2021年9月17日金曜日

変態っ!!変態っっ!!ww

RITMOの残党シリーズは続く。
こないだ朽ち果てる寸前のType2でウチに来た御幣君。

ご依頼はこれ、LambrettaのFフォークとフレーム。
フレームは先ずはサンドヴラスト先行だったんで、
お馴染みのU2さん経由でウチへとイン。

ブラストはサンダー磨きと違って
処理したその日からどんどん錆が発生してしまうので、
来たら速攻でサフェーサー入れなきゃいけません。
無論そこまで地金がセンシティブになっているので素手も厳禁。
必ずビニール手袋で対応します。


で、構造上どうしても物流でダメージ受けやすいのが
このステップフロアの部分のクロスメンバー。
運送業者もぶつけたくてぶつけてるワケではないのでしょうけども
どうしても大きいのと重量あるのでダメージ受けやすい。
曲がりがないかすぐにチェック。
前も後ろも綺麗に真っ直ぐでした、一安心。

ところで、何で上面のパネル全部ブラスト当てないで
マスキングしてたんだろう。
色見本とかならこんな全部マスキングしなくても一部でいいのに。
疑問だったので状況確認併せて御幣君に℡。

「あ、違います。上面は塗らないんです。錆もダメージもそのまんまです。
外装はあくまで未再生原型留めて維持しながら
裏側や足回りは強度や耐久性鑑みてレストアペイントしたい目論見です」

なんという変態、、、もとい、拘りのオーダーだよ(笑)

というワケでヤレた上面を色作り終えたら再び全部マスキング。
フレームとこの裏面をペイントしまする。

アッーーー!!!
「御幣君、ステムのアンダーのカップがひん曲がってるわ。」
「ううううぅぅぅぅっっ(´;ω;`)」
まぁ仕方ないのだが、物流よ。。。。

凄い落ち込んでたから、360度軽くドリーとハンマーで叩き出してあげた。
これなら問題ないでしょ♪
私の中ではちょろいメニューだからサービスね♪




で、完成。

肌と艶加減はダメージ肌に合せました。
あと多少のステイン(汚れ)具合もね。
只、サビの再現はやり過ぎなので要りませんとの事なので、
あくまで肌合せてダメージは控え目に。

フォーク足回りは7分艶のシルバーで。
今後はこの艶加減データ採ったから
いつでも現品のみ(色見本無し)でOKよ、御幣君。


台風来てるので週明けに引き渡ししましょうかと言ってましたが、
待ちきれない御幣君、
「今日ギリギリ降っていないので今から行っていいっすか!」


降り出しそうな曇天の中例のラスティ号で来店。

何だかんだで話が盛り上がり、
2人でキャッキャしながら会話してたら、
「Muneさんってかなりの変態っすよね♪」と御幣君に言われる。

この車乗ってこんなランブレッタのオーダーしてくる、
そんな彼にそう言われて眩暈がしたwww

で、雨が降り出し、
「わぁぁ!車もランブも腐るぅぅぅ!!!」
と、彼は大慌てで帰っていったwwww


次回予告。
タンクの燃料コック周りの塗装が膨らんじゃった
ご近所さんタツヤ氏のタンク。

これ、元から黒に塗ってあったのを上からダメージペイントしたので、
正直ここが何で塗装膨らんだのかは原因がわからない。
「どうします?もう一度綺麗に修復してまたダメージ入れます?」
「いや、これを味にして修正とかって出来ます?」
「ならば捲れた部分しっかり防錆処理はした上で錆とか出してみる?」
「うおぉ!それいいっすね!!是非それで♪」

という事で下地のタンクの地金はしっかり守る処理しつつ
この部分見た目的には直さず錆びさせるペイントに決定。


ウチの周り、変態しかいねぇ
(´・ω・`)