2025年2月7日金曜日

フラミングひとりぼっち。



1950年代のMOTOBIのレーサーを再生すべく
昨年よりプロジェクト進めておりました。
完成形はほぼこんな感じになります。

先ずはベースのタンク獲得。
うん、中々やられておる。
ペイントの回数少ないけどその分地金かなりダメージ追ってそう。

レーサーでタンク上に伏せてライディングする仕様になるので
このバックル留めるステー作成はいつものツネちゃん。

レーサーでエンド部ラバー固定なので
ここもツネちゃんにお願いします。
ってか画像でもわかる位地金のコンディション芳ばしいっすねw

で、市販車バージョンのこのステーは今回カットします。

トンネルが錆や塗装のミスト飛び散りでガッサガサ。
しかも狭くて手入れたら見事に様々な突起物で指切れました(苦笑)
BMWのミュンヘナーモデルもそうですけど、
手がロクに入らない&どうせ観えないが故に
何度も塗り直されてるタンクとか
トンネルが細くて狭ければ狭い程に過去の人誰も綺麗にせず、
結果このトンネルが「蔵王の樹氷」みたいになっちゃって
手を入れるのも危ない位ガジガジになってる個体メッチャ多いです。
これはウチでは絶対に均します。
私小柄だから手入るし、なにせ意地です。

案の定地金結構な錆食いだらけでした。
ペイントの色見本預かるまで時間ありそうあので、
黒錆転化で今回は対応。
地金まで剥いて添加剤をまんべんなく塗布。
そのまま5か月以上放置して赤錆発生しない事を確認。
これだけ放置すれば錆の侵攻はもうないでしょう。
なので成形に入ります。
大きな凹みはありませんでしたが、
タンク全体に絶妙に凹んでる箇所だらけ。
砥げていない箇所が絶妙な凹凸。
酷い凹みは流石にパテ処理しましたが、ここまで絶妙だともう1回サフェ吹いて
今一度手砥ぎでライン出した方が良いかと。
パテは素晴らしい成形材料ですが最小限にはしておきたい。

2度目のサフェ砥ぎ。
うん、これなら大丈夫でしょう。
アールしかないタンクですが
これならどこから眺めても綺麗な曲線美だと思います。

で、完成。

良いアールと曲線美出たと安心っす。

ソリッド赤でこの映り込み得るには下地が重要っす。

しかし丸い。どこもかしこも丸い。


レーサーなのに丸いから何だか可愛い(笑)

こんな貴重なオーダーは言わずもがな
BAT MOTORCYCLESさんです。
実はBATさんあと1台あります。
それも含め納品しまする。
という事でto be continued(笑)

そっちも基本カラー、ロッソ(赤)なんす。
2台連チャン赤だったので私の作業靴絶妙にピンクになってるっす。