2023年12月29日金曜日

Nothing Compares 2 U。

年内最後の納品。
BMW×2とMOTO GUZZI Falconeのスイングアーム廻り一式。


BMWは毎月平均2台は確実に常駐してるので
25年のキャリアの中でもう300台近くは塗ってる事になります。
年々コンディションが悪くなっているのが現状ですが
(まぁ年月重ねるので当然と言えば当然です)、
これからも1台ずつしっかり下地から再生していきましょう。

寒い日が続く様になりエアコン入れないと流石にこいつの部屋(家)も温度上がらず、
アフリカ出身のこいつにとっても中々厳しい気温になる。
身体はもう大人(年齢的には青少年)なので多少は持ちこたえてはくれるが、
もうヒーター床暖の上でアホみたいに丸くなっておられる。

という事でタッパーのお風呂にお湯を入れてあげる。
「こいつ臆病で用心深いから人間の風呂の温度入れても大丈夫だろ」と、
43℃くらいでお湯入れてあげたら、
ちょいと冷めた位で浸かると天国気分になれる事を知り、
以降水温下がるとガラス越しに追い炊きを催促するようになった
趣味が温泉巡りになってしまった贅沢三昧のヘビ。
加湿にもなるし脱皮もし易くなるので一石二鳥なのだが
何でだか何か解せない(苦笑)


20年でブースの床に顔料やパテ粉ががっつり堆積してるので
魚肉ガレージから高圧洗浄機持って来てぶち当ててみた。
桜せんべいばりに剥がれて堆積物がぶっ飛んでいった。
当工房、海抜1㎝下がりました。

ミストと粉だらけの我が工房ですが、
年に一度こんな風に丸ごと水洗い出来るので
もしかしたら水洗い出来ないショップよりも綺麗なのかもしれない。
粉っぽさなくなると精神衛生上も大変よろしい(笑)

ラストは稼働中のガン全機分解洗浄。
自分で揃えたから文句言えないが
こんだけあると結構な作業(苦笑)

とはいえ私のスキルの全てを具現化してくれるのがこのツール。
これで稼がせてもらっているのだから
一丁一丁丁寧に分解整備です。
来年もこれ全て稼働させて仕事させて戴きます。





年末色々あって少し更新億劫になってました。
来年はまたFULL SPEED AHEADで参ります。


2023年12月21日木曜日

The Fool On The Hill。


「自民党は若手議員から辛辣で率直な意見をヒアリングする事で云々」
「はえー、そんな自浄作用持ってるのか凄げーな岩手議員」

5分程疑う事無く岩手県崇拝してた。
これはもうダメかもわからんね
(´・ω・`)





2023年12月14日木曜日

A Whiter Shade of Pale

PANTAさんに続いてまた御一人この世を去った。
同じ写真に収まってる方が同じ年に2人。
今年鬼籍に入られる方が多過ぎます。

FLATFISHESで共に遊んでくださり
ありがとうございました。

そしてクララのイラスト、本当にありがとうございました。
一生の宝物とさせて戴きます。

中山蛙さん、ゆっくりお休みください。



2023年12月10日日曜日

世界の終わり。

毎年近場の谷保天満宮で催されるイベント、
谷保天満宮旧車祭に今年もちょっくら行って来た。
14年前の第1回は参加した
というか騙されて参加させられた。
1回目で台数集めるの大変ってのもあったんだろうが
「Muneさんも気軽にエントリーしてー」で参加してみたら
「これは廃エースじゃダメなイベントだろが!!」と(笑)

以降ほぼ毎年顔出してる(エントリーはしてない)のだが、
徐々に被写体のクローズアップがおかしくなり、
ここ数年はヘッドライトレンズだけしか撮ってなかった(苦笑)

なので今年は趣向を変えて撮ってみた。
2輪ではあまり馴染みのないホイールキャップ祭りw

しかもクロームパーツである事が多いので
この通り撮影してる私がこれでもかと映り込む。
自撮り大好きな韓国人やインド人なりに自分が入っておる。
これはあれだ、ネット上で転載されても
私がウヨウヨネット上で増殖するだけというプロテクトライツだ。
ククク、怖いかwww







3穴ホイールって脆弱な感じがしてなんか怖い。
まぁアミだと非力だから大丈夫なんだろうな。


オメロァフルア。


アチンラ。



こうして観るとメルセデスはどっから観てもメルセデス。


フンアイラト。
というか地球が南半球と北半球が大逆転。

ダンロップではない、ダットサン。


「去年までのライトレンズへの情熱冷めたんかぃ」言われそうなので
同時開催の催しを思いつく。
見せてくれないヘッドライト展。






趣旨に反してリトラクト開けてくれた小沢さんw


今年の谷保天満宮レポートは以上ですwww



ロッドショー終わってずっと思い耽ってMICHELLGUN聴いてた。
この最後のライブテイクは人生でトップランクのライブテイクだと思う。
4人のやりきった感が刺々しいまでに表れててその気迫に震える。
アベフトシに続きチバユウスケも、か。
私の「世界の終わり」はいつ来るのかはわからない。
だけどいつ来てもいいやって思える位全力で生きていこうと
スコッチ喉に流し込みながら自分に誓った。
まだまだ止まってる場合じゃねぇ。進もうか。

2023年12月7日木曜日

入庫状況のお知らせ

あぁ、ショー終わったばかりなのに
もう入庫問い合わせと予約でオーダー票いっぱい。。。。

申し訳ございませんが
エンドユーザー(業者ではない)の方々の入庫は
来年4月以降とさせて頂きます。

タンク1品とかメット単品とかであれば
もしかしたらねじ込めるかもしれませんが、
当方の問い合わせで最も多いレストア外装一式は
確実に来年春以降となってしまいます。
とりあえずお問い合わせで確認お願いします。

すみませぬ(´・ω・`)

2023年12月6日水曜日

Alice's adventures in EVIL DEAD.

ケンタのディガーも野呂さんのTHUNDERも多色使いで
段差埋めて鏡面仕上げにするにはクリア回数必要。
30分に1回のクリア吹き付けを時には7回とか。
その間ブースの外で埃立つような作業は出来ず、
睡魔との闘いで気を紛らす為にずっとメットに筆走らせてました。


この球の下にチェッカーフラッグ置いてスケッチ。
エッシャーが多用する魚眼レンズの世界観が好きなんす。
よくお客さんに「この鉄球何すか?」訊かれますが
これは私のデッサンスケッチ用の相棒です。

歪んだチェッカーの床を先ずはドロウイング。これでクリア。


睡魔克服の作業だったので進捗画像撮ってません(苦笑)
いきなり完成。

オーダーくれたこんちゃん夫妻のアキちゃん、
預かって多分7~8年放置しちゃった、ホントごめんね(苦笑)

オーダー「不思議の国のアリス」だったけど、
精神摩耗してる俺の世界観全開になっちゃってごめんねw

元から壁のGraffittiやデスメタルやハードコアパンクの
アルバムジャケとかフライヤーしか描いてこなかったから
アングラな世界観になっちゃってホントごめんねwww

アリス、ワンダーランドじゃなくて
死霊のはらわたに行っちゃった。
ホントサーセンww

一応アリスは愛すべき丸顔のアキちゃんモチーフにしたの。
再三謝ります、ホントごめんねwww


今回ロッドショー仕事筆がなくて全部エアブラシだったから
腕落ちないように筆走らせましてん(笑)
こんなになっちゃったけど喜んで持ち帰ってくれたので
凄く嬉しゅうおす。




2023年12月5日火曜日

ロッドショーエキセントリック編。

 今年のロッドショー最後のレポート。
毎年しっかり計画的に入庫してくれるキチンとさんケンタの車体。
いつもは秋口9月末や10月頭にはもう入れてくれるケンタが
今年は珍しく遅く11月頭に持ち込み。
「これはデザイン悩んだか好き放題ぶっ飛んでるかどっちかだな」
と思って待ち受けたが



後者だったw
長いメインフレームに凄い角度のネック、
吊るすのに適した穴がほぼ無いに等しい恐ろしいのが来た。
どうにかこうにかバランス考慮したりあれこれ頭フル回転させ
この場所しかないという吊るし場所探し出す。
メイン吊ってるフックがクロスしてるのは
吊るせる穴が長穴なのでフックが行ききらないのだ。
亀甲縛りとかアーティスティック狙ったのではなく必然だ。
ケンタのバカwww


今回入庫遅かったので
組み上げの時間もタイトであろうと思い
フレームだけ先行で終わらせて戻してあげる。
というより外装多色過ぎてギリギリになっちゃうからね。
でもってネック長すぎて直立不安定だったから
私としても一刻も早く手放して安心したいw

さて、外装に取り掛かるか。
このプリズミックタンク、こんだけ溶接されてても優秀。
普通の人歪みこんなモンじゃすまない。
フューエルキャップあるから必然とその面は歪み出ちゃうけど


それ以外の面は歪み皆無。
これ、溶接では最高峰の技術。
ケンタ、すばらしい。

テールカウルの方は造形上仕方ない。

ほぼ折り返しのウェルディングだからね。

っていうかこれ、バイクの外装なのか?
50年代のアメ車か宇宙船じゃないのか⁉

サフェも入れて砥ぎも入れて先ずは1色目塗って。
これ72時間完全硬化待っていよいよグラフィック入れる事にする。

ケンタからのオーダーは
「お抹茶色に似合わないぶっ飛んだ気持ち悪いカラーリング」
「70年代じゃなくて60年代風」
お、おぅ。。。。

ようするに気持ち悪い色っていうのは
およそ日本人らしからぬアメリカンな配色と判断。
70年代ではなく60年代風っていうのは
キャンディやレースペイントやコブウェブ(飛び散り塗装)とかではなく
メタリックでシンプルだけど多色使いって感じ、かな?
取り敢えず身体にアメリカ人のペインター憑依させてみるかなw

実はキャンディの方が塗る際の手間は少なかったりする。
レースカーテン置いて色吹いて模様付けたり
魚の鱗みたいなステンシル用意して連続でペイントして模様つけたり
シャブシャブの塗料至近距離で拭いて飛び散らせたり
一見派手に観えるけど手法は流用や同一手法だから。
60年代の「それ」はきっちり多色で塗り分けだったりするので
同じ位の派手さ出すには多色重ね続けるしかない。

おかげで12時間ぶっ通しでやってると
こんなにマスキングのゴミ出る(苦笑)
そして集中力も中々のものである。
先に言っておきます、私クスリとかやってません!!w

13色位駆使してプリズミックの面至る所にペイントし終わる。
勿論段差バッキバキなので一旦たっぷりクリアコート。
それを慎重にまっ平に砥いでいよいよラストのクリアコートとなる。
時間ギリギリだったよ
(´・ω・`)

完成。
最早バイクの外装とは到底思えないwww

凄んげー時間かかった。。。。

内側の緑フェード面、塗るの最高に困難だった。
塗るの止めようかと思った位だ(苦笑)

側面以外エッジ超シャープにケンタ仕上げてきたから
私も砥ぎで意地でもシャープに仕上げてみた。

塗るには塗ったがどーなっとんじゃ、このテールは(笑)

こちらも根性で内側グラフィック入れた。

そしてロッドショー。
あ、やっぱこれバイクじゃなくて宇宙船だったんだwww
因みにこの車輛、全長2600㎜もあるらしい。
私のGUZZIですら2400㎜だ。それよりも長い。
あたまおかしいw


因みに今回お客さんついてる。
が、オーナーからも「全部お任せ」。
元はビジネスバイクのヤマハYD250。
地球侵略は出来そうだけどビジネスは諦めてください。



フロントウィンカー似合うものが現世では皆無だったので
ケンタがワンオフで製作。
まぁ宇宙船にマッチする既存品なんかあるワケないよなぁ。

無論テールウインカーもテールランプも似合うものなんざあるワケないので
こちらもケンタが全てワンオフで製作。
そりゃそうだわ・・・もうコメントいいかw


そしてショー当日。
!!!!!!!!!!!!!!!!

何とあのチャボエンジリニアリングの木村氏からのピックを。
これは凄い!!ケンタおめでとう♬


そしてもう1つ、イタリア人有名ピンストライパーBLASTERからも。
おー!!アワード2ゲットだ♪
良かった!!ちゃんとバイクとして選考してもらえた(笑)

と思ったらプラークに円盤描いてあった。
やっぱバイク選考ギリギリだったんだ!!
危なかったwwwww


そんな感じで今年のロッドショーレポート、終わろうと思います(笑)


PS:
実は私も木村さんから貰ったプラークがある。
よりにもよって魚肉スピード。
魚肉のおじちゃんが渡米した際木村さんのチャボ来訪して
すっかり意気投合したらしく走りに行こうとなり、
木村さんのSR借りてマルホランド峠ツーリングに行ったら
よりにもよっておじちゃん崖から転落して救急搬送され、
医療費のバカ高いアメリカでおじちゃんよりにもよって旅行保険加入しておらず、
結果木村さんに多大なる迷惑かけて帰国するという
ハードコア過ぎてツッコミも入れられないエピソードで貰ったプラークでして。

※申し訳なさ過ぎて画像解像度小さくしてます

木村さん来日する度に申し訳なさ過ぎて
魚肉の総帥ではありますが私、
木村さんにご挨拶出来ずにおりまする
(´・ω・`)