2017年6月4日日曜日

MOTO GUZZI製作記 エキセントリックモーターサイクル編

MOTO GUZZI850EL DORADO(エルドラド)
カスタム製作記、細々と淡々と続きまする。

リアセクションがほぼ終わった我がGUZZI。
次に間髪入れずエキモhttp://www.eccentric-mc.com/に搬入。
フロント回りとちょこっとを今度はケンタにバトンタッチします。

おぉ、以前職人が寄ってたかって造り上げた
あのちぃのトラがおるやんけ(笑)

搬入日すぐに二人で確認したのがフロントの底付き。
オリジナルのフロントフォークからSRのフォークに三つ又から変更になるので
若干オフセットが手前に寄る故、
フルボトムした際のEgとの干渉が気になっていたのです。

というワケで一度トップボルト外してインナーをフルボトムさせてみて
フェンダー等のクリアランスを観てみる事にします。

結果、取り付けで少し意識して前寄りでいけば大丈夫そう。
ちょい安心。
んではケンタ、何卒よろしゅうに♪

ケンタが先ず手掛けてくれたのがフォークカバー。
ノーマルのそれをSRにフィットすべくモディファイが始まります。
SRのフォークだと長さの寸がちょっと足りないようで。
このままだとパンツ丸見えのワカメちゃんか大人になったメルモちゃんになります(笑)
なので足りない分を計測して切り出して

巻いて

SRフォークでもちゃんと大人なロングスカートになる様にします。
大人の女性はそう簡単にはパンツ見せません(笑)

丁度良いさじ加減でフォークカバーは装着完了。

フェンダーはSRの方がフォーク間狭いのでこのままでは装着出来ず、
当初は真ん中で割って薄くして再溶接で仕上げるか、と考えていましたが、
いずれにしてもディープフェンダーなので脱着するにはタイヤ降ろすしかなく、
であれば薄くして細いタイヤしかチョイス出来ないのもあれだしね、となりまして。
タイヤを下すのであれば下から嵌め込める形にしました。

そう、こんな感じでフォーク部分にだけエグリ加工。

勿論フォークカバーが降りてくるマージンも十分取ってあります。
ホントは逆だけどね、ボトムが上がって来るんだけどねw
ま、表現ですよ表現(笑)

フェンダーマウントもSRフォークに合せて新規製作。
更にブリッジ渡してあるのでかなり強固な造り。
で、フェンダー空竹割りしなかったので

ノーマルのフェンダーループがそのまま使えますね。
フェンダー後ろのステーが回り込んでる部分は
最終仕上げの前に今一度フルボトムテストしてみた方が良さそうですね。
これがEgに当たっちゃう様ならループ状やめて
フェンダー横で終わる形に形状変えちゃえばいいだけの事です。
ん?
でもSRのフォークではステー止める穴とか要素ないんだけど?

お、こういうステーの受けをアクスルシャフトと共締めね♪

反対側は同じく共締め風装って
実はフォーク真下のシャフト止めのボルト2本とアクセスしてます。
ケンタこういうトコ芸が細かいっす♪

で、リア同様フェンダースカートと言いますか、
フェンダーパネルもちゃっちゃと製作しちゃうケンタ。

ループに合せてパネルもフレア(カール)してるという芸の細かさ。
うん、これはカッコえぇ!!

因みにドラムブレーキでは不必要なフォークの突起物も
全部カットしてスムージングまでしてくれてるケンタ。
チンピラみたいにしか見えないが実は超キチンとさんwww

「ケンター、穴開け加工のパターンはどうしよっか?」
「うーん、そうっすね。後ろのパネルはリアと同じでいいですかね」
「そだねー」

「ケンター、フロントパネルはどうするー?」
「うーん、うぅーん。。。。」
暫し悩んでパッと閃いたケンタ。
「Muneさん、ちょっと思い付いたんでやってみていいっすかー?」
「いいよー♪ケンタの思いついたまんまでやってみー♪」
ほぅ。

ほほぅ。

ほおぉ。

ほおおぉぉぉ(驚)
これだから信じてるモン同士の「丸投げ」は興奮する(笑)

こいつはカッコえぇ♪

あ、そうだ左側はブレーキのケーブル通るよね。
タコメーターは今回電気式になるから要らないけど。
あのスリットの隙間通す形になるのかね?と思ってたら

「左側はワイヤーあるのでスリットは入れずにこうしてみました~」
ケンタ、申し分無いよ。最高でございまする♪

そして遂にあの192パイという何とも中途半端な口径のあれ。
もしかしたら我がGUZZIのパーツ群の中で一番高価かもしれないあれ(笑)
戦前のロールスが純正で使用していたBOSCHのレンズ。
あれを装着する番が来る。
ケンタの腰が急激に重くなるwww

光軸調整用の3つのステー、これを利用する。

レンズレスさせた180パイのリムに被せる様にマウント、そして固定。

車検の時は180パイのリムにレンズ嵌め込んでこのBOSCH下ろせばOK。
イェーーー♪
分不相応のビンテージなレンズ付いた~~(笑)

続いてハンドルの製作に入ってくれたケンタ。
車格もあるしケンタがインナースロットルくれるっていうので
人生で初めてのインチをチョイスする。
勿論形状はケンタの手曲げ。
極力直線の無いアールだけでお願いした。

BAT MOTORCYCLEの片山氏より譲り受けた恐らく50年代のイタリアンのレバー。
これに合せてケンタがホルダーを製作してくれた。
簡単に言ってるけど
ホルダーの位置や引きしろでタッチ変わるので
これはかなり難易度の高い作業。
ワイヤーのタイコや調整ネジはそのままSRが使える様に加工。

で、ハンドルをポストに直に溶接マウント。
勿論この前にワタシが行って跨ってポジショニングはしてある(笑)

で、このホルダーをポジションに合せて仮溶接して

この後きっちり本溶接と相成る。
今回はハンドル部に一切のアジャスタブルな取付をしない事にした。
何故なら今回ハンドルも車体と同じ色でペイントする予定なので
後から色んなモノをグリグリしちゃうとペイントが剥げるからだ。
まぁそういう意味では今後一切の後付けをハンドルにしないのだから
インチでもミリでもどーでもいいっちゃあ、どーでもいい(笑)

ハンドチェンジになる予定なので左側はレバーすらつかない。
あるのはターンシグナルやホーンのスイッチだけ。
これもケンタが金属でマウントを製作して

レバーと同じく片山さんに譲って戴いたアプリリアのターンシグナルをマウント。

塗りではなくクロームでも全然いける造り込みをしてくれたケンタ。
字金の段階で惚れ惚れする仕上がり♪

ケンタのお店ならでは、なドローンかよっちゅう上からの図w
ハンドル美しい~~~♪


そしていよいよ最後の製作になったロッカークラッチ。
構造上仕方ないのかもしれないがこのロッカークラッチ。
いかんせん見た目が武骨でデカくてイマイチ垢抜けない。
仕方ないのは理解ってる。だがこれは如何なものか。。。。

スーサイドにすればレバーのみだしスッキリするのも承知だ。
だがスーサイドでカミさんと長距離ツーリングは無謀極まりない。
ワタシだけの命ならどうにかなろうが
大切なカミさんの命と二人分の体重預かってスーサイドは、やっぱ無い。
「ロッカーもスーサイドもハンドチェンジなら同じぢゃね?」
そういう声も聞こえてきそうだが、
戦前車何度も乗っているワタシからすればこの差は大きいのだ。
ロッカーなら何かあればクラッチ切った状態で両脚地面につける。
スーサイドだとこれが不可能だ。
乗り馴れた人が運転すればレバー式のアクセルの戦前車でも結構快適に走る。
ハンドチェンジのサイドバルブだって普通にキビキビ走れる。
古(いにしえ)の機能は過去の人らは普通に乗りこなして来た機能である。
そういう意味ではロッカーとスーサイドでは雲泥の差が生じる。

という事でケンタが造型からチャレンジしてくれた。

ありそうでない造形のロッカークラッチ(笑)

ちゃんと実物のロッカー解体して戴ける機能パーツは流用する。

そしてこんなクラッチを造ってくれた。
車体のどの辺に付くのか、クラッチとの連結方法(ワイヤーorロッド方式)。
未装着なので課題はまだあるが
バネ位置の変更や硬さの調整で勿論使えそう!!
こいつはホント嬉しい♪
ケンタありがとう!!
でもって本装着での調整、46さんよろしくwww

遂にエキモでの作業も全て終わりました。
GUZZIバトンリレー、これでツネちゃん→ケンタと無事終了です♪
ケンタ、ホントにありがとう!!!
ってお前何っちゅうTシャツ着てんねんwww

次ここ来る時は勿論自走で完成お披露目、だね。



という事で外装のモディファイがほぼ完了した我がGUZZI。
おかえり♪



ツネちゃん6月にBORN FREE参加で渡米しちゃうからちょっとウチでお休みして

リアキャリア製作・マウントしてもらったらいよいよ46worksへ。
本格的にEg他仕上げに入ります♪

暫くは店で仕事終わりにこいつ眺めてスコッチ呑るかね(笑)




今回製作記のレポートが早いのは
ケンタが作業終わる度に画像送ってくれてたので
その度に下書きでこれ書き貯めていたからなのですw

段々完成が見えて来た我がGUZZI。
来年春には走り出せる、かもしれない(笑)