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基本的には「少人数でこじんまりと変な乗り物を愉しみましょ♪」
というユルいイベントなので、そんな感じでお願いしますね。

参加希望の方は「ニーラー体験走行」「小排気量2輪枠」
事前にペア参加の方はペアありと明記して、
下記メール送信フォームにて参加表明してくださいまし。
追ってFlatfishes広報担当田村よりメッセージお送りさせて戴きます。
(タイトルで「5.13体験走行会の件にて」と打って戴けるとメッチャ助かりマス)

2017年4月8日土曜日

GUZZI製作記 アトリエツネナガ編

MOTO GUZZI850EL DORADO(エルドラド)
カスタム製作記、細々と淡々と続きまする。

2017年。
遂に我がGUZZI本腰入れての製作に取り掛かる為
先ずはリアセクション完成すべく
アトリエツネナガへ入庫となる。

ツネちゃんが最初に手掛けたのはリアエンドのループフレーム。
手曲げで製作していく。

「Muneさんと奥さんの二人の命預かりますからね。
しっかり造りますよ」
ツネちゃんのしっかりがどれだけクオリティ高いのか知ってるので
頼もしい限りです。


元パイプにきっちりしっかり嵌め込む形でループが完成。
エンド位置を打合わせして本溶接。

左右でバランスを取りつつ角度を観つつきっちり挿し込む。
本来左右別で造ってほんの少しのズレをエンドで溶接して調整して、って
そっちの方が簡単で辻褄合わせも楽。
だけど先に述べたツネちゃんの本気。命預かる重み。
だからこの非常に難しくて難度の高い嵌め込みで仕上げてくれた。
それ自身がインロウにもなっている堅牢なループエンドが完成。

次にリアフェンダーの加工。
先ずは錆びてくたびれた地金を磨きでリフレッシュ。

元々見た目に反して薄くてペナペナなGUZZIのフェンダー。
裏側に補強で3.5tのフラットバーを溶接してくれている。

もうこれだけでハーレーのFLあたりと変わらない強度になった(byツネちゃん)。
で、ここでふと気が付く。
ノーマルのEL DORADOでも深く被ったフェンダーだけど
これって例えばタイヤパンクした時とかってリアホイール脱着どうしてんだろ?
疑問に思ったので46さんにTel。
「うん、純正でもリアホイールはフェンダーあると降ろせないから
バイクリフトで後ろはみ出させて持ち上げて下に抜くしかないんだよね」
あー、やっぱそうか。
このGUZZIはロングも気兼ねなく行きたいコンセプトなんだよね。
遠い出先でこの交換のネックで作業拒否とかされそうな気がするなぁ。
まぁ外車でしかも旧車となれば門前払いも多そうだけどね(苦笑)
で、ちょっと考えた末、後ろを分割出来る様にしてもらった。

古いBMWみたいに蝶ヒンジ使って跳ね上げ式も考えたけど
ワタシは最後にリアキャリア装着する予定なので
跳ね上げたところでキャリアあっちゃぁ上がんないわな、と考慮して
潔くパカーンと取れちゃう分割式にしてもらった(笑)

理解る人が見ればすぐに指摘されそうだが
「これだけ(3点)ボルトマウントで大丈夫?」って思われそうですが、
更にパネルも付くのでこれ以上のマウントはオーバースペックになりそうなので
取りあえずこれでOK。

で、いよいよフレームとリアフェンダーがドッキング。

リアフェンダー前部のマウントステーはこんな感じ。
中央に這わせた3.5tの帯鉄にジョイントすべく3点で申し分ないマウント。

後ろは2点。勿論裏側にナット溶接してあるので脱着は凄く容易。

で、リアホイール降ろしたい時にこうやってフェンダーが分離できる様に。

パッカーン(笑)

これならスタンドで少しリア持ち上げれば
ホイールへのアクセスも凄く楽だろう。
フェンダーの切れ目の「ちり」は確かに少し出るけども、
元々旧車もその辺ちりがぴったりなモノなんて皆無だから
ワタシは逆にこのちりをそれっぽいと解釈しまするw

タンクも最終的にきっちりマウントしてくれた。

元々のEL DORADOは前側も後ろ側も横から貫通でボルトマウントする方式。
その為に純正タンクは全周にわたって大きな「ベロ」があります。


タンクチョップしてスリムにした際にトンネルの状態が芳しくなかったんで
トンネルは新規造った為にこのベロが失われていたんですが、
ならばマウント方法も現在の国産が採用している
前は丸いゴムで横から挟んでボルトマウント無しでフリーにして
後ろは上からマウントしてタンクをある程度振動逃がす構造でマウントしてみた。
正直英車に多い前も後ろも上からの垂直マウント(しかも前後ボルト)とか
前後横からのどちらもボルトマウントとかは
レストアしていても負担掛かって破れちゃってる個体も多いんですね。
国産旧車のタンクは鉄板が薄くて錆穴とかのトラブルは多いですけど
マウント方法でこれを早くより採用していたので
マウントステーの破断・ガソリン漏れは殆どケースがありません。
因みにウチに最も多く入庫する空冷BMWも前はラバーにクリップオンするタイプ故
ステーの負担でのガス漏れはほぼ皆無です。
長年のレストア仕事でそれ知ってるなら自分の車体でやらない手はありませぬ。

次にツネちゃんが取り掛かってくれたのはサドルシート。
ラバーシートにスプリングまで備わった超贅沢仕様です。

本来PER WARのラバーシートの車体の骨組みは
シンプルに裏側は丸棒のみで支えてる事が殆どです。


ラバーを選んだのはロングツーリングとかで雨降られた時、
翌日サッと拭けばすぐに乾いたシートになってくれる事。
これはロングツーリング経験者は理解るんじゃないですかね。
雨降られて宿到着して一晩寝て、次の日に雨が染み込んだあのシート。
翌日快晴だったとしてもケツ濡れちゃうあの精神衛生上ダウンしちゃう感覚(笑)
あれ何とかしたくてラバーを採用したんです。
見た目もぐっとビンテージになりますし、ね。
ただ、座り心地は絶対どうにかしたい。
で、贅沢にも骨組みからオールワンオフに踏み切りました。

良く見るとフロントのワタシが座るDRILASTICの形状と
後ろのカミさんが座るDUNLOPの形状としっかり造り分けてあります。
この時点でツネちゃんにいっぱいチューしたくなりますw
因みにこのラバーの上にロング出る際にシートカバー造ろうと思ってます。
ゲルザブも仕込んだ徹底的な負担軽減実用カバー。
こちらはそのうちRyozzy君にお願いしようと。

さて、いよいよフロントのサドル取付に掛かります。

こればっかりはワタシのライディングポジションがありますので
ツネちゃんの工房訪ねて一緒に作業です。

フロントのマウントを溶接して

リアのスプリングマウントステーを長さ測って製作。

ツネちゃんが一瞬仕組みの理解に迷った戦前車のマウント方法を
「違う違うそうじゃ、そうじゃない」と説明しながらフレームにステーを溶接(笑)

フロントのサドルシート固定完了。
「なるほどね、こういう動きになるのねー」
ツネちゃんも出来上がって納得(笑)

ふぬおおぉぉぉぉ♪

我慢できずラバー置いてみる。
あまりの興奮に死ぬかと思った。

フロントが決まればリアは自ずと決まる。
ここはワタシも仕事あるのでお任せする。
で、ツネちゃんから画像レポートが来る。
ん?

申し訳ない。初めてツネちゃんにやり直して欲しいとメールする。
造りと造型は何も問題ない。
カミさんの着座位置が上に上がり過ぎている点だけは何とかしてもらいたい。
出たトコ勝負の丸投げ、ツネちゃんを全面的に信頼している。
だがカミさんの着座位置だけはカミさんとのタンデムのポジション問題だから
申し訳ないがもう一度トライしてもらう事にしてもらった。
ホントごめん、ツネちゃん。

だがツネちゃん、やっぱりしっかり応えてくれる。
コの字に出してたマウントステーを凹み型で造り直してくれた。

更に前のワタシとあまり上下に差が出ない様にと
シートの骨組みにも凄い努力で低く装着できる取り回しを施してくれた。
カモメのウイング型にスプリングの受けがシート側に最大限オフセットしてある。
やっぱりツネちゃん、凄い♪

さりげない各部の造り込みで良いポジションになった♪

因みにフロントの造りはこんな感じ。
コの字のステーがスプリングの動きに合わせて多少動くので
こちらはリアとはまた違う造り。
我ながら何と贅沢な造り込みのシートなんだ、と思う。

そして今回のアトリエツネナガの最終作業。
リアフェンダーのパネル製作。
当初、先にそういうフェンダー製作したこんちゃんのエンフィみたいに
フェンダー裏側に嵌め込んでボルトオンにしようと思ってました。

だが我がGUZZIはリアのブレーキパネルが結構ボリュームあって
内側からアプローチするとギリギリか当たりそう。
そこでツネちゃんから提案。
「Muneさん、これ外側に付けられる様にしてみてもいいっすか?」
うん、画像観る限りそれも良さそうだね。
パネルを止める場所の処理は多分ツネちゃんが考えているみたいだから
これは丸投げでお願いしてみます♪

こう来たか!!
フェンダーの外に覆いをアーチ状に製作して、そこに挿し込むタイプ。
フェンダーが鉄薄いので点付け溶接だけど、
ここはそこまでの強度要らないしワタシの下地製作でどうにでもなる箇所。
うん、これはこんちゃんのとも違っていいね♪
そしてスリットも入ってます。
このパネルはシャキッとクロームメッキで仕上げる予定デス。

そしてツネちゃんのクラフトワーク第1弾はこれにて終了。
一旦ワタシの元へとGUZZI里帰り。
ツネちゃんにはあとはリアキャリアと各種小物をお願いしてます。
ヘヴィワークは取りあえず完了です。
ツネちゃん、ホントにありがとう!!









おかえり、GUZZI。



生涯で「あがり」になるであろうこのGUZZI。
2017年春、思い描いたスタイルへとどんどん近付いておりまする♪