2021年1月22日金曜日

YAMAHA RD90。

11月半ばよりお預りしていた匠Classicsからのご依頼
YAMAHA RD90。

全体的に塗装の下にまで錆が至ってはおりましたが、
大きな凹みや穴は無く、個体としてはまぁまぁ良いと言える状態。

画像撮り忘れましたが、総剥離して磨き上げ。
深刻に深い錆の虫食いもそれほどなく一安心。

サイドカバーはデカールの劣化と塗膜の劣化が酷く、
デカール除去に結構苦戦を強いられました。

あ、剥がす前にグラフィックの採寸は当たり前ね(笑)


サフェまで終わらせてオーナーさんの決定待ち。
元の赤で仕上げるか、シルバーにするか(笑)
オーナーさん年末まで大いに悩んでおりましたが、
「し、シルバーで!!」と相成りましたw


基本的には色違いというだけで、
グラフィックパターンは変わりません。
了解でゴザイマス♪


で、いきなり完成(笑)
黒白が隣同士密着しているので、実は塗は結構手間かかります。

20年前くらいまでは国産の小排気量は少々ないがしろにされていた気がします。
なので皮肉にも現在生き残っている個体数は大型車より少ないかもしれません。
更にRDの様な2サイクルは本当に貴重な車体になりました。

ウチの工房はそれがモンキーのタンクでもVINCENTのタンクでも
やるべき工程は全て同じで仕上がりも違わずフィニッシュしますので、
モンキーのオーナーからすれば割高なペイント料金、
VINCENTのオーナーからすれば逆にお値ごろな料金かもしれません。
ですが、現在こういった国産小排気量もよくご依頼があります。
個人的には嬉しい限りです。
こうして持ち込まれた個体は間違いなく大切にされていくであろう
今後幸せな人生が待っているのが伺えますから、ね。



10年ぶりに関東に戻って来た加藤さんとの
10年ぶりのお仕事プロジェクト、新年最初のMotorcycleにてございます。
お互いにもうちょいで50だな、加藤さん。
また10年、色々やって走っていきますか♪