2023年12月5日火曜日

ロッドショーエキセントリック編。

 今年のロッドショー最後のレポート。
毎年しっかり計画的に入庫してくれるキチンとさんケンタの車体。
いつもは秋口9月末や10月頭にはもう入れてくれるケンタが
今年は珍しく遅く11月頭に持ち込み。
「これはデザイン悩んだか好き放題ぶっ飛んでるかどっちかだな」
と思って待ち受けたが



後者だったw
長いメインフレームに凄い角度のネック、
吊るすのに適した穴がほぼ無いに等しい恐ろしいのが来た。
どうにかこうにかバランス考慮したりあれこれ頭フル回転させ
この場所しかないという吊るし場所探し出す。
メイン吊ってるフックがクロスしてるのは
吊るせる穴が長穴なのでフックが行ききらないのだ。
亀甲縛りとかアーティスティック狙ったのではなく必然だ。
ケンタのバカwww


今回入庫遅かったので
組み上げの時間もタイトであろうと思い
フレームだけ先行で終わらせて戻してあげる。
というより外装多色過ぎてギリギリになっちゃうからね。
でもってネック長すぎて直立不安定だったから
私としても一刻も早く手放して安心したいw

さて、外装に取り掛かるか。
このプリズミックタンク、こんだけ溶接されてても優秀。
普通の人歪みこんなモンじゃすまない。
フューエルキャップあるから必然とその面は歪み出ちゃうけど


それ以外の面は歪み皆無。
これ、溶接では最高峰の技術。
ケンタ、すばらしい。

テールカウルの方は造形上仕方ない。

ほぼ折り返しのウェルディングだからね。

っていうかこれ、バイクの外装なのか?
50年代のアメ車か宇宙船じゃないのか⁉

サフェも入れて砥ぎも入れて先ずは1色目塗って。
これ72時間完全硬化待っていよいよグラフィック入れる事にする。

ケンタからのオーダーは
「お抹茶色に似合わないぶっ飛んだ気持ち悪いカラーリング」
「70年代じゃなくて60年代風」
お、おぅ。。。。

ようするに気持ち悪い色っていうのは
およそ日本人らしからぬアメリカンな配色と判断。
70年代ではなく60年代風っていうのは
キャンディやレースペイントやコブウェブ(飛び散り塗装)とかではなく
メタリックでシンプルだけど多色使いって感じ、かな?
取り敢えず身体にアメリカ人のペインター憑依させてみるかなw

実はキャンディの方が塗る際の手間は少なかったりする。
レースカーテン置いて色吹いて模様付けたり
魚の鱗みたいなステンシル用意して連続でペイントして模様つけたり
シャブシャブの塗料至近距離で拭いて飛び散らせたり
一見派手に観えるけど手法は流用や同一手法だから。
60年代の「それ」はきっちり多色で塗り分けだったりするので
同じ位の派手さ出すには多色重ね続けるしかない。

おかげで12時間ぶっ通しでやってると
こんなにマスキングのゴミ出る(苦笑)
そして集中力も中々のものである。
先に言っておきます、私クスリとかやってません!!w

13色位駆使してプリズミックの面至る所にペイントし終わる。
勿論段差バッキバキなので一旦たっぷりクリアコート。
それを慎重にまっ平に砥いでいよいよラストのクリアコートとなる。
時間ギリギリだったよ
(´・ω・`)

完成。
最早バイクの外装とは到底思えないwww

凄んげー時間かかった。。。。

内側の緑フェード面、塗るの最高に困難だった。
塗るの止めようかと思った位だ(苦笑)

側面以外エッジ超シャープにケンタ仕上げてきたから
私も砥ぎで意地でもシャープに仕上げてみた。

塗るには塗ったがどーなっとんじゃ、このテールは(笑)

こちらも根性で内側グラフィック入れた。

そしてロッドショー。
あ、やっぱこれバイクじゃなくて宇宙船だったんだwww
因みにこの車輛、全長2600㎜もあるらしい。
私のGUZZIですら2400㎜だ。それよりも長い。
あたまおかしいw


因みに今回お客さんついてる。
が、オーナーからも「全部お任せ」。
元はビジネスバイクのヤマハYD250。
地球侵略は出来そうだけどビジネスは諦めてください。



フロントウィンカー似合うものが現世では皆無だったので
ケンタがワンオフで製作。
まぁ宇宙船にマッチする既存品なんかあるワケないよなぁ。

無論テールウインカーもテールランプも似合うものなんざあるワケないので
こちらもケンタが全てワンオフで製作。
そりゃそうだわ・・・もうコメントいいかw


そしてショー当日。
!!!!!!!!!!!!!!!!

何とあのチャボエンジリニアリングの木村氏からのピックを。
これは凄い!!ケンタおめでとう♬


そしてもう1つ、イタリア人有名ピンストライパーBLASTERからも。
おー!!アワード2ゲットだ♪
良かった!!ちゃんとバイクとして選考してもらえた(笑)

と思ったらプラークに円盤描いてあった。
やっぱバイク選考ギリギリだったんだ!!
危なかったwwwww


そんな感じで今年のロッドショーレポート、終わろうと思います(笑)


PS:
実は私も木村さんから貰ったプラークがある。
よりにもよって魚肉スピード。
魚肉のおじちゃんが渡米した際木村さんのチャボ来訪して
すっかり意気投合したらしく走りに行こうとなり、
木村さんのSR借りてマルホランド峠ツーリングに行ったら
よりにもよっておじちゃん崖から転落して救急搬送され、
医療費のバカ高いアメリカでおじちゃんよりにもよって旅行保険加入しておらず、
結果木村さんに多大なる迷惑かけて帰国するという
ハードコア過ぎてツッコミも入れられないエピソードで貰ったプラークでして。

※申し訳なさ過ぎて画像解像度小さくしてます

木村さん来日する度に申し訳なさ過ぎて
魚肉の総帥ではありますが私、
木村さんにご挨拶出来ずにおりまする
(´・ω・`)