2024年11月8日金曜日

蘇州夜曲。


Max Fritz佐藤社長の車体のペイント。
佐藤さんの車体は数多く塗って来ましたが、
「そろそろ年齢的にこれがアガリかな」っていう車輛。
整備仕上げのYOKO TECHからのご依頼です。

先ず、エンブレム剥がそうとしたら
下のペイントまでごっそり剥がれました(苦笑)
どうやら他も剝いてみましたが
一番上の白、その下に黒、そして赤のメタリック、
でもって一番下にオリジナルの赤メタリックと重なっているようです。
でもって赤メタ塗ったペインターが足付け手を抜いたようです。
まぁウチでは下地まで剥きますのでいいんですけど、
どうやら芳しい案件のようです(苦笑)

「ノミでもし剥げたら~素敵な事ね~♬」
あれ?この唄こんな歌詞だったっけ?
夢でもし逢えたら素敵な事ね、ぢゃね?
で、前のRZと並んでまたもやノミで剥げるっちゅう。
「もし」じゃねぇよ、「また」だよ。
(´・ω・`)

ま、レストアの画像はもう割愛しますw
全部のパーツ剥いて下地チェックしてダメな箇所あれば修正して
サフェ入れて砥いで下地のシルバー吹いてクリア入れて
それ乾燥させて再び砥いでラスト塗りです。
はい、工程多過ぎて画像撮ってませんwww

で、キャンディ塗ってクリア吹いたら
はああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
クソでか溜息。
よりによってラストのクリアに時季外れの蚊が特攻かます。
ボディ除去しても脚や羽しっかり残るしもうアウト。
もう1回シルバーから塗り直しっす。
何で小虫ってラストのクリアで特攻かますんだよ。
そもそも蚊って何の為に生きてんだよ。
ウジとかミミズでも役割あるよ地球上での。
蚊は何の役割してるっちゅうんだよ。
(´;ω;`)


蚊の特攻喰らって怒りに身を任せて多摩ニュータウンを徘徊するが、
何だか山の上なのにビバリーヒルズみたいな家ばかりで方角見失い、


山越えれば市街地に出るがやとガンガン昇って行ったが、
開発されてない造成地ばっかになって暗黒だわ道途絶えるわで
このままだとハードタヌキとダンスっちまうと思い
大人しく来た道辿って帰宅する。

和を乱せない(個性出したら近隣から怒られそう)一戸建てって、
それもう集合住宅やんね。
ま、何か素面に戻れたから帰ろうwww

でまぁ、結構色々あって苦節1か月要して完成。
R90S風デイトナオレンジペイントです。

実際の90Sはタンクのニーグリップ部分でラインせり上がります。
これで純正のスチール製のシートカウルとラインがツライチになるんすね。

でも今回の佐藤社長の車輛はシートカウル社外のMOTOKO製なので
ここ上げずに真っすぐに引っ張りました。

モトコのシートカウルね。

こちらのフェアリングも同じくMOTOCO製。
今となっては程度の良い個体ほぼ見かけなくなった80年代の貴重品です。
勿論これもデイトナオレンジ仕様などないので
グラデーションのパターンもライン取りも全部私プロデュースっす。
グラデもラインもカウル一体化させておかないとずれるので
このBIMOTAばりのデカさで中々でござんした。

無論ですがフェアリングの裏側の艶消し黒は





こんな感じで表全部終ったら徹底的にマスキングして施します。
この作業も軽く見られがちですが中々です(笑)
でもって勝手に投函される宗教誌めっちゃ使います。
宗教家の皆さん、お布施で上質なフリーペーパーあざまっす!
もっと持って来てくだされ!
中身1㎜たりとも読みませんけどもwww

サイドカバーも足付け不良の剥離酷かったっす。
もうペイントうちの1層になったので安心っす、社長。

こちらも同様、でもってこれは完全に純正スキームっすね。


「アガリ」とはいえ佐藤社長、めちゃくちゃ乗る人です。
前のBMWは何だかんだ40万㎞乗ってますし(笑)
このBMWも多分それに近い距離日本全国走るんでしょうな!!
佐藤社長、ご用命ありがとうございました♬