2022年9月27日火曜日

Someone Always Gets There First。


ロッドショー1台目着手中。

オーナーさんが若いのとそこまで資金無いとの事なので
今回はフレームのスムージングは無し。
とはいえ経年で錆び結構出てるので地金は磨きまくる。
軽くメッキみたいに光るまで地金磨けばもう大丈夫でしょう。
ここからサフェ入れてのペイントスタートになります。
今年はこちら含めショー車輛の入庫が早くて助かります。
これなら11月下旬虫の息にならずに済みそうです(笑)

とはいえ通常業務ももう年内締め切りな位いっぱいいっぱいです。
旧車が多いのでどうしても剥いたら「何か」が起こってしまいます。
こちらはマッハ&マッハです。どうしてか同じ車種集うあるある。
他にもHarleyやらBMWやら(ビーエムは常にですけども)
マチレスやNew Hadsonやらが待ってますし
メットも3個も作業待ちです。
が、頑張ります(苦笑)

こないだのドラムブレーキ。
なにせSR用だからシューとかリペアパーツは国内で容易に入手できる。
これは正直やっぱとても便利。
で、フロントは組み上げる。

うん、これ眺めながら呑めるなwww
だが現実はバックオーダーまみれだから仕事せにゃならん(苦笑)

そうこうしてるウチにアメリカよりGUZZIのリアシューも届く。
ドラムのシュー組んだ事ある人ならわかると思うが、
組み上げるコツとして半分に折って組付けて
最後に「えいやっ」と元の形に拡げればだいたいパコっと嵌まる。
んが、このGUZZIのリアシュー、
このブレーキカム挿し込む前に既にメッチャ強固に噛んでいる。
この状態で組むだけで指の肉持ってかれそうな勢いでパチンと噛んでる。
ワニガメみたいでメッチャ怖くて恐れおののく。
しかもこれ、組み方間違えた。
SRはこれで正解なんだけど
GUZZIは平面同士と丸い同士で噛み合わせるんだった。
これ外さなきゃならないので恐怖でむせび泣く(´;ω;`)

すると福岡のRITMO ALBEROのつっちーから
「こんな形状の特殊工具作れば容易にシュー拡がりますよ!!」
と、神の一手の如き画像を戴く。
早速昼飯休憩でせっせと特工こさえる。
つっちー、お前天才だろ!!!
今年のノーベル賞候補に推薦しておく!!
日頃の作業の中で得たヒントの賜物であろうから
この工具の部分は特秘事項としてジャミングしておくwww

早々簡単にネットでは拾わせてやらんよ。


仕事詰まってるけど気分良いので秋晴れにこれ。
まぁ誰も知らないバンドだとは思うけど。
ってかこの曲以外は全部ボツ曲だしw

スバルホーン。

永らく廃エースで愛用していた昭和時代のスバルホーン。
遂に鳴らなくなり、結構時間かけて探す旅へ。
数年物色して見つけ出していざ装着してみたものの
この音はスバルホーンではなくて
消防自動車じぷたの音でごわす。。。。

絵本だから実際に音聴いた事ないけどもw
まぁ、とぼけてて可愛いから許す。
これなら街中で鳴らしても笑いこそとれども
喧嘩にはならんであろう(笑)




2022年9月21日水曜日

Up and Away。

さて、怒涛の様な納品ラッシュが一旦落ち着いたので、
この夏に休んでなかった分ちょっとまとめてお休みもらったつもりで
3日間集中で自分のGUZZIやらせて戴きましてん。

あ、実は年末のロッドショー、エントリーあぶれましたww
予約開始から10分でモーターサイクルは埋まるとは訊いてましたが、
エントリー開始から色々入力していって、
自分の店のクレジットで出すのは10年ぶりでしたので
ちょびちょび入力でまごつきまして
Enter押した10時10分には「受付終了となりました」、と(笑)

で、あぶれた方はリザーブ待ちで電話受付に回る形だったんですが、
ウチ、もういっかなと思って電話もしなかったっす。

というのもエントリー、結構えげつない位色々高いんす、10年前と比べて。
正直その金額にひるんでEnter遅くなったというのもあります(苦笑)
GUZZI長いので2ブース借りて電力も借りて云々となると
ぶっちゃけエントリーフィーだけで10万近くいっちゃう感じで。
ウチがビルダーショップでしたらそれでも宣伝効果なのでしょけど、
自分の車体のお披露目でその値段はセレブリティ以外の何者でもないw

というワケで自分のGUZZIのエントリーは辞めました。
お仕事のショーバイクの仕事に今年も専念します。
多分ですが全部完成させて自走で来年の名古屋のJOINTSお披露目にします。

なので車輛レポート隠してる必要もないので
一応ロッドショー出す期日算段で進めてここでUPしていきまする(笑)

っちゅう事で先ずは全バラの中から一番手間のかかる場所から。
フロントとリアのスポークばらしてホイール全分解です。
ここまで徹底的にバレると戻せるのか毎回不安になりますww


左、私の元愛車のSRについていたフロント、リムはアクロン。
うん、スポークも固着一切なくここまでの全バラに30分といったところ。
右、半世紀惰眠貪ったGUZZIのリア、リムはボラーニ。
ニップル回らない・スポーク固着して抜けない。でもって汚い(苦笑)
同じ全バラに4時間以上格闘しました。。。。

右、SRのドラムハブ。外周のポリッシュも楽勝。♯600からでOKだし。
左、GUZZIのハブ。
内側のフィンが手つかずですが、外周も中も全部これ。
磨き倒すのにペーパーも先ず♯120から。
ここまで光らせるのに4時間以上。
うん、これで1日目終わってもうたwww

2日目。
取り敢えずHリムの外側ひらすら研磨。
こっちもボラーニは酷ぇ(苦笑)
工具ずっと力入れて使ってるから両手握力無くなる。。。

どうにか光らせたい場所のアルミは磨ききった。
さて、握力ないけど塗る部分の下地しなくては。
3日で終わらせないと通常業務にもどれなくなってまう(´;ω;`)

GUZZIのリアドラムのフィンをひたすら磨く。
もう何も持てなくなるw

ボラーニも内側もそれなりに磨く。
ここもポリッシュだったらこのリム捨ててたと思うwww
もう指が限界来て2日目終了。
泥の様に眠るww

3日目、もう塗るしかない。タイムアップだぎゃ。
せっせとマスキング。
リムはニップルの場所丁寧に1個ずつ塞がないと塗装が結構はじく。
このマスキング浮いてるとここから不純物出ちゃうのよね。
タイヤビードのワックスとかタイヤ成分そのものとか。
だから面倒くさがらずに全部1個ずつ塞ぐが鉄則。

で、塗る。
といってもホイールやハブは実は結構マスキングがいっぱい。
なのでマスキングだけで4時間近くかかっている。
塗るのは30分もかからない。
そんなモンなんだ、ペイントって。
下地とマスキングで仕上がりの美しさが分かれるようなものですから。

あまりアルミとの段差出来るのもよくないし
場所的にこのパーツ群はクリア1コートで十分でしょ。
というワケでクリアは1発で鏡面にね。

塗り分けの部分は生乾きで剥がせるようにマスキングします。
残りは塗装が乾いてからでOKにしておけば慌てませんからね。

ダミーじゃなくて延長加工して実際にエアスクープ開いてる私のSRドラム。
右側のダミーホールも実際に5ホール開いてます。
この部分今回SRっぽくならないように更に加工します。

Hリム内側。
あんなに子汚なかったボラーニも塗ってしまえばほら!綺麗♪w

SRフロントドラム。
この実際開けたホールに今回イタリアンっぽい加工を施します。
愉しみ♪

GUZZIのリアハブ。
こっちはちょびっと塗り分けの境界線どこにしようか迷った。
一番外側のフィンはアルミポリッシュでも良かったんだけど、
ぶっちゃけ下地のコンディションあんま良くなくてペイントに変更した。

で、元SRのドラムに施した加工というのがこれ。
英車やイタリアンレーサーなんかのドラムでよく見かけるこの真鍮のネット。
フォンタナやグリメカなんかの大径レーシングブレーキによく装着されてますよね。
このネットイタリアでしか流通してなくて、
BAT MOTORCYCKLESの片山さんがイタリア行った際に買ってきてくれまして。
GUZZIにこのフロント流用するから是非とも使いたかったのです。

開けっ放しのハードコア仕様だったこっちにもこのネットを。
実際にこれあれば大きな不純物侵入を防げるので
機能パーツとしても有益ではあります。
しかもエアスクープとここ開いてるので冷却性もばっちり。
でもってやっぱこの色の対比の見た目がいいぞうん♪

というワケで私のGUZZI再生プロジェクトは今月は終了。
残りはお仕事分を全力でやっていきまする。
10月にまたGUZZI進めなきゃです。
魚肉のガレージにデカいEg鎮座させっぱなしなので
ロッドショー無しになっても仕上げなきゃなのですww




2022年9月17日土曜日

Paint It, Black 。

あまりに忙し過ぎてここおざなりにしてました(苦笑)
バッキバキに塗ってます。

GUZZIのヌメッとした個性的な造形のタンク。

鏡面にしたら余計にヌメッとして面白いw

この1か月でBMWの黒タンク5本仕上げました。
地金の程度の差もありますしそれでメニュー(料金)も変わりますので
産婦人科同様、取り違えたら大変です(苦笑)
常にどのタンクが誰の所有であったかを記録しながらの作業。
地味に気を遣いますw

で、こんなスペシャルカラーのものも。

ガンコントロール手捌き1発勝負のグラデーションペイント。

90S風のペイントですのでラインも90S風に。
デイトナオレンジの方ではなくて黒グラデに準じたライン取りで。

オリジナルはオレンジか黒1色でのグラデーションですが、
こちらはカスタムペイントなのでこげ茶・赤・黄色の3色で。
要はジャーマンフラッグの色ですね。
オリジナルの90Sはリアフェンダーにはライン入りませんが
こっちはカスタムペイントですからね、リアにもしっかり引きました。


腕だけが勝敗を決めるグラデーションペイント、
ご依頼が多いのは職人冥利に尽きます。
Tさんご用命ありがとうございました♪




基本的に黒ベースまみれだったのでこの曲(笑)

入庫状況のお知らせ

 大変申し訳ございません、
現在入庫及び入庫待ちでもういっぱいで
年内の入庫はもう受けられそうにありません。
(というかもう来年あたままでは既に埋まっております)

以降のお問い合わせからのご依頼は
作業開始が来年春からとなります。
待てない方は他をあたってくださいませ。

STUPID CROWN
Custom&Paint Factory
Mune.T.