2023年7月1日土曜日

ラッキーライフ。

6月納品に向けてガンガンいきます。
大変希少なイタリアMOTO RARILLA250 MONOARBELOのタンク。
私が知る限りでは日本国内には2台ありますが
海外でも滅多にお目に掛かれない純レーサーです。

春先に煮込みに煮込んで
チェーンぶっ込んでシェイクしまくって
内部の70年分の腐敗固着したガソリンタールと錆を除去したので、
いよいよ外装剥いでいきます。
ううぅっっ。。。

相も変わらず全部パテで覆い隠してシルエットこさえちゃう
イージーモードなレストアする先人、結構いるのよね(苦笑)
おかげさまでウチのブースが粉塵で腐海の森。。。。

この部分はサドルシートをのめり込ませる為の逃げのトンネル。
中々の執念の切った貼ったでの造り込みです。
ボッテボテにパテぶち込まれてましたが
むしろこのトンネルの「執念」はもっと観えた方が良い。
溶接のス穴は埋めますが
製作した職人のハンマー痕は残すことにします。

サイドのショルダー部分で溶接して仕上げたんですね。
天面・側面・底面の基本3ピース構造みたいです。
それに先のサドルの逃げと裏側にレーサーのビッグヘッド覆えるようにすべく
ラウンド状で「えぐり」が加工されています。
裏撮り忘れましたw

マジック部分が歴戦の凹み。
溶接部は多少ウニョウニョしてますが、
あんなにパテ盛る必要は全くと言っていい程ありません。
溶接ジョイント部分と凹みにのみパテ。
あとは高い部分をハンマリングで均して下地仕上げます。
多分それだけでこのタンク2㎏は軽くなります、マジで。

で、月末納品ラッシュで忙し過ぎていきなり完成です(笑)

シルエット的にも1廻りはスリムになりました。
まぁあんだけパテ盛られていれば当り前でしょうw

「えぐり」に製作した職人の執念見える様にしてあります。

さて、同時納品で間に合わせるべく、こっちも猛烈にいきます。
Harleyのスポスタタンクですね。
ロゴはオーナーより「これで」とご指定。
定番のHがラウンドしてる純正のフォントではないですね。


調べると戦前のかなり初期(1915~1920年代)、
その頃に採用されていたフォントのようです。
参照で戴いた画像ではタンクのアールで歪みがありますので、
トレースして歪み修正施してからの作業となります。

で、切り出します。


ロゴに縁取り無いので
ペインターとしては比較的手のかからないモードではあります。

早速埼玉方面に納品。



タンクを車体に載せてみて私もBAT MOTORCYCLESの片山さんも満足。
この車両これから全部バラフルレストア計画だそうなので
完成が愉しみでゴザイマス。

前に納品したFB MONDIALはほぼ組み上がってました。

塗り分けパターンを参考にしたく画像検索しまくりましたが
まるっきり該当するものが見つからず。
片山さん「そりゃそうだよこの車体当時物ワンオフだから無いよ」
「あーそりゃ出てきませんよねー」
もう全然驚かなくなってる田村宗正51歳。

相変わらず行くたびに眼福な場所でございます。
そして片山さんよりタイムリー過ぎる耳より情報が。
帰りの廃エースの車内でセルフキャッキャしまくって帰りましたw
片山さん、いつもご用命ありがとうございます♬

で、車坂下の野呂さんのところにHDタンク納品。
相変わらず野呂さん多忙でご不在。
野呂さん、倒れんでくださいよ(苦笑)


ラストにちょびっとケンタのトコに顔を出す。
今度ケンタの車にグラフィック入れるんで。

おぞましい造形のチョッパーを見つけ、私ガクブルする。
「大丈夫っす、それペコさんがやるので」
ペコさん、死ぬ程苦しんでくださいwww



希少なビンテージモーターサイクルからチョッパーまで。
ウチは守備範囲広すぎるとは自分でも思うフシあるが、
まぁ「ちゃんぷるー」食って生きてきたし
屋号にSTUPID入ってるから諦めようwww


まぁ、愉しいですからね。



片山さん情報でテンション爆上がり(笑)