2018年10月25日木曜日

ADIOS、TRカンパニー。

幾らなんでも休むぞと決めた今日。
いよいよ終焉を迎える小金井TRカンパニーの介錯人を務めさせて戴いた。




長年お世話になったショップの看板を封じるのはペインターとしても寂しい。


そして休むと言った割にやっぱペイントしていたという。





社長の築き上げてきた代紋たる看板と名前。
全てが白く塗り潰されたその光景は
胸にこみあげて来るものがあります。



魚肉の矢部は元TRのメカニック。
彼曰く、
「最初ここに来たMuneさんは目が鋭くてギラギラしてて
のし上がるんだっていうオーラばりばりに出ててパンクロックそのものだった。
あーでもこういう人間社長好きなんだよな~、って思ってたら
案の定ペインターとして付き合い始まっちゃってさwww」

そんな矢部から観たら今のワタシはすっかり丸くなって
あの頃の鋭さの微塵も無いそうなんだが(笑)

ここがあって多摩地区の色んな方々と出逢えて、
魚肉が生まれて、魚肉の中で結婚という形も誕生して新たな命も生まれて。

ワタシにとってもここ、小金井の「箱」は
自分の人生を位置決めた場所そのものの一つと言っていい場所です。

ですので、その最後。
「立つ鳥跡を濁さず」の一環に加えさせて戴けた事、
むしろ嬉しく感謝すらございます。


社長、今まで本当にお世話になりました。
そしてこれからも何卒宜しくお願い申し上げます。

1969 T120。


ROCKBIRD金子さん、
久々のご用命ありがとうございました。
「久々にお話出来て気が晴れました!!」
これ、もしかしたら仕上がり褒められるより嬉しいかもしれない(笑)

ラウンデル少佐。



 空の上では愛機は英国製バッカニアですが

 どうやらラウンデル少佐は地上ではイタリアンにお乗りのようです(笑)



珍しくウチの屋号入れました。
普通には入れてませんけどw

少佐(I様)、お待たせしました。
実機配備可能です。
回せーーー!!!w

BMW風メット。

BMW Motorradが販売しているメット。
こちらのカラースキームが好みなんだけど
外国製でフィットするサイズの販売がない。

という事で国産SHOEIにインストールして欲しいというオーダー。

デザインもうあるとはいえまんまインストール出来るものではない。
形状違うし、落とし込むラインの上に障害物があったりもする。
なのでアレンジが必要となる。

取り敢えずオリジナルの方に入ってるハニカム状のものは再現不可
(出来るけど値段が凄いことになりますよ、とインフォする)、
同じくMotorradの文字は要らない。
SHOEIは撤去していい。
あとはお任せで進めていきます。

多色塗りは時間を要します。そりゃそうだわな(笑)

或る程度似た色は1回の作業でやっちゃいますが、
或る程度終えたら保険かけて1回クリア入れます。
1回の作業で欲張ると全部取返しのつかない結果にもなってしまうのがペイント。
オーナーさんから催促きましたがきちんとご説明。
納得戴いてじっくりと向かい合います。





完成。

まぁまぁオリジナルのセンス落とし込めたかな、と。


ご用命ありがとうございました。

飾り物じゃないよ、単車は。

あまりにも乗れてなくてアレなので、
明け方吹き終えたものがまだ磨くには早いので、
お昼久々にドカ引っ張り出してちょろっと1時間ほど乗って来る。

6月の九州以来だが、キャブのガスもきっちり抜いて保管してたから1発で始動。
パテ粉等防止でビニールかけたのが逆に引っ張り出すのメンドくなってたが、
めくったらめっちゃ外装綺麗で一人ときめく。

多摩地区プラプラと1時間だけでもやっぱ乗るのが一番だと噛み締めた。
さ、仕事すっか♪


XS650E風ペイントのSR。

XS650Eのレストアペイントをアメリカ人が良かれでやっちゃった風。
完全にオーバースペックでもうこれはカスタムペイント、
っていうコンセプト(笑)

ゴールドの大粒フレークを久々にびっしり載せる。
こんだけまぶすと平滑に砥ぐだけでも大変だったと久々に思い出したw

元々ゴールドフレークなので上のキャンディは薄く。
シルバーのラインは銀箔です。

YAMAHAの文字は銅箔。
全体的に純正カラーリングなんだけど
使用した材料にふんだんにグレードアップというコンセプト。

大粒フレークと箔で物凄くゴージャスなのに
純正カラースキームなので大人っぽい落ち着きも併せて同居してて
何年も飽きの来ないカラーリングになったと思います。
同じく4.5インチと5インチのベイツライトのシェルと
ショートパーツ類もキャンディフレークに仕上げております。


同じくヘルメットもオーダー戴いていたのでそちらも。
こちらは「お任せ」だったので
70’sのサイケデリックな感じで行こうとおもむろに塗ります。


カスタムペイントというのはレストアの真逆。
やってはいけない事を敢えてあるのが面白い作品へと昇華します。
超至近距離でシャブシャブな塗料吹き付けたり
逆に薄めてない原液のまま筆投げつけて飛ばしてみたり。
自動車板金工場で親方に殺されそうな事すればいいんです(笑)

クラック入れて艶引けのダメージでフィニッシュです。



こちらも入庫混雑でお時間戴いてしまいましたが
納品でお客さんから大そう喜んで頂けて
こちらも嬉しい限りです。
後日組み上げた写真送ってくださいました。


いいじゃないっすか♪

S様、ご用命ありがとうございました♪