2023年3月28日火曜日

Come back my dog。


新しいグラスストラップ調達。
Hey Smithのライブアクトの時家族全員好きだから
事前からがっつり最前列陣取ってたんだけど、
一応オフィシャルから「モッシュダイブ禁止で」ってあったけど
まさかの演目始まったらMOSH DIVEの嵐で
どっか吹っ飛んで逝っちゃったのねんwww

カミさん50前でMOSH PITデビュー(笑)
んだが相当愉しかったらしい。
「どうしよう!クセになるこれ♪」
ククク、怖いかwww

コロナで自粛で溜まってたんだろうな。
そうだよな、人生で今しかない「アオハル」だものな。
俺ぁそんな若者非難出来ないよ。
えぇ歳だからダイブはしなかったけど
やっぱポゴダンス踊ってて楽しかったものよw


春だね~。

店の外にバイク出そうとしてあやうく轢いてまうところだった。
気付けて良かったわ。


暖かくなったからお目覚めかの?
まだ小さいから初めての春かいの?
危ないから工房の安全な場所に居なさいな。
で、棚に戻してあげた。

1日経て納品引き取り行って来て
預かった外装棚に置くべく色々設置してて
置いてあった英国車のプライマリーカバーどかしたら、
昨日のチビちゃんが下でスヤスヤお眠りであった。

クッソ可愛いからカバーもう一度戻してあげたww

ヤモリ。家守と書きますね。
うちなーぐちでは「ヤールー」。
小虫食ってくれるから頼もしい家の仲間だものね。
頑張って大きくなれよ。
ただし同じく仲間だけど蜘蛛には気を付けるんだよ。
大きくなればまぁ大丈夫だとは思うけど
アシダカグモの「軍曹」居たら大人になっても1発アウトだかんね。
今はいないっぽいけど軍曹最強だからなw


という事で蜘蛛子www

Fuente Y Caudal。

BAT MOTORCYCLESよりお預りのFB MONDIAL一式。

非常に独創的なタンク形状はイタリアンならでは。
タンク下の曲線の出っ張りは肘から前の腕をぴったり伏せる為。
タンク上面の凹みは伏せた時の顎をそこにしまい込む為。
大柄なイタリア人が小排気量のレーサーに乗る為には
こうして空気抵抗を可能な限り減らそうとした「努力の結果」が
この独創的なタンク形状なんですね。

こちらの4点のフックは胸を置く時の痛み軽減の「ざぶとん」置くためのフックです。

BATの片山さん曰く
「本来はキャンディブルーだったはずなのね。
だからそれに戻してくれるかな」
サンプルで同じ年代のBENELLIタンク預かったので
それに合わせて調色しまするね。

剥いてみて超興奮した。
このタンク、結構なセクションをスレッド(ハンダ)で造形してるぞ!!
赤丸の部分全部ハンダで造られておる!!
この複雑な造形を扱いの難しいハンダで成し遂げるとは!!
古の先人の技術を発掘した時の感動ったらない!!
剥いた時獣脂(タロン)の匂いがしたのでハンダ盛られてるのは理解したが、
ここまで複雑な造形をスレッドワークで行った事に超脱帽。
剥いた時の独特のアンティーク匂からするに半世紀以上前の修復は間違いない。
これはあれか!?
本家イタリアのカロッツェリアでの仕事か!?
今はもうご存命ではないであろう名工の足跡であるか!?

イタリアの爺「どうじゃ?何か学ぶ事はあるか?日本の職人よ」
私「はい!!全てを自分のモノにすべく学ばせて戴きますっっ!!!」
嬉しさで軽くブースの中で削ったパテ粉まみれで小躍りする(笑)

が、この職人。
盛り上げは秀でていたようだが、ハンマリングは正直結構下手(苦笑)
1発目のパテ入れて砥いだら現実が露になってきた。
画像のタンク前方部、ギリギリだけどまぁ及第点。
膝のエグリ部分はこれではダメ。
どういう事かというと、後ろのアール部分数か所の高いところを基準にしちゃって、
残りは全部パテ入れないといけない造形になっております。
本来この薄っすら出てる高い鉄部分をハンマリングで落とさないといけない。
(そうじゃないとがっつりパテ盛らないと成形出来ない)。

こっちの方がわかりやすい。
エグリ部分これなら合格、前はやっぱ手抜き(苦笑)

私「ハンダ造形見事だったけど、ハンマリング下手じゃね?」
イタ爺「ぞ、造形は得意だったが面出しは苦手だったんじゃ」
私「じゃあこの剥いた時の据えた匂いのパテ、爺がやったん?」
イタ爺「てへっ、だってパテの方が楽ぢゃんww」
天才的な腕持ってるのに変なトコ手を抜くイタリアンの典型(苦笑)
感動してフォローしたが、私は速攻でフォローを解除した。
イタ爺「待ってくれ!!この事実をブリタニカ辞典とかに書かないでくれ!!
これを後世に残すのだけは後生だから見逃してくれ!!」
私「爺ぃ、今その役目はウィキだよ。。。。」

とはいえ給油キャップ廻りのカルデラ造形はやはりお見事。
良いものを観れたっす。

他の外装もハンマリング大胆で後は全部パテ整形だった。
中でもシートカウルはヤヴァかった。
表面クラック入ってたからアルミ地やられてたら厄介だなと剥いたのだが、
何てことない、パテ盛り過ぎが原因(苦笑)
何でこんなに盛ったん?って位ボリボリにパテ盛り。
ただ、シートカウルからはアンティーク匂してこなかったから、
この怒涛の厚盛りは爺の仕事ではないと思われる。
一応事実は事実なので爺の尊厳はここでは守るw

「ふんぬらばー!!!」(懸命にパテ削り落としてる気合いの音)
めちゃくちゃすっきりシェイプされた。
6㎜以上スケールダウンしてると思う(苦笑)
アルミ地に裏側スチールのビーム入ってたから重いのかと思ったが、
全部パテ落としたら劇的に軽くなったwww
ただ、私は真っ白けっけだ
(´・ω・`)

そんなこんなで完成(忙しくて画像撮ってない。。。)

グラフィック入れる前に画像検索して信憑性高めんと検索したが、
Mondial175Sportで検索してもこのタンク一向に出てこない。
「まぁ剥がず前に採寸したからいいのかな」で納品して、
片山さんに「画像全然出てこなかったっす」と言ったら、
「はははは、当り前だよ。だってこのレーサー世界に数台もないから。
このタンクは多分この車両の為だけのワンオフだし」

そりゃ出ませんがな(笑)
だとしたらあの下地のスレッドワークも納得。
でも片山さん、そういう大事な事事前に言ってくださいよ。
懸命に調べちゃいましたよ、わはははは。

BATさんはロゴのトランスファー(水転写デカール)、
ウレタンクリアの下に閉じ込める事の方がリスキーで合理的ではないという事で
フィニッシュ後にクリア上から貼っておしまいにしてくれる。
正直めっちゃくちゃありがたいです(笑)
あの失敗or成功が半々の運任せなクリアコート、
こっちは精神的負担ハンパないですもの。
本気であれ病みますよ。。。。





という事で何気に世界に数台しかないMONDIALのレーサー外装一式、
無事に納品でございます。
毎度ご用命ありがとうございます。
納品と同時に2品またお預りしましたが、
こちらもしっかりフルレストアさせて戴きます。




2023年3月27日月曜日

Generator

土曜に久々に1日オフ戴いて
カミさん娘3人でPUNK SPRING参戦してきました。
あ、これは10年前の私で今ではないっすwww

細かい出演アーティスト情報ははしょりますが、
私が1番のお目当てにしていたBAD RELIGION。

RAMONESもドラマー以外全員この世を去り、
CLASHのジョー・ストラマーももういない。
MOTORHEADのレミーももう現世にはおりません。
PUNKSではないけど日本のスラッシュメタルの重鎮UNITEDの横山氏もいないし、
KINGS OF NUTHIN’のTORRもこの世を去った。
LINKIN PARKもPORDIGYもそうか。

正直60超えるか近いかの年齢だから
懐かしさで観るものだとばかり思っていた。


見事に裏切られた。
どこを取っても「現役」そのものだった。

1時間のステージ。
RAMONESやOFFSPRINGばりにMCほぼ入れず間髪入れず畳み掛ける。
タフネス極まりなし。
ここまで大御所になると名曲の前にMC入れて
或る意味「溜め」入れて盛り上げてインターバル取る事が多いのに
それすら一切なし。
彼らにとってはそんな名曲達は縋るものでも何でもなく、
ただの歩んできた「道」の一つに過ぎないのであろう。
一緒に参戦した世代違い過ぎる娘ですら
「今日出てるアクトの中で一番PUNKSっぽい!!
ちょっと凄過ぎる!!!」、と。

白髪交じり、髭、ボウズ(端的に言えばハゲ)。
そんな出で立ちで微塵も衰えない疾走感で駆け抜け、
1時間のステージに詰め込めるだけの名曲演じて
「This Song the Last!!」なインフォすらせず
American Jesus演じ終えてステージを去って行った。


やられました、完全に。
自分がこの年齢になっても「青い!!」とゲキ飛ばしてくれる
とんでもない年配の座標軸がいてくれる事に
嬉し過ぎて全身が震えました。



上に挙げたアーティストの中には病死もいれば自殺もいる。
個々の人生、私はそれにとやかく言う事はしない。
ただ、懐かしさではなく未だに現役でいるその頼もしさ。
それを圧倒的なステージと爆音で体感した。




週明け。
飛び跳ね過ぎてふくらはぎ痛いっすwwww


この曲は絶対やると思っていたが、
矢継ぎ早でいきなりこの曲来た時かなりぐっと来た。
更に演るとは思ってなかったSky Scraper演じられた時はちょっと泣きそうになったw

2023年3月20日月曜日

UTA。



もうすっかり常連となりました競艇選手の芦澤さん。
今回もメットのペイントをご用命戴きました。
競艇選手のヘルメットは車検で使用年数3年と定められている為、
何だかんだで今回3個目のヘルメットとなります。

1個目はマクロスでしたし、
2個目は何でしたっけ?キャラ9人いるやつ(笑)
「今回はどうします?」
「ONE PIECEのウタでいきたいかなと」

おぉ、マクロスは抽象的なデザインにしましたし、
9人のは流石に9人描くのは無理という事で
シルエットをバイナル屋さんでカットしてみらいましたし、
今回はキャラ1人をがっつり描く感じなので
三浦選手の時のメットみたいな感じになりそうですね。


メットの形状とウタの絵柄を2人で色々ディスカッション。
ベースカラーなども話し合いで徐々に決まっていきます。
実を言うとワンピースみたいなシンプルな絵柄の方が
描くのは難しいところがあります。
線がシンプルで1発なので誤魔化しが効かないというのが理由。
三浦選手の米津玄師の絵の方が実は描きやすい。
絵に癖のある方が模写しやすいんです。
極端な言い方すればジョジョの方がワンピースより描きやすい。
シンプルが故に頬のラインとか唇の口角の上げ具合一つで
キャラが崩壊しちゃう事も多いんですね。

というワケで本番前に何回も描き込んで
作者とライン一致してくるまで指を馴らす。
そこからようやく本番スタートです。

今回は下地のドライカーボン活かすべく
キャンディレッドでベースカラーを。

後頭部はカーボン地そのままです。

競艇選手のヘルメットは額部分と首回りが
カーボンではない繊維状のFRP構造なので、
この部分だけはどうにかする必要があります。
ネットで観てるとどのペインターもこの部分の処理に悩んでいるようです。
今回はカーボン地ままだったので、
この部分はキャンディかける前にブラックでフェードアウトしておきました。


クリアかけて3日お休みさせて完全硬化待ちます。
んではウタ、やっていきましょう。

左右にマスキング施してそれぞれのモチーフ落とし込みます。

先ずはウタの色入れなので、これ位の転写でOK。

こっちも同様。
これを各セクションアートナイフで切り抜いて色入れしていきます。
先ずはエアブラシですね。

瞳の紫と肌色入れ終ったところです。
次の色入れる為にマスキングを元位置に戻していきます。
ウタの瞳が紫なので
今この状態だとゾンビみたいですwww

反対側も肌色を。
塗ったら寸分違わずマスクキングを戻します。

どんどんいきます。
ピンクの髪の方完了。



およそ12時間程黙々と作業。
段々とどこ塗り終えてどこ未だなのかわからなくなっていきます。
脳がへばらないようにラムネ貪ります(笑)

流石に1日でやるにはキツイ。
なので1日目の自分にしっかり「申し送り」残しておいて
2日目に突入です。


2日目にもなると13色近く色出てきて
塗った部分と塗ってない部分は記憶の勝負になります(苦笑)

とにかく集中力切れたらアウト。
黙々とラムネ食いながらひたすら作業(苦笑)

ベースカラーはこれで完了。

現段階マヌケですけどこれで良し。
塗り残しもはみだしもないのを確認して一旦保険かけてクリアコート。


後日そのクリア砥いでいよいよ輪郭、アウトライン入れていきます。
こちらは筆でフリーハンドで。
ここでウタをウタらしく見せる為の指の慣れの成果を出します。
片側半日。
次に反対側描きますが、こっち接地面で描く事になるので
何かあったら危ないので一旦ここでも保険欠けてクリア。

後日またそのクリア砥いでこっち側描き込み。
それ終えたらまた保険かけてクリアコート。
この段階でクリア合計8発かかってます。
カスタムペイントはこの地味な作業の積み上げと繰り返しです。

またクリア砥いで次は芦澤選手のネームとゼッケン、
あとは顎部分に装飾、頭頂部のスペースに軽くピンストライプ。
当たり前ですがここでもまた保険のクリア。
この画像はそのクリア砥いで金箔で施したネームのアウトラインを筆入れ中。
面相筆で1発の世界。
とにかく集中、集中。
ラムネボリボリ。。。。

ここまで筆作業続くと表面凸凹になるので
最終クリアの前にたっぷりクリア吹いて水ペーパーで平らに全面砥いで
やっとこれでラストのトップコート施して遂に終了。







作業開始から丸々2か月以上、
プランニングも入れれば4か月。
芦澤選手の次の3年間の大切な仕事ツール、完成です。


UTAなら普通に考えてADO張れやなんですけどすんません。
自分この1か月10feetばっか聴いてましたサーセンwww