2024年11月8日金曜日

Living Death。

今や250や350よりも希少な個体になってしまったRZ50。
こちらの外装を再生すべくお預かりです。

先ずですね、プラパーツの外装全部ノミで剥けました(苦笑)
画像でわかると思うのですがこれ、
プラスチックが純正デカールの形で日焼けしてます。
この紫外線の影響の劣化で材質がかなりダメになっています。
結構やべぇっす(苦笑)


タンクも塗装がボコボコ浮いてたので嫌な予感はしてましたが、
剥いてみればやっぱりの結構深刻な錆。

既にインナーにコーティング施されていたので
こちらは黒錆転化させて処置となります。
インナーコーティングされていなければブラスト当てて
穴開通してないかチェックした後
ダメな箇所は切って新しい鉄板溶接してって感じなんですけどね。

70年代までよく使われてました、この白いプラスチック。
徐々に排気量の大きい高級車は黒プラスチックに変わっていきましたが、
安価な原付等は80年あたままで結構採用されていました。
高級車の方は黒に変更になっているので
メーカーも紫外線攻撃のダメージ把握してたんだとは思います。
でも原付安いから安い材質に逃げちゃったんでしょうね。

RZのカラーは白です。
ですので一応サフェはグレーですが
もしかしたらまた紫外線透けて母材に攻撃するかもしれません。

取り敢えず日焼けでダメージ喰らってる箇所はなるべく削除していきます。
とはいえあまり削るとプラ無くなるのでその場で判断しつつ。

で、これ以上ダメージ喰らわない様にするのはとなると。
一旦黒塗装になってもらう事にしました。
無論裏側もですが、裏側だけ黒でも紫外線やっぱ侵入しちゃうので、
1回全部黒塗装になってもらって、そこから白に。
無論手間かかりますが、これなら今後紫外線は防げるでしょう。
塗装は美しさの追及もさることながら、
その素材の保護という役割も大きな使命です。


という事でホワイトまでペイントしたら私の仕事はそこでおしまい。
後はデカール屋さんがこのグラフィック製作するようです。
これ全部ペイントでやったらかなりの金額になっちゃいますし、
元より原付クラスは上からクリア無しのデカール貼りっぱが純正でしたので、
むしろその方が純正っぽいですからね。

先にも言った通り、むしろ250や350よりも50観ないですから。
完成したら是非車体見せてくださいTさん。
懐かしくて泣いちゃうかもwww