2022年6月25日土曜日

Guns of Navarone。

という事で事前の打ち合わせ通り
サイドカー鈑金補修で引き取りに行ってきたが

お、おぅもう夏だな。
暑っちぃwww

窓全開、オーセンティックなSKA流してればゴキゲンだぜ!!
でも命の危険感じるからソルティライチはがぶ飲みだぜw


さーて、今年も工房内気温40度超えの地獄のロード始まりだ。
また秋までに痩せちゃうんだろうなぁ(苦笑)



オーセンティック言ったくせにオリジナルじゃなくてSpecialsバージョン。
倍音出っぱなしのコロンコロンしたスネアが気持ちえぇ。

2022年6月21日火曜日

意地。


通常のユーザー入庫枠は現時点8月末まで埋まっており、
本来ならば9月からしか預かれなかったのだが、
長年のよしみで隙間見て作業していくよ、で
とある外装を6月あたまに預かった。


元より3か月前から6月末にサイドカー入庫が決定していた。
西日本のかなり遠くのお客さんなのだが、
構造変更が必要になった為、それを通せるショップは国内には早々無く
ブリストルさんで車検ついでにお預りして
向こうへ陸送で戻すまでの10日間で鈑金を終わらせるという
中々にタイトなスケジュールでの修理プランではあったが、
だからこそ3月前より入庫打ち合わせで調整していた。


で、そこにイレギュラー預りのオーナーからメッセージが来た。
「車体預けてるショップから6月25日あたりまでに仕上げられないかと
連絡来ちゃったんですが」

すまんね、そのショップ繋がってるの、俺。
だから6月頭に先にこっちから概ねの納期連絡してあったの。
こちらではイレギュラー預りだとしても
車体保管してるショップ側からすればそんな事情知らないワケですし、
だからご迷惑にならない様にと事前に納期伝えてあったのよ。


とはいえ何か事象でも起きたのかもしれない。
すぐに先方のそのショップに電話する。
25日までに仕上げて欲しいとユーザーさんより連絡あったのですが、と。
「え⁉そんなに早く仕上がるんですか!?」
あぁ、仕掛けられたのか、俺(苦笑)


サイドカーの入庫受付準備。
他の業者の納期。
俺のGUZZIの持ち込み(これは完全に私事情ではありますけども)。
色々帳尻合わなくなっておかげさまで火の車だけども
大人だから帳尻合わせてやるよ。
それで20年以上やってきたんだ、舐めんなし。
ただ、他のライン抑えて最優先作業だから料金は特急仕上げで1.5倍な。
せっついたんだからそっちも大人としてその対価は払いなさい。


本日持って行ったから納車の連絡そっちに行くと思う。
だがこの作品は俺の方では掲載しない事にしておくよ。
こっちで掲載してこの文章では時系列で特定されちゃうだろうからね。
だからお前もウチで塗ったって書かなくていいよ。
書いたらバレちゃうから書かなくていい。


多分「待てない君」だから気軽な気持ちでせっついたんだろうな。
そういうトコ、お前全っ然変わってねぇなぁ(苦笑)
悪気はあんまなかったんだろうけど、
そういうの他で絶対やって欲しくねぇから
個別メッセージではなくここに書いた。晒した。


だけどそれでお前のバイクライフ反故にまではしたくない。
だから作品ギャラリーには掲載しない。
だからお前もウチで塗ったって言わなくていい。
武士の情けだ。


他でそういう事今度しなけりゃ、もうそれでいい。


前の投稿の結婚25周年と
ツネちゃんのところから戻って来たGUZZIのリア保安器具製作。
ホントは25周年の節目で夫婦で1泊2日で旅行行こうと思ってたんだよ。
でも納期せっつきで行ってる暇なくなって
GUZZIもどうにか早く46持ち込まないといけないから
旅行キャンセルしてGUZZI次の日やらせてもらったんだよ。
「GUZZI出来上がったらゆっくり旅行しよう」って言ってくれた
カミさんには本当に頭が上がらないよ。
で、その宿のキャンセル料が特急料金の1.5倍に含まれてるから。
それくらいは代償で肩持ちしてくれよなw

2022年6月18日土曜日

中道。

明日は立川は選挙でし。
投票に行かない人よりは行く人の方が
この国の将来を真剣に考えているのは間違いない事ではあるが、
選挙結果が自分の「想い」と違ったからといって
やたらと尖った事言い出すのは勘弁してほしいでし。

自分と違う「想い」で投票をする人もいる。
十人十色の考え方があるでし。
思った通りの結果にならなかったからといって罵るのは
他の有権者バカにしてるでし、舐めんなし。

しっかり考えれば考える程に尖ってしまうと
これから考えようとしている人から見れば
皮肉にも近寄り難い怖い人になってしまうでし、
どんな思想でもそれはとっても損しちゃう結果になってしまうでごわす。

お前みたいな「あたおか」に言われたないわ、は
完全に私事なので甘んじて受け入れるでし。




2022年6月17日金曜日

Csycos Post。

14日は結婚25周年だったので1日オフ戴きました。

で、徒歩でカミさんと2人で立川の爆音シアター向かって
すんません超ミーハーですがTOP GUNマーヴェリック観てきましたwww
無理です夫婦そろって1作目タイムリー過ぎて観ないワケにいきません(笑)

しっかしまぁ久々の典型的なアメリカ万歳映画でした(褒めてますw)。
谷間飛んで爆撃するとかもうエリア88とかスターウォーズじゃないですか。
私の好きなモノ3つ足して割った映画、コーフンしないワケがないwww

で、爆音シアター。
普段サーキットで爆音のレーサーとかで私慣れているつもりでしたが、
ジェット機の轟音とかアフターバーナーのソニックウェーブとか
身体に響き渡るような重低音で正直ビビりました。
歩いて爆音シアター来れるなんて立川えぇところやなぁ(笑)

この爆音上映、前はボヘミアンラプソディー観ました。
音楽でも結構満足してましたが
ジェット機の轟音は爆音シアターの威力発揮してましたわ。
「The Greatest Showman」もホントは爆音で観たかったなぁ。
タイジュが爆音で観て感激して2回観てたんだけど私スルーしちゃって。
DVDで観て「爆音で観たかったぁぁ!!」って激しく後悔した。

因みに次回の爆音上映は「ダンサーインザダーク」だそうで。
これ、爆音でみたらこの世戻れなくなるんじゃなかろうか。。。。


夫婦で揃ってミーハー映画でウハウハになり、
そのままの勢いでディナーへと向かいます(笑)
おおぉ♪インターナショナルメトロバン発見!!
60年以上前のアメリカを走り回っていた働く車。

グラマンやシェビー同様当時の代表格なバンですが、
私は丸っこくて愛嬌のあるメトロ好きです♬

そんなメトロバンがいたグリーンスプリングス。
そこに今宵の目指すディナーのお店はあります。
ホセ君が今年新たに立ち上げた「SEC」


最初の立川南口の「ビストロフラット」、
北口の「テパトモカ」、
20周年の時は西荻窪の「BISTRO PETIT」でお世話になったね。
攻めの姿勢を続けるホセ君の新しい店でディナーが食べたくて
匿名でそっと訪問したのに
フラットのクルーや当のホセ君もいて速攻面バレ(笑)
これでもかとおもてなしを受けましてんw

「この生ハム盛り合わせ、めちゃくちゃ美味しいんだけど!!」
「それはこの軽自動車の新車軽く帰る値段のマシーンでやったんすよ♪」
というアンティーク調の重量感が堪らないスライサー。
アナログな設定で手回しでスライスしていく。
私もやらせてもらったが旋盤に慣れ親しんでいるとシンパシー深い。
というか貴重な体験ありがとう(笑)
しかしやっぱ不変の機械というか生涯使えるツールというか、
そういう機械は佇まいだけで雄弁でカッコいいよね。
デジタル機器で回路逝ったらもう終わりなやつとは全然違う。
そういうところに資金投入臆さないホセ君はやっぱ攻めてるね。

という事で後半はワインのチョイスも料理も全部任せてみた。
そしてこれが最高に美味しゅうございました♪

ラストにはこんなサプライズまで。
嬉し過ぎて泣きそうだよホセ君(´;ω;`)ブワッ

で、何だよこのペインターよりカッコいいアートはwww

私の店はまるっきり立川に還元してないというか
どこにあっても何ら困らない分野のショップではあるけど、
20年立川でやってて有難い事に色々な地元のショップと繋がっております。
ジャンル違うけどこれからも互いに攻めていきましょうぜ、ホセ君。
ありがとう&ご馳走様でした♪



さて、節目の四半世紀に50歳、か。
まだまだ第一線で頑張らなくてはやね。
こないだ勝手にUPした昔のバンドの曲、
メンバーだったもっちゃんに笑われながら怒られたwww
で、ホセ君に「家で爆音で聴いてますよ!」言われたw
他の人にも「メタルとかハードコアじゃないのが驚き」と言われた(苦笑)

ひとつ前のバンドではスラッシュメタル・ハードコア・グラインドコアでした。
でも暴れるだけのバイオレンスなライブに嫌気がさして
ミクスチャーに移行してみたんですが、
おかげさまで分解して解散しましたwwww

という事であと1曲だけ晒します(笑)
メタル出身だった私からすれば速いテンポのこっちの方が楽でして。
グルーヴィーなゆったり曲の方が昔は苦手でした。

今はどっちも演奏しただけで高血圧でぶっ倒れます
(´・ω・`)

2022年6月16日木曜日

STAND!

ツネちゃんに再び預けたGUZZI。
パニア装着の為のステーを製作して戴きます。
リアフェンダーエンドをループする様にステーが回ります。
ツネちゃん曰く「フロントと形状レイアウト合わせる為」。
流石わかってます。

仮置き。
うん、位置はバッチリです。


パニア降ろすとこんな感じ。
パニアの底面にパイプマウント出来る形状があるので
外にリロケートしたパイプ部分にパニアが載る感じなのね。

後は上のリアキャリアから吊る構造になります。
この3点でボルトマウントする形にする事で
長距離走らずパニアが必要ない際はステーも容易に下ろせる構造です。

「Muneさん、リアショックのスイングアーム側のボルトなんすけど、
ちょっとパイプとギリギリ過ぎてどうしようか思ってます。
これ、ボルト側加工とかいけます?」
「いや、スイングアームにリジットマウントされてるボルトは
可能な限り加工とかはしたくはないかな。
というより錆防止でそこ本来袋ナットが装着される予定だと思う。」
「了解です、ならばステーの方逃がしておきますね」

というワケでパイプにえぐり加工入れてくれた。
これで多分袋ナット使用しても大丈夫でしょう。
ありがとうツネちゃん。


んでもって無事に作業完了となり引き取りに。
コーフンし過ぎてスマホ持参しわすれたのでいきなりウチの工房(苦笑)

ブルックランズ缶(フィッシュテールマフラー)のエンドの吊りも。

自分でデザインしてそうしたんだが長ぇ、めっちゃ長ぇww


いよいよ46持ち込んで全バラシで塗装が始まります。
パニア付いたのでそれに干渉しないように空間観ながら
ナンバーステーとウインカーを私で製作してマウント。
奇はてらわず素直にセットアップ。
光れば真横からもウインカー指示は見えると思う。
まぁ後ろからは視認性はバッチリでしょう。


遂にここまで来たか。
秋からは他のロッドショー車輛で忙しくなるでしょうから
今のうちに46さんとバラして順次塗る&メッキしなければだね。
いよいよカラー入りますぜ♪




2022年6月11日土曜日

Stupid Crown。

屋号もう「工房宗正」とかでもいいんじゃね?という前の投稿で
「そういえば何でお店の名前STUPID CROWNなんですか?」と
素朴な質問を戴く。
まぁそうっすよね、普通自分の店にSTUPIDとかつけませんわなw


単純にこの名前、私がミュージシャン目指してやってたバンドの曲名なんす。
結果バンドは解散して音楽の道はきっちり辞めて
今こうしてやっているんですけどもね。

実は海外ではSTUPID~と自ら名乗るサイトの殆どがエロサイトで、
おかげさまでウチも勝手に海外のPORNサイト一覧とかに組み込まれたりと
実は地味にえらいこっちゃな目にも結構遭いました(苦笑)



あとあれね、業者さんに電話連絡とかした時の電話引継ぎのあれね。
特にTRカンパニー時代の矢部っちとかRITMO時代のつっちーとかにね、
「社長、STUPIDのMuneさんから電話です」って言われてね。
毎回替わってもらう前の電話先で
「CROWNをつけろ!!!じゃねぇとヴァカの宗さんになってまうだろが!!!」
とまぁ何回シャウトした事か、ね。
矢部とつっちーは許さねぇwwww


そんな曲がこれっす。
もう四半世紀以上前の音源だし
今更大した演奏でもないし笑いのネタレベルでいいんじゃないか、と(笑)
パーカスのグッチ、ギターの山田島、サックスのもっちゃん、
でもって特に現役プロのベースの光一にはちょっとだけすまない。
晒してもうたwww

HP変更しました。

 このたびHPを大幅にリニューアルし、
アドレスもサイトも一新しました。


以前から使用していたWixが編集クッソ重くて
まるっきり更新する気が起きなくなっていた事と、
昨今もはや検索で「STUPID CROWN」で探してもらえる世の中になり、
固定ドメインの「.com」を維持し続ける必要性が希薄になってきた事、
そんな複合理由からウェブサイトを完全に一新した次第です。
家の固定電話ですら今や存在価値が問われる世の中になりましたものね、
その都度時代に合わせるのも無駄を省くのも必要かな、と。



ここ「多摩の路地裏より怪電波発信中」でも
魚肉スピードWEB」でもお世話になっている
Bloggerさんが画像のアップロードも早く編集も楽なので、
Wixはひっきりなしにページやレイアウトが変更になり、
使い易さや見た目からの良かれでのバージョンアップなのでしょうが、
おかげさまで新規ページ作ると機能やレイアウトが他と全然変わるので
むしろそれも苛立った結果になってしまいました(苦笑)
長年続けて細かくUP出来るようにするには
Bloggerさんの様なシンプルさが一番です。
あっ、FlatfishesはWordpress使ってますね。
まぁそれはただの気まぐれです(笑)




あと、固定ドメインは年間の使用料(まぁ著作権ですね)かかります。
今やアドレス入力で訪れる方がゼロになった時代で
この使用料は無駄の極みです。
Wixは画像のデータ量に制限があり、
ウチの様な画像(作品集)メインのサイトでは有料になっちゃいます。
その点Bloggerさんは画像の上限ない(無制限)なので
ウチにはその方が合ってるかな、と。
更に言えば海外なので変な広告もサイトに出ないので
(国内サイトだとこの広告消す為にもまた別料金かかったりもします)、
「もうドメインも要らないかな」と思った次第です。




極端な話をすれば
もうウチに作業依頼する人は私個人に仕事を依頼しているワケですし、
それなら屋号も必要なくて田村宗正でいいんじゃね?
で、「工房宗正」とも一瞬思いましたが
エクストリーム過ぎるのでそこまではやめておく事にしますwww


という事でHPサイト丸々お引越ししましたが、
これからも引き続き変わらぬ御贔屓の程、
何卒宜しくお願い申し上げます。
ブックマークされていた方はお手数ですがご変更して戴けましたら幸いです。


STUPID CROWN
Custom&Paint Factory
Mune.T.

https://stupidcrowncustompaintfactory.blogspot.com/


2022年6月9日木曜日

テンヨー節。

先週と今週はハードモードな外装ばかりでした。

7層も塗り重ねられているのに
どういうワケだか7層全部同じクラシカルブラックという
下に何が潜んでいるのか怖すぎて失禁しそうなBMW。
違う色にとかで何層もってのはまぁたまにある。
でも全部同じ色って過去に何があったのか全くプロファイリング出来ない。
完全におびえながら剥いてみたが、
ほぼ凹みの修復歴も無しという地金の状態。
怖い、むしろこの結論理解不能で心底怖い
(´;ω;`)


浮き錆びで塗装膨らんでたCL72のフェンダー。
剥いてみればメッキの上から適当に塗られてただけ。
メッキ下に浮き錆び既に発生してたのに
構わず塗られた「観なかった事にしよう」仕上げ。。。
こっちで4時間かけてメッキ層削ぎ落す。
が、錆の根、凄く深い
(´・ω・`)

どうにかここまで磨き上げる。
シングルアクションでの研磨で酸化被膜もかなり形成されている。
これならどうにか持ちこたえる、かな?

とはいえやはり錆の根取りきれない。
お客さんにこれの現状を説明。
暫定今回これで仕上げるけどコンディション良くはない事ちゃんと説明する。
前の職人が無視したが為に多分手遅れ。。。


ブラスト屋さんが多忙との事なので
こっちのフォークボトムも結構な錆出てたけど
これもこっちで根性で磨き倒した。
でもこっちは素直に錆は根絶できました。
ま、ケースバイケースなのよね。

諸々全部トラブルシュートして本日納品廻り。

今度はヘルメットのペイントのご用命。
組み上がったスラッシュ現車初めて拝見しましたが
中々にカッコ良いですね♪
そして再三のご用命、ホントありがとうございます♬

そのお方と雑談してた際、
「多摩地区に凄く丁寧に整備してくれるビンテージモトクロス屋、
ありません?Muneさん知ってます?」
「いや、情報浅すぎて特定できないっすね」
そんな会話をして早稲田のYOKO TECHを後にして
次なる納品先の加藤さんの所へと廃エースを走らせる。
で、その方よりメッセージが来る。

「その店、匠Classicsというみたいです。知ってます?」
「まさに今そこに向かっていますwww」

よくわかんないけど、
お客さんが見つけ出したショップ同士がこうして繋がっているというか、
何と申しますか真面目にやってきて良かった、と
小学生並みにまとまりのない感想を抱いた次第です(笑)

帰りは何でだか気分が良く
ずっと車の中でエイサー流してました。
窓空いてるから何聴いてるのか外にダダ漏れだけどwww
てんよ〜てんよ〜しとぅりとぅてん♪



でもって見つけ出したのが
まさかまさかの超絶地元、越来(ごえく)のエイサー♬

天井裏から愛を込めて。

天井裏から愛を込めてという唄は聴いた事あるが、
タッパーウェアから愛を込めてという唄は知らない。

だいたいお風呂(水浴び)に浸かって過ごしております。

コーンの2匹は相変わらずほぼずっと
ブルーインパルスばりにシンクロしておる。

顔面ぶっ潰れてでも外観たい気持ちは1ミリも理解出来ないがw






当のこの曲、アンジーの方で音質良いのないのね。
でもロティかのカバーもかなり良い。

2022年6月2日木曜日

ヒヤミカチ節。

3月に入庫したSUZUKIのGSF。
カラーリングはこのポルシェ356のカラーリングをインストールする事に。
この車は1958年だけど、55年に純正で採用していた
柿色、通称「テラコッタ」。

という事で先ずは下地こさえてオレンジまで終わらせる。
さて、ここからグラフィック施しましょうかね。

先ずは黒帯とサイドのゴールドの筆引き。


無論筆引きはフリーハンドでいきます。

続いてタンクのSUZUKIロゴ。
こちらはアートナイフくり抜きでエアブラシで。

国産4メーカーの中ではSUZUKIはまぁまぁの手間。
一番楽なのはYAMAHA。
全部直線でカット出来るから(笑)
そういう意味では次に楽なのはKAWASAKIかな。
Sだけが曲線だからまぁまぁ楽。
文字数多いんですけどもね。

HARLEY DAVIDSONとROYAL ENFIELDはやりたくない。
長すぎるwww

そういう意味では世界で一番切り出し楽なのは旧東ドイツのMZですかね。
残念ながらウチにまだMZは入庫した事ないですけどもw

こっちのシートカウルも同じくアートナイフでいく事にします。
理由はコスト削減の為。
筆で描くとエアブラシに比べて倍以上の肉厚が付くため、
それを鏡面まで埋めるにはクリアの回数も倍になってしまいます。
なるべくオーナー様の負担さげるべく
出来る限りの適材適所の方法論を投じます。
これならこの大物のシートカウル2枚クリアの回数少なくて済みますからね♪


こちらはゴールドラインも筆引きですし
ならばクリア回数多い設定ですので
SUZUKIの下の書体は筆で筆記体でいきましょう。

とはいえあまりにもフォント変わると統一感無くなるので
そこは最低限フォントは合わせます。
因みに442は4シリンダー4バルブツインカムの意味だそうです。
他のミーニングもオーナーさんは含ませてありますが
それはオーナーさんの心の内にのみの内緒ですので。
人は大なり小なり秘め事はあるものでございます(笑)

こちらは日本語書体の追加オーダーもありましたので
必然と筆でやることになりましたので
上の「Come Kamae」も同じく筆で施しましょうかね。
Kamaeはオーナーさんの生まれ故郷大分県蒲江町の意味。
居酒屋すう兵衛は幼い頃からの地元の馴染みのお店だそうで。
そう、ペイントはオーナーそれぞれの独自の「自由」で良いのです。
あとはそれらが邪魔にならないバランスやフォント、
レイアウトを設定する事に我々プロの手腕が問われるんだと思います。

「お店のロゴも是非入れてください!!」
という有難いお言葉戴きました。
ここよく観る方はもうご存じでしょうが、
私は滅多にウチのロゴペイントで施しません。
タンク単品とかそこまで手の込んでいないメット単品とかでは
ロゴ入れ希望されてもお断りしています。
かなりオーナーと私でディスカッションして造り上げたものだけです。
同じ理由でお店のデカールとかも作りません。
「ペイント屋ならデカールじゃなくて描けよ」が信条です。
ですので以前、パニアケースに関わったショップのデカール貼ろうとなった時、
デカール無いので困ってエアブラシで描きました。
でもって天の邪鬼なのでデカール捲りましたwww
伊勢谷さんのHDの時ですね(笑)

で、今回は大物カスタムペイントですので
折角のお言葉に甘えてロゴ入れを。
でもそれの為にクリア回数増えてオーナーさんに負担増しは本末転倒なので、
このシートカウル後端の小さなパーツに入れる事に。
ここなら段差無くなるまでクリア入れても小さいので大丈夫。
しかもレイアウト的にも良いでしょう(笑)
21世紀以降の現行よりかは遥かに楽とはいえ
やはりフェンダー戻すのにホイール降ろすのは中々(苦笑)
まぁこれはウチが半世紀前の車輛に慣れ過ぎたからかもしれませんが。

じっくりと慎重に(塗り終わってますからね)組付けて完成。

うん、当初柿色どうかなとも少し思いましたが、
これが結構しっくり纏まってますね♪

最初にこの色純正色で採用したポルシェ、度胸とチャレンジ心あるなぁ(笑)
でもいいっすね、これ。


お尻にお言葉に甘えた店のロゴ。



ソリッドカラーは90年代車までは合いますね。
まだデザインが曲線多様で柔らかいからしっくりと纏まります。
2000年超えての各種SSマシンはエッジの尖った鋭利なデザインが多いので
もしかしたらソリッドはインストール難しいかもしれませんね。
ソリッドをとにかく品格のある上品な仕上がりにするには
発色以前にクリアコートの「塗り肌」に左右されると思っています。
色がシンプルなだけに、水飴から引き上げた瞬間みたいな
しっとりした「ぬめり」。
これ成し遂げないと安っぽくなっちゃうと常々思っています。
90年代車特有の曲線美にぬるっとした塗り上がりの質感。
うん、ちゃんと成し得ててホッとしておりまする。

そして先ほどオーナーF様大喜びで納車に来訪されました。


F様、永らくお待たせしました。

今や基調となった4発、
しかもこの独特の油冷エンジンの心地よい吹け上がり、
これから存分に愉しんでくださいませ♪
この度はご用命ありがとうございました。


余談。
F様より差し入れ戴いたこれ。

「ちょっと沖縄に用があったので買ってきました」
わあぁ、ありがとうございます♪

泡盛のリキュール。
何と珈琲とのフュージョン。
島酒は独特の味わいと香りあるのでソウルドリンクと言えど
「だ、大丈夫か!?これ。冒険し過ぎなんぢゃね?」
とか実は最初思っちゃいましたが(苦笑)
戴いたら凄く珈琲の深みと芳香と口当たりで実に美味しいです♪

ただ私、ボトル観た瞬間泡盛だし35度あるんだと思いまして
(普段も古酒35度や40度呑んでおります故w)、
だから余計に味に島酒のパンチ来ると身構えてしまったのですが
実はアルコール度数10度ちょっとで、
この「35」は「珊瑚焙煎」という意味でございました。。。。

数値観てすぐさまアルコール度数と判断した自分が恥ずかしいですwww
F様、差し入れも本当にありがとうございました!!


こういうストローハットの似合う熟年になりとうございます。
煙草辞めちゃったけどもw