競艇選手からのご依頼。
「ヘルメットに米津玄師のアルバムアートワークを」
ほうほう。そしてこの鉱物の様な宝石のようなものを
その他の歌詞カード内の彼のアートワークも参考にさせて戴きますね。
米津氏のアルバムジャケットワーク参照にしながら油絵風で。
まぁ私が使用するのはウレタン塗料なんですけども。
これで下地のベースカラーは完了。
なるほど、了解しました。
ARAIからボートレーサー専用のヘルメット到着から
次のレースの車検まで時間が1か月半程と非常にタイトではありますが、
次のレースの車検まで時間が1か月半程と非常にタイトではありますが、
どうにか4月~5月GW明けまで死にもの狂いでやらせて戴きますね(笑)
(注※ボートレースはヘルメット3年で新品に交換が車検で義務付けられています。
この車検にペイント間に合わせないと車検不合格で出走停止になります。
そうなると本気でギャンブルに投じているオサーン連中に私は恨まれ、
この車検にペイント間に合わせないと車検不合格で出走停止になります。
そうなると本気でギャンブルに投じているオサーン連中に私は恨まれ、
多分工房襲撃されて火をつけられると思いますww)
競艇選手専用のヘルメットはドライカーボンで出来ているので
非常に軽く、そして非常に高価。
ですのでARAIから直送の際選手の方が前日に入金してくださり、
それで代引きで対応という作戦だったのですが、
いつものクロネコさんが、あまりにも軽くあまりにも高価だったので、
「これはSTUPIDさん詐欺に遭ったに違いない」と、
当日朝、営業所内で大騒ぎになったそうです(苦笑)
心配してくれてありがとう、クロネコさんw
んでは、タイトなスケジュールですが進めて参りましょうか。
先ずはベースカラーから。
72時間完全硬化待って次の工程へ。
微妙に色変えながら各パーツを切り抜き出して色入れ。
で、マスキング慎重に戻しては次のパーツへと。
まぁアウトライン黒で筆入れするので、ここはあんまりプレッシャーないです。
塗り残しのセクションさえなければOK。
ひとしきり入れてマスキング剥いで確認。
で、次にメインアートの色を先ずは施していきます。
うん、いいでしょう。
あ、このモチーフ本来左向きなのですが、
競艇の場合反時計周りですので、
メインスタンドこちら見える方を希望されたので、
絡んでいる鉱物は後に入れるメインの鉱物と材質を変えるべく
銀箔にうすくキャンディを施す。
油絵風・螺鈿(らでん)とも違うニュアンス、うーん。
黒筆で描くにしてもクリア入れておかないと
目玉と鼻先の部分のダイヤモンドを螺鈿で表現してみようという試み。
毎回このペイント面を彫刻刀で彫るの、物凄いプレッシャー。
特に今回ヘルメットだったので、
彫り過ぎるとヘルメットの性能落としてしまいますし、
地金が鉄のパーツと違って刃物がどんどん入るので、
匙加減が超絶緊張します。
なるべく盛り上げて削ってフラット面にしようという算段。
自分で提案した手法だったけど
なので何度もクリアコート繰り返して砥いで球面へと仕上げていく。
で、いよいよアウトラインの筆入れとなる。
砕けたかけらは徐々に輝きを失って
最後には只の黒い鉱物になっていくという設定にする。
(同じ手法でやると埋もれてしまって目立たなくなるので)、
この位置でずっと照射し続けてくれた。
助かったよ、ありがとう。
三浦裕貴選手、お待たせしました。