2025年10月30日木曜日

Tumshukuru Mungu。

先週もまぁまぁ色々仕上げて納品しました。
先ずはレストアの方から。
日本では珍しい車種かもしれません。
1960年代半ばに生産されていたDUCATI CADET 100。
ドゥカティがこんな小排気量の2スト造ってた事、
もしかしたらそれも知らない方も多いかもしれません。

当時物のこのフェアリングとコンビでのご依頼です。
これ可愛い♪

しかしこのタンク、
何だかオリジナルよりも遥かに黄色ライン太い。

色々資料とか画像漁ってみたんですが

線そのものがシャンパンゴールドのものとか

まぁどれがオリジナルなのかわからなくなる位ある(苦笑)

あ、これはライン黄色だね。

当時のカタログ。
こうなってくると解像度低くても
カタログの画像が一番オリジナルに近いのは間違いなさそう。

そこでインスタで繋がってるイタリアのペインターに訊いてみる。

どうやらラインの色はシャンパン時代とイエロー時代あったらしい。
なのでそれはどっちでも正解なんだそう。

んじゃああとはグラフィック整えればOKかな。
助かりました、あざまっす。

んでは色々彩色と採寸したので剥いてみましょうか。
ぐぬおぉぉっ!!

めっちゃ潰れたままめっちゃパテ入ってるやんけ・・・・

結果、左右どっちも結構な凹みあった。
勿論引っ張り出した。
そしておびただしい数の錆の虫食い。
貫通する程ではないが結構深いので
PORで封じ込める。



そして世界中の小排気量の定め。
おそらく年落ち程よき時期に雨ざらしにされてたんでしょう。
タンクの底部分かなり激しく虫食いだらけ。
一応水没テストでエア漏れなかったので開通はしてなかった。
がっつりたっぷりPOR塗って永久に封じ込めます。

タンクのトンネルが歴代の杜撰なペイントのせいでガッサガサだったので
徹底的にこそぎ落としてPORで錆止め。
これで手突っ込んでもガッサガサで皮膚切れません
(歴代ガッサガサ繰り返すとマジで手入れると皮膚あちこち切れます)

まぁそんなこんなで完成。
いつもの如く途中過程撮るの忘れました忙し過ぎてw

でもってミニフェアリングはマジで撮り忘れました(苦笑)

今となっては希少な小排気量イタリアンです。
末永く愉しんでくださいませ。

カスタムペイントの方はこいつ。
これ観て既視感ある方はウチの古くからの馴染みですね。

15年近く前エキモで塗ったこいつのオマージュですね。
同じエキモからの依頼だったのでまぁ良し、かな。

この形状のフレイムス、最近一番オーダー多いです。


フレイムス丸くて炎が細くて長いタイプっすね。

フレイムスは時代によって実は結構流行あったりします。
前に塗ったショーバイク以降しばらくこの形状のオーダーなかったんですが、
リバイバルですかね、最近ほぼこれだったりします。

勿論オールドスクールとかニュースクールの違いとかありますが、
20年前はこういう形状が主流でした。
フレイムスが何度も分岐したり

フレイムスの形状が丸型ではなく楕円形のスリムな感じ。
今はこっちのオーダーの方がマイノリティですね。

派生形としてこんな感じのトライバルも一時期流行しました。
TATTOOでもこんなトライバル流行りましたよね。
今むしろ全然観なくなりましたけども。

筆引きだとこんな奇行種もあったりします。
フレイムスの内側にフレイムス仕込むという
ちょっとエッシャーの騙し絵みたいなギミックです。


また時代がめぐるのかもしれませんね(笑)