そして新たに同じ88VMKメンバーの車輛をペイントする事に。
これもまた気合いと概算にもひるまない熱いオーダー。
んでは干支一回り、また作業させて戴きまする。
先ずは下地から。
ウチでは比較的新しい年式の車輛(Kawasaki ZXR400最終型)ですが、
それなりに30年の経過もしているので
サンディングと共に下地のチェックを入念に。
あ、この時私ピンクだww
他の仕事もがっつり混ざってますけどね。
(ここご覧の方々は既にウチの下地他のレポートで観てますものね)
これでいよいよペイントのカンバス出来上がりました。
ブース内フレークまみれクリアのミストまみれです。
で、先ずはベースカラーのフレーク塗装から。
SSの様なフルカウルをフレークでびっちり埋めるのは中々のクリア回数っす。
回数入れておかないと真っ直ぐ砥いだ時に下地出たらやり直しっすからね。
ここは忍耐で1日かけてじっくり10コート位クリア吹きます。
ひたすら水ペーパーで真っ直ぐに砥いでいきます。
1日これやってたので指先水でふやけてジジイみたいになります。
でも反物染め職人とか真冬の川でずっと水洗いしているわけですから
タンクエンブレムとスワスティカ(ハーケンクロイツ)は
金箔施してスピニング入れてキャンディで沈めていく予定です。
あ、違ったペルラージュって呼ぶんだった。
機械式時計の世界ではこのスピニング加工をペルラージュと呼びます。
アメリカではエンジンターンとも呼ばれてますね。
キャンディの濃淡で出します。
では最初のキャンディ入れましょう。
最初のキャンディグリーンは黄色味の強いグリーン、
ハイネケンやカールズバーグのBEER瓶みたいな
何だかコマーシャルっぽいというかスポンサーっぽくなっちゃうので
更に別のグリーンでトーン馴染ませる算段です。
まぁ取り敢えず一旦クリアコート。
これも鬼砥ぎして段差落とすので結構な回数クリア入れます(苦笑)
トーン落とした方がむしろカスタムペイントっぽくなるんす。
で、またまたひたすら水砥ぎで平滑にしていって
ラストのキャンディかけてクリア掛ければようやくフィニッシュです。