2023年1月11日水曜日

新年1発目。

は永らくお預りしていたKAWASAKIのKH。
ホワイトにグリーンのレインボーカラーでのオーダーでした。
んでは先ずは下地から。
少々錆が酷かったのでブラスト外注です。
すると右側面と上面かなり派手な凹みが出て参りました。

反対側は大丈夫。
普段立ちゴケとかならこっち左側に凹み修正痕ある事が多いんですが、
そうじゃないとしたらこの車両(外装)、
過去に派手にすっ飛んだと予測されます。

裏側ブラスト当てて錆綺麗に除去出来たので安心しましたが、
右前底部に虫食い穴見つけちゃいました。
まぁ旧車はこんな事ぶっちゃけ「あるある」です。
代替の外装が無い限りは幾らでも治せます。
ただそれなりに料金は加算されますので
この辺はリプロある車種なら一考する問題ですね。

表の凹みも1回で生じたものではないらしく、
逆算で凹んだ部位想定して引っ張ってみたけどあんま出てこない。
右側面と上面は別個のアクシデントだったのかもしれません。
両方ともパテで盛られて終わりにされていれば
ある程度引っ張る場所と順番は脳内で理解出来るんですが、
上面だけ過去に引っ張った痕跡があったので
これだと引っ張り出す順番が崩壊してしまっており
今回みたいに上手く出てこない事があります。
無理に引っ張っても破れる可能性が高くなりますので
カーボンファイバーパテメインで成形していきます。

ファイナルパテ(キメが細かく巣穴が生じにくい)の面積からもわかる通り
まぁ結構な面積派手にすっ転んでますねw
まぁ半世紀前のモーターサイクルですし
少し前まではやんちゃな方々からも人気な車種でもありましたし、
これ位は「想定内」と思った方が気持ちが楽だと思います(笑)

裏側は防錆剤でお馴染みのPOR15をたっぷりと塗布。

シートカウルも内側と裏側は塗布しときましょうかね。

シートカウルは凹みもない綺麗なコンディションでした。

下地は全て完了、サフェーサー入ります。

で、ここでロッドショー車輛が続々入庫となり
一旦作業がベースカラーの白までで停まってしまいます。
M様ホントすみません。。。。


で、ロッドショーも無事終了して年末。
M様より「年末年始に実家の関東に戻ります。
帰りしなに引き取りとかタイミング如何です?」
と連絡あり。

おぉ、これは直接お会いできる良い機会でもありますし、
是非ともそのタイミングでお渡し出来るように進めさせて戴きます。
せっせと大掃除も忘れてレインボーとロゴ入れていきます(笑)

30日入れてラストのカラーを72時間後に。
大晦日と元旦休んで新年2日に最後の作業開始か。
丁度良い休暇ってモンだwww

で、3日に最終ポリッシュ無事に完了して完成。
車で運ぶ際に梱包出来るように炙り倒しておきます。
近赤外線で工房も暖かくなるしねw



無事に新年4日にお渡し出来ました。
M様、永らくの作業お待たせしました。


年跨ぎのお預り、出来るだけ1月中には出せる様に頑張ります。
あ、流石にBARの看板とか戦前車は無理かも(苦笑)


KAWASAKI、ね(笑)