2023年12月5日火曜日

ロッドショーTunder Motorcycles編。

 THUNDER MOTORCYCLES Japanの総代理店、
車坂下プロダクションの野呂さんよりご依頼。
2023ロッドショースペシャルのプロモカーのペイント。
特別車という事でワンオフのアルミタンクとリアフェンダー。
そしてユーザー待望のミッドコントロールキット装着車。
アルミ地を活かして繊細なフレイムスでとの事でしたので
んでは取り掛かっていきまする。

先ずは野呂さんが仕上げたポリッシュとヘアラインを維持すべく
密着剤とクリア吹き付けでカンバスを確保。
アルミはただでさえ食いつきが悪く
サフェでもしっかり食いつかせるには粗目のペーパーで表面荒らすのが鉄則。
だが今回アルミ地活かしなのでそれはNG。
前述のローリーさんのや10月のもう錆びてるタンクの様な
綺麗にマスキング貼ってアートナイフ切り出しは
密着剤で塗ったクリアがマスキングと一緒に剥がれるリスク倍増するので
今回はラインテープでフレイムスインストールして
後から残りの部分チビチビマスキングする方法で。
正直アートナイフ自在に這わせる事出来る私にとっては
こっちの手法は凄く手間かかります(苦笑)


マスキングにタンクとフェンダーで7時間近くかかります。
で、色決めて吹き付けるのは30分掛かりません(苦笑)




マスキング剥ぐのは30分足らずです。
貼った順番の逆に剥がしていけばどんどんスムーズに剥げます。
憶えてないとマスキング残しとか出て厄介になります。


最終チェック慎重に行ってOKでしたのでいよいよラストのクリアっす。
ノントラブルで完成出来て一安心です。

フレイムスですが蔦やポトスみたいな植物っぽさを表現してみました。
なので色彩は草木の春夏秋冬。


フレイムスの新緑や黄色は透けたキャンディ。
この部分は水彩画の様なニュアンスでアルミ地の質が観える様に。
繊細な先端に向けて透けてない油彩画みたいなニュアンスで赤と茶色。
この部分は透けると細すぎて存在薄れちゃうので透けないカラーで。
先端は植物に必要な青空インストールして
そこは再び透けてるキャンディというフィニッシュで。



そしてショー前日最後の磨きに。
おぉ、これが完成形か!!

250㏄(Egは元YAMAHAビラーゴ系のOEM)、
新車時でリジッドガーターフォーク。
今まで設定でステップがフォワードしかなかったのですが、
このデモ車から初のミッドコントロールが新たに加わってます。
女性でも気軽に乗れるチョッパーになると思ったので
(身長162㎝の私が跨って少しフォワード遠いと感じたのでw)、
そんな女性が乗っても威圧感の無いフレイムスにしたかったのです。

おかげさまで当日好評だったようで。
嬉しい限りです。
こちらディーラー販売車輛なのでアワード対象外の車体ではありましたが、
そういう意味で好評戴いたのは有難い話です。
ショーからまだ2日後ですが
既にフレイムスペイント希望の方から3人もお問い合わせ戴きました。
ホントありがとうございまする。

こちらのスペシャルプロモ車体、
YouTubeでも特集されていますので
宜しければ是非ご覧ください。


後日談で野呂さんから、
「既にThunderのオーナーがタンクにフレイムス入れたいらしくて
この日ロッドショー会場でフレイムス観まくったんだそうで。
で、一番気に入った写真見せてきたんですが、
それが事もあろうにMuneさん塗ったローリーさんのタンクでしたw」


塗ったの同じ人(私)なので
オーダー受けても問題なさそうですねwww