2022年2月14日月曜日

Coconut Rock。

F様よりご依頼の英国製パニアケース。
当時の英国の写真とかでは観た事ありましたが
ここ日本では現物初めてみました。
これを愛車TRIUMPHとカラーリング合わせるべく
レストア&ペイントスタートです。

郵便ポストみたいな朱色を剥離して地金磨き。

側面結構パテ入っていたので下地覚悟してましたが、
剥いてみれば結構綺麗な地金のコンディションです。



「だとしたら何であんなにパテ入ってたんだろ?」
その理由はすぐに判明。
スクエア型の平面構造で中にも補強ビームとか入ってないので、
この薄い鉄板だけだとペカペカ動くんすね(苦笑)
それでパテ入れて締めてたようです。
地金のままだと確かにビードロみたいにペカペカ煩いw
前の人の知恵をそのまま引き継ぎカーボンファイバーパテ(笑)

何かの楽器かみたいにカペカペ鳴るので
(それはそれで面白いんですけどもw)

やっぱり鳴り防止でうっすらとパテ。
鉄板動かさない為だけの処置なので薄くてもOK。
でも薄すぎるとカペカペ鳴るww

大きな4分の1側面固めるにはこっちの細い側面きっちり固めると
大きい方も動かない法則を見出す。
なので側面パテ最小限にする為にこっち全面盛りました。
スティールパン造ってるのか私はww

オリジナルのままだと蓋の開閉がめっちゃ固い。
これは私すぐに理由気付いたので
内側の引っ掛かりのエッジの干渉部分を削り込む。
いとも簡単にオープンする良い子になりました。
というか60年前の造ったヤツがそれやっとけよ(苦笑)

内側はサービスとはいえ、出来るならきっちり色入れたい。
だがヒンジ外すと蓋が地面まで垂れちゃってとてもペイント出来ない。
ヒンジあるとしっかり開かない。
サフェ入れる前にプチピンチに陥ってタバコ吹かす。

ヒンジは外して垂れ角調整してワイヤーで固定して解決。
フェンダーにワイヤー痕付くが
ここはウインカーがマウントされるので見えなくなるので大丈夫。
というかそういう創意工夫しないと開閉物は塗れない。

サフェの画像ぶっ飛ばして1色目のアラスカホワイト。

おかげさまでサービスだけど内側もきっちり色入った♪

もう既出の画像になりますが
この上のビンテージのタンクが色見本のF様のトラ。
下の現行の方はまた後程レポートします。

で、またまた既出になっちゃいましたが、
オレンジの縁をライン引きするちょっと前にお客さんが、
「某オークションで手引きラインは日本人には引けない書いてありますよ」、と。
で、1個前の動画で撮ってみたという事デスw


肌艶もオリジナルタンクに合せて艶ボケの緩い感じで。
ラインのゴールドもくすませて黒混ぜた金で。

たった一人のこのオーナーさんに喜んで頂けたので
私はハイボール美味いのでそれでいいですwww


F様、ご用命ありがとうございました♪