2013年6月29日土曜日

お知らせ2つ。

一つ目。

「やまりん」こと山口輪業さんが主催で
7月6日(土)に沼津まで美味いモン食いに行こうツーリングがあります。
ワタシもぶらりと参加の予定です。
予定では9時前後に海老名SA集合なので
立川は7時過ぎにでも出ようと思ってます。
多摩地区界隈で参加お考えの方はご一報を!!
一緒に流して向かいましょう♪




二つ目。
有機溶剤資格関連の講習会で実演してた消火スプレー。
威力も抜群で保存期限も消火器の倍以上の8年近く。
推奨はしてないが途中使用でもそのまま保管も可能。
消火剤方式ではなく急冷浸潤剤による再発火防止方式なので
撒いた後に匂いも掃除も面倒でない。
どころか裏技でオーバーヒートした車輛のラジエーターに吹き付ければ
とりあえず高速道路上で安全なサービスエリアまでは走れるかも、な
そんな裏ワザも出来るちょっと有難い製品。
耐熱100℃前後でも使用出来るので炎天下に晒さなければ
旧車のダッシュボードにも常備出来て最悪のトラブルにも対処出来そう。
これはいいな、で業者に掛け合ってみる。
メーカー販売価格は通常¥3,150なのだそうですが
24本入り1ケースで購入してくれれば1本¥2,400までは単価下げられるとの事。
1012年頭にお店を爆発で吹っ飛ばした経験からこれはちょっとあるに越した事ない。
というか業者以前からウチ知ってるので
「あの事故はこれでは防げませんよ(笑)」と言われたが(苦笑)
本気でその値段なら何本かワタシも欲しいので
ここで各業者様・旧車愛好家の皆様、
勿論一般家庭でもこれは十分な備えになりますので
希望の方がおりましたらメールなりお電話なりで希望本数をお知らせください。
現在Facebookでも募ったので残り10本で1ケース達しますが
もし多ければ2ケースとか頼んじゃおうかと思ってます。
ただ、一つ条件として
ウチのお店に取りに来られる方
ワタシが納品・引き取りでよく顔出す業者(或いはそこに置いて行って構わない方)
だけにさせてください。
送料考えると直接近場で¥3,150で購入されても同じでしょうし
ワタシ、別にこれで商売してるのではないですから(笑)
自分が欲しいから募ってるだけでゴザイマス。
購入希望の方はご一報くださいな。

ご無沙汰でゴザイマス。。。

1週間、事実上のお店「CLOSED」状態にして
事実上の「猛烈お仕事」、
ご協力皆様、ホントにありがとうございました。
一部の約束守れないバカヤロウ以外は皆さま来店をお控えくださったおかげで
本当に作業がはかどりました。
尚、一部のバカヤロウとは立川界隈のSHOP関係の人間と
魚肉クルーと地元若者軍団でございます(笑)


その1週間より前、TRさんのツーリングに参加してきました。
んが、結論から言えば今回もまたワタシ一人でソロツーとなりました(苦笑)
5時にドカで談合坂に出発したのですが
相模湖東でポケットに入れてたETCを落としたのに気付き
料金所でその旨話して一旦帰宅。
するとすぐに「見つけました」と連絡がありSRに乗り換えて出発。
結局山中湖までの道中、一人でかっ飛ばしてましたw
どうにか昼飯処で合流を果たしましたが
写真はおかげさまで帰りの道志みちでのこの1枚しかございません。。。。

魚肉クルーが頑張ってファクトリーを仕上げている最中、
ワタシは黙々と仕事を片付けていきます。

結構フリーダムに愉しんでいたようです。

こちらがまず完成。
こちら、神田川チェリーボーイズのメンバーのAT1。
オーナーのN氏からのオーダー通りの仕上げ。
艶消しでフィニッシュです。

日独連合が廃エースに仲良く搭乗します。

オーナーさんはごく普通の方です。
最近、ごく普通の方がこの旭日旗をオーダーしていくケースが多いです。
別に極右という方とか旧車〇の方ではゴザイマセン。
というか何度も言っていますがワタシは旧車〇はやりません
最近のオーダーは純真な愛国心から、
そしてそれを否定すらしてくる昨今の近隣諸国に対しての
どちらかと言えば静かなる「訴え」からきているものだと思います。
ワタシの所は旧車〇は絶対やらないのに旭日旗パターンが多いのは
ワタシにもこの要因から来る主張があるからでしょう。
ただ、ここで敢えて「外し」を入れたのは
ACTSは政治アピールをする場では決して無く、
とにかく愉しく遊ぶ場であります。
なのでこの旭日旗はわざと正規の15本より少なくして
どちらかというと昭和の「あけぼの缶詰」みたいなモチーフとして入れています。
昭和のビンテージオフで遊ぶという趣旨にのせてそうしてます。
ワタシの旭日旗は全てそういう意味ではモチーフであり、
全て15本ではない仕上げにしてあります。
国旗掲揚すれば、君が代唄えば、靖国行けばやれ右翼だのと
ちょっとその考え方自体が頭おかしいんちゃうか?です。
日本に生まれて日本を愛して何が悪いんじゃ。
っと、それくらいにしときましょうw
N氏、7月愉しみましょ♪


実はもう1台、奇を同じくして旭日旗のオーダー。
こちらは何と車種はMOTO GUZZI。
そしてオーナーは艶やかなる淑女でゴザイマス。
びっしりのフレークに旭日旗、がオーダーなんですが

さすがにこのままでは完全に極右だし完全に旧車〇。。。。

これでは鳥肌実先生の乗り物ですw

なのでこんな感じでモチーフへと持っていきます。
あとはタンク上とサイドカバーに金箔絵、ですね。
オーナーのH様、あと暫しお待ちください!!


趣向ががらりと変わってこちらはニンジャ250。
オーナーの希望はアニメ「エウレカセブン」に登場する
NIRVASHというロボットをモチーフに、との事。
ググったら白と赤のコンビのカラースキームらしい。
「あ、すみません。その中でも最終話に少ししか出てこないヤツで」
Type3のSpec ZEROというロボットみたいです。
どうもフォントがモノ言うっぽいのでフォント探しまくりましたが
そんな都合のいいフォントが見つからず、
それっぽいものベースにフォントから作成していきます。

マークもインストールします。
このマーク、PANAMみたいでちょっとスタイリッシュでカッコいい。

しかしフルカウルはマスキングが大物過ぎて非常に大変です。
しかも梅雨時でマスキングテープが湿り気帯びてしまうので
貼って疲れて塗りは明日ね、が怖くて出来ず
(湿気で粘着力弱まって塗料が侵入してしまうリスクが高いのです)
眠かろうが何だろうがその日にペイント。
このマスキングや切り出し中に来店でもあろうものなら
間違いなくそのお客さんに発狂して嚙み付いて事件になるので
お客さんが絶対「来ない」という安心の時間が必要だったりします。
ワタシが「来店の際は必ずアポ取ってください」と言っているのは
いるから入れる、ではなく
「どんな作業中なら入れるのか確認取ってください」という意味も大きいのです。
超集中してアートナイフ切ってる最中に入り口コンコンとノックされても
そりゃあ開けられませんがな。
というより開ける気全くありませんがなw

っちゅうコトでこちらも完成デス。
エッジに挿しで入れてるグリーンは艶消しです。

アニメのモチーフではありますが
フィニッシュは結構クリーンでシンプルな仕上がりになったと思います。

アニメとは知らずに観てると
どこかのレーサーのレプリカと言われても納得しちゃいそうです。
というか最近はレースシーンにもアニメが結構入って来てますもんね(笑)

タンクにオーナーのH氏とディスカッションの末に採用した
NIRVASHの胸部に入ってる模様を。
敢えてアニメのモチーフの様に固く入れずにラインは少々ラフに。

現行ってヒップラインが尻上がりでシャープだから
カウル下にこうしてライン入ってると
結構なビューポイントになりますね。
こちらのラインも敢えて有機生命体っぽくラフに。

オーナーのH氏にも喜んで戴けて幸いです。
あとはこのワタシが「エウレカセブン」を観るだけですね(笑)
久々の超現行、愉しかったです♪
ご用命、ありがとうございました!!


前回、あちこちからガソリンが漏れ出してしまった1951年製NORTON。
完全にリペイントになっちゃったので全部剥離する前にライン等を採寸。

あの、右と左でトランスファーの位置がぶっちぎりで違うんですけど(苦笑)
タンクのアールやショルダーに合わせて20㎜前後違うのは
結構こういう年式とか外国車ではこう言っちゃ何だがフツーなんですが
これ、45㎜近く違うのでちょっと笑ったですw

ちゅうコトはタンクのエンドのエッジも

だよな(笑)
まぁ雰囲気では左右イケてたので纏めるセンスはおありだった先代のようで。
それで「アリ」なのも外国車のおおらかさなんですけどね。
でも日本人がやるとこういうの許されない風潮なので
ここはしっかりとやる事にしますw

さて、はぐってみた。

このタンク、下地は元々メッキタンクだったようです。
メッキ独特の剥がれ方で一発で観て判断出来ます。
というコトはこのメッキ層の下の地金の現状は
残念ながら窺い知れません。
ただ、意外にもこのタンク、60年以上前のものにしては
深刻なレベルの凹みとかはそんなにありません。

に、しても。

こんだけ深く貫通したピンホールが点在するとなると
おおよそ窺い知れます。

今回はインナーもPOR処理なので
ここは生乾きのうちに表も裏もPOR処理して
残存するピンホールを全てPORで埋める事にします。
あ、大きな貫通ピンホールは水槽に沈めてはエア送って
プクプクと泡出て来た箇所を一つずつベルトサンダー当てては
ちゃんとハンダで埋めてからのPORです。
何だかんだ2日間かけて50個近くのピンホールを埋めてやりました。

「こんな水疱瘡の子供みたいな姿のNORTON、
拝めるのはワタシくらいのものだ、わははははは」
これだけを心の支えにして夜中にひっそりと作業に勤しみます。
何故ならこの優越感すら無くなってしまうと
泣いてしまいそうになるからですw
E氏、ちゃんと仕上げますので不安にならないでください。。。。



NORTONと言えばトランスファー。
未だワタシを苦しめ続けるトランスファー。
月末になると毎月勉強会です。
上塗りのウレタンでは縮むリスクの極めて高いトランスファー。
なので色々な溶剤使ってテストです。
とはいえ個体によって成功・失敗が別れるトランスファー。
なので同じ種類を2枚ずつテストピースで試します。
MV AGUSTAの下はアクリルクリア使用。
水性なので一番安全かと思いきやめちゃくちゃにしわくちゃ。
でも左のエンフィはアクリルでまぁOKレベル。
上のAGUSTAはエナメルでコーティング。これはセーフ。
同じく右のエンフィもエナメルでセーフ。
上のVELOCETTE。
左半分を水転写のみで貼り付けて
右半分をプラモデル屋で売っている「Mr.マークセッター」なるモノを塗布。
透明部分の食いつきっぷりが右はいいんだけど
文字のゴールド部分がセッターで多少引っ張られているのが理解る。
左は卒なくくっ付いているが
透明部分で明らかだけどホントにただ「載ってる」だけ。
これだと上塗りのウレタンに負けるんだよな。
この実験、やればやるだけ理解ってきたのだが
同じ施工法でもダメな時もあれば上手くいく時もある。
要は英国のこの製品そのものにバラつきがあるんだと思う。
エナメルはその時には反応無くていい結果なんだけど
実際これに後日クリア掛けたら合格点は正直左のアクリルエンフィだけ。
一生これに振り回されるんだと思うと超逃げ出したくなる(苦笑)


気を取り直して。
以前仕上げた「BAD WORKS」さんのSRが
カスタムバーニング誌にて大きく掲載されていた。
ウチのメタル調ペイントにHOPPING SHOWERのTetsu氏がドロウイング。
煮詰まってる時にこういうお知らせは正直助けられます(笑)


無い時間フルに稼働させて
ペイントのインターバル中に魚肉ファクトリーのロフトの図面を引きます。
建築って難しいです。。。。

気が付くとロフトではなく
何だか中世の拷問器具みたいなもの描いてました。


ある日、エアドライヤー繋いでいたホースが劣化で断裂。
工房内にいきなりバシュー!!!!と爆音。
また店が爆発したのかと思って本気で声出してビビりました。
およそ10年ですかね、耐用年数。
というコトは今後も10年周期でこいつらは爆音をあげるのか。
次の10年は50歳。
その次は60歳。。。。
2度目の爆裂でワタシは昇天するかもしれません(苦笑)


とある日よこっつのところへ納品行ったら
どうしたん!?っちゅうくらいとっ散らかしていた。

強盗に入られたようにしか見えない作業場だったが
当の本人はどういうワケだか活き活きとしていた。
そんなにポジティヴ・シンキングだったけ?よこっつ。

訊けば更に効率よく作業出来る工場にせんと
4日前からせっせと大改装&移動を繰り返しているらしい。
「どうだ!!機能的だろ?」
オーナーは誇らしげだったが
悪いけど4日頑張ったとかエピソード抜きにしてパッと見、
物取りに遭遇した不幸な工場にしか見えんw
ボール盤なんか借金差し押さえ寸前みたいな佇まい。


「ディスクブレーキ用のこの工具、ずっとこうやって使うん?」
「いや、勿論そのうちちゃんと支え造るよ。
でもウチ、滅多にディスクブレーキ車来ないんだよね~w」
多分、1年後もこの工具はこうやって棚を支えてると思う。
で、ディスク車来たら同じ工具をよこっつは再び買うんだと思うw

「このサンドブラスター、ここに置くん?」
「そーだよ、砂も外に排出されるし、
台座にキャスター作成したから邪魔な時は移動出来るし」
心理学的に判断するに
よこっつはこのブラストキャビネットを一番持て余しているものと思われる。

「移動式のブラストキャビネットなんざ思いつかないだろ?
頭いいだろ!?俺!!わははははは♪」
砂の排出の事を想定していない主に高笑いされる。
心理学的に判断せずとも
よこっつはこのブラストキャビネットと決別したがっていると思われる。

何かよこっつのところも旧い扇風機、増えてる。

「オルビツト型電気扇」
なんかウチがあげた(強奪された)ヤツよりカッコいいもの持ってやがるw




そんなこんなで色々疲れたので
RITMO行ったらスガヒロ氏のGUZZIがあったので
氏のシートの上でお茶する事にしたw
亮子さん、ごちそうさまでした♪



1週間皆様が放っぽってくれてたおかげで
実は非常に作業がはかどりました。
本当に感謝しております。
海外のサイトでは忙しくなると音信不通飛び越えて
HP閉鎖するというウルトラ技を繰り出すSHOPもございます。
そして半年後とかに漂々とHPを復帰したりします(笑)
日本では絶対考えられない商売のスタイルですが
少し真似してみたくなり(羨ましく)、1週間だけプチ閉店させて戴きました。
今後も一人きりもり故、もしかしたら味をしめてやるかもしれません。
その時はどうぞ今回の様に暖かく見守ってくださいましw

因みに余談ですが土曜日までのお休み告知に対し、
22日午後23時55分に缶BEER持って日付変更を待っていたのは
魚肉のなかじでございます。
思い切り笑わせて戴きました(笑)
チケットぴあの整理券待ちかい!!!!w

2013年6月13日木曜日

16日~22日までの間。

16日(日)から22日(土)までの1週間、
事実上のお店お休みとさせて戴きます。

お休みとは言いましたがその間どっか行くワケでもなければ
体の調子がおかしくて入院とかいう話でもゴザイマセン。
ただただその間黙々とお仕事をこなしていく次第でゴザイマス。

だからお店の灯りはついています。
中でガツガツと作業はしております。
でもお休みでゴザイマス。
来客対応は申し訳ございませんが致しません。
ただひたすら作業にだけ集中させてイタダキマス。

すんません、そういうコトです。
察してください(苦笑)


2013年6月6日木曜日

普通最初に書くだろ、なお仕事編。

ここ最近溜めてしまってたお仕事編デス。
先ずは何だかんだで壮大なプロジェクトになっちゃってるFTR。
フレームオフが先だったかそこまでやるならフレームペイント、が先だったか
もう今となっては多分オーナーのK氏も思い出せないであろう程
結局凄くがっつりカスタムしちゃってます(笑)
総括のカスタム製作はエキセントリックモーターサイクル
Eg内部にまで着手するプランになったので
その間にフレームをキャンディのグラデーションでペイント。
ウチの魚肉クルーのYumi嬢のSRとも似ておりますな。
しかしYumi嬢のは外装がこのパターンでフレームは黒です。
K氏のFTRは反対で外装は黒でフレームがこれです。
ややこしいです(笑)
因みにこのオーダー通りのもこもこ食パンシートはラズダズ

タンクは既に昨年に塗ってるので
今回はワンオフの電装ケースを新たにペイント。
K氏のオーダーでトランプのジョーカーっぽいのを。
ジョーカーというより中世のサーカスの「クラウン」。
ピエロでなくクラウン。
でもってカードの絵みたいなキッチュでプアな感じで、との事でしたので
筆書きでキッチュに描いて
顔はジョジョのDEATH13風にさせてもらった。

反対側はピエロとクラウンの違いをスパニッシュで。
昔の手書き文章っぽくというオーダーだったので
ちょいとあちらの方が描きそうな崩し入れて。

このFTR、リアフェンダー裏ががっつり見えるので
そこにエキモのネームを。
裏はアートナイフにしろ筆にしろ逆Rなので
実はすごく作業しにくいのです。
カスタムプランの追加も多くあったので長い期間のプロジェクトになりましたが
あともうちょい、ですかね。

3月にペイントしたての最近よくウチに来る地元青年団M君のVTZ。
もう事故った(苦笑)
幸い、本人も車体も比較的軽症。
でもタンクはがっつり凹んだ。。。。
こんなすぐにリペイントするとは思わなんだ。
元々べっこり凹んでいた箇所またやったので修正は結構手間食います。
まぁ本人軽傷で取り敢えず何より。


大人っぽい外装一式カスタムペイントのCBX。
この手の車輛には珍しい5分艶フィニッシュ。
ラインは純正然で濃淡シルバーで。
オトナっぽくていいんではないでしょうか。
実はこれ400ではなく550Fなのですがまぁ外観は似てるので
最近盗難率No1らしいのでお気を付けくださいまし。
I様、ご用命ありがとうございました♪


ロケットカウルが仲良く2個入庫。
左が英国エイボン製カウル、正統派のVELOCETTEに装着されます。
左がイタリアのMV AGUSTAカウル。と言っても元はMAGNIのもの。

その2日後。
カウル達が仲間呼んでしまった。
BMWと本家MAGNI。
ナウシカに出てきたウシアブか?お前ら。
「森へお帰り」って言ったら帰るんか?
どうしていいんだか理解らない。

先ずMAGNI剥いてみた。
うげ、また堆積層5層以上ある。
前回GUZZIで地崩れ起こしたからこれは怖い。
慌てて入庫業者に℡。
ちょっと当面掛りそうです。。。。


という訳でこいつの後ろで天地逆さまで自由に遊んでいた
エイボンさんから先に料理する。
カウルに描かれた「Maria Veronica」は
オーナーのM氏にとって生涯で最も大切なキーワード。
そのエピソードを拝聴した際、
ワタシも心が震えました。

ペイントが終わったので
このカウルのステーを造ったツネちゃんのところへ持ち込む。
元フレームを一切加工せず
そして負担掛けない秀逸なステーでございます。

で、ラストはTR COMPANYにて無事に終了。
J・ドトキンのヴェロ、M氏色にてお化粧直ししてフィニッシュ。
最近、ウチ・ツネちゃん・TRさんの図式も多いデスね。
M氏、是非これの走行姿を拝見させてください♪


久々にこんな仕事もやってみたりする。
レタリングと違いピンストは本来範疇外なのでムズいっすw

お仲間のものは気軽に受け付けます。

これはもう流石に下書きなしで3分で描けます(笑)

余談ですが最近多摩地区界隈もチャリンコがブームです。

ただ、そこはやはり多摩地区なので
変なチャリが多いです。
これでも褒めてます。
ウチから近くに自転車屋FUNNYさんがあるので
これからも変なチャリが増えていくんだと思います。
最近ワタシも自分のロードバイク弄りたくてウズウズしてます。



以前SEELEYペイントでご用命戴いたE氏。
実はVELOCETTEもカシュ―塗りのくすんだタンクをリポリッシュしたり
以前ウチでペイントしたVINCENTをゲットしたりで
なにかと氏の車輛にワタシが絡む結果となっております。
「いずれヴェロもリペイントお願いしたいんですよね」と仰って戴けて
ペインターとして光栄しきりです。
で、今回はNORTONインターの内部コーティング依頼。
「知っている限りで過去に2回ハードに錆落とししたんですが
数年経つと物凄い錆が発生するんです」
で、最終手段のコーティングのご依頼です。
外装の程度はいいのでE氏の車輛で唯一ペイントしない車体かもです。
んじゃあ錆落としから始めましょうかね。

2時間ほど振って逆さにしてエアブローして繰り返して
まー出るわ出るわボソボソと出てきます。
しかしちょいと不思議な事にこれに磁石を当てて

むぎゅ。

一つたりともくっ付いてはこないんだなこれが。
酸化鉄は元々磁石には反応しなくはなるものですが
成分中に少しでも鉄分あれば反応はするのですが。。。
過去に2回ハードな錆落とししてるという話ですし
これはもしかしたら錆ではない何かしらの物質なの?
色々頭の中で「?」なままケミカル投入。
ストーブ焚いて1日温度上げて反応を促進します。
で、夜ストーブ切って余熱で残りの反応をさせて、と。

朝、1Fの店に降りて驚愕。
ストーブの周り、びしょ濡れ。
タンクの表面からケミカルがエボラ出血熱。。。。

ペイント表面を水疱状にしてしまっている箇所もあれば

滲み方が変で失意のままザグってみたらあちこちにピンホール。
今まで極小のピンホールでこのパテで止めてあったっぽい。
今回の(知ってる限りで3回目の)錆落としで大きく開通しちゃったみたいです。
これは塗らなくていいと思ってただけになんだかううぅ。。。。

E氏、気軽に「錆取りですね、いいっすよ~」で預かってスミマセン。
こんな結果になるとは正直全く思っていませんでした。
お預かり、長くなりそうデス(泣)


余談。
こないだのBBQパーティーで記憶喪失になったやまりん長男が
MISSING LINKを取り戻さんと自分探しの旅に出て
どういうワケだかウチに来た(笑)
低姿勢を取っているのは多分転倒した時頭を強く打つ事を恐れ
知らずのウチに防御姿勢をとっているものと思われる。
それを会得しただけでも自分探しは終わってるよ、お帰りw
冗談さておき実のところは手前のRDの試走。
このRD、カッチョ良くしましょ♪

昨年PSYCLE CRAFTERSさんよりご依頼でペイントしたM氏のBMWのK1。
実車をご披露しに来てくださった。
ぬおぉ、でけぇ。思った以上に超でけぇ!!

M氏、更にこれにペイントを加えたいらしい。
実はその打ち合わせだったりする(笑)
そしてここ最近ウチの店に魚肉ソーセージが溢れ返っているのは
このM氏が漢買いしてきたからであるw
M氏、またあれやこれやと遊びましょうか♪
でも差し入れはそろそろサラミがいいです(笑)
前回とことん三者三様で話し合って出来上がったカスタムなので
気心知れたペイントのリピートって、嬉しいものです。
そうそう、PSYCLE CRAFTERSの萩原氏、
つい最近待望の第1子が誕生したらしい。
おめでとうございます~♪そして奥様お疲れ様!!


5月にお預かりしたBELLの4輪用れーすヘルメット、こちらも完成。
シンプルなラインですが、これは70年代にF1で活躍した
フランソワーズ・セベールのレプリカ。

正直申し上げますとセベールはそのF1にて非業の死を遂げています。
どうしてそんなレーサーのカラースキーム?と思っていましたが
オーナーのK氏とのやりとりで成程、と納得。
そういう経緯であればこのカラー、スライド背負っててカッコいいです。
K氏、昨日発送しましたのでお手元に到着まであと暫しお待ちください。
お気に召して戴ければ幸いです。
そして今後のレース人生、ご武運とご無事を!!!

最後に。
ウチとしては超珍しい現行、ニンジャの250オールペン。
タンクを剥離してみたらライムグリーンの下からいきなり鉄板。
ぬおぉ、メーカー純正でサフェもプライマーも吹いてねぇ!!
流石は男のカワサキ!!
他のメーカーが出来ない(やらない)事を平気でやってのける!!
そこが痺れる憧れるぅ!!!
と、一人でワケの理解らない興奮をしたが
よーく見てみると非常にしょっぱい膜でうっすらとプライマー層があった。
夜中に一人はしゃいだ時間、返して欲しい。



5月初めに入庫予定だったF様のBMW。
もうかれこれ35年近く連れ添ってきたまさしく「相棒」。
お子様達が皆独り立ちし、
奥様と共に新たな人生のスタート、でオールペンの予定でしたが
入庫5日前にまさかの盗難。
物凄く悔しそうにキャンセルのお電話戴きました。
こちらも何だか掛けるお言葉が見つからず。
人の単車を気軽に盗む様なクズは地獄に堕ちてください。

別件で最近ドタキャンも続きました。
まぁ入庫待ちの方が結構いらっしゃるので
繰り上げ入庫のお知らせ差し上げると喜ばれるので
結果オーライではありますけれど、
そんな入庫待ちの方も事前に予定を打ち合わせしており、
例えばツーリング行ってからの予定だったのをツーリング不参加にして
こちらの繰り上げ入庫のお知らせに合わせてくださったりしています。
「あれ?キャンセル?」と思っても
後日入庫できなかった理由をお電話くださった方もおりましたが
ワタシだってそういう理由があったのなら別に怒りません。
何の連絡も無し、はワタシだけでなくお待ち戴いているお客様にも迷惑です。
「お金払うの俺だしキャンセルも俺の自由」
まぁ、もう多くは語りません。
ご縁が無かったというコトでごきげんよう(苦笑)

とまぁ気分を害する事も多々ございましたが
もう人生完全に折り返し過ぎたワタシは前向きに生きな勿体ないので
梅雨まっさかりの6月もポジティヴに参ります。
と締めくくりたいのですが
現在バッキバキに空梅雨、ですわな(笑)