2021年3月6日土曜日

埼玉・コアな目線美術館。

今日は先貼っておこうw

Parilla175、
ひとまず車体廻り先に棟上げ出来るよう、
フレーム・足回り・ステップ廻り等先に納品すべく
埼玉川口のBAT MOTORCYCLESさんへ。

相変わらず魅力的なイタリアン車両だらけなので
片山さんの許可を戴き色々掲載。
とはいえ超絶ピンポイントなコアな画像です(苦笑)

BENELLIのレーサーのステップ。

滑り止め加工で十字型のポンチで叩いて裂いたスチールをリバース、
それを巻き付けている。
やべぇ、カッコいい。
ステーは只の肉抜きではなく中空肉抜き。

同じBENELLIレーサーが年式違いで2台入庫してたが、
何とこっちはロータリーディスクバルブ。

こいつは片山さんも実物初めて観たらしい。

こっちがリードバルブの初期。
キャブ位置だけでなくクランクからまるで別物になってるのがわかる。

でもってファンネルというより整流板。

長く持つ耐久性など考慮されていない。
只の1レース持てばいい。
レーサーの美学の様な肉抜きっぷり。

前傾姿勢の流体力学で考察されたタンク形状は
イタリアンの真骨頂。

電装系にもエアスクープがつく。

しかも遮蔽版で開閉調節も可能。
こっちの車体では珍しくタコメーター取り出されていた。
50年代の2stはあまりタコ装着する事に意味を見出していなかったから、
この取り出しのある車体はむしろ希少と言える。

片山さんがわざわざGIRELLAのタンク外してくれた。
「観て観て、これダンドラ装着の為にフレーム避けてるんだよ」

本来メインチューブは真っ直ぐらしい。
このダンドラキャブ装着の為にフレームを回避したという事か。
くそぅ、片山さんの思うがままにゾクゾクしてるぜwww

MONDIALのヘッド。
バルブスプリングの交換を容易にするべく
独特のカップの抑え方をしている。

で、フロントはドラムがアルミでパネルがマグなのに対し

何とリアはパネルがアルミでハブがマグ。
色々やべぇwww
で、ブランジャーサス中央に伸びてるビームが追加されているのが
レーサーの証。

ステアリングダンパーの執念の軽量化肉抜き。
カッコいいからって一般道走る公道のバイクでこれやっちゃダメ。
先にも書いたけどこれは1回こっきり持てばいいというレーサーのもの。
耐久性落ちるカスタムを公道車でやってはいけない。

「こんなのもあるよ」
ぎゃ!なんぞこれ!!!

「実はこれ、ウチで造ったカスタム車なんだよね」
え⁉これカスタム車なんですか⁉
色んなイタリアン観すぎてこれもプロダクションなのかと思ったw

「このアルミタンク、イタリアの部品交換会で見つけてね。
1年後にも同じ業者がまだ売ってたから買ってきたw」
色んな造形のタンク観てきたが、
こんなにぶったまげたのは今まで初めて。

「このオーナーさんね、実はタンク塗りたいらしいんだけども」
「いや、これは折角のこの造形アルミとわかるように
絶対塗っちゃダメでしょう」
「だよね、俺もそう言ったの」
私ペインターのMUNEはこのタンクペイントするの、
断固反対ですwww

「ハンドルからカウルから全部カスタムなんだよね」
いやいや、トップブリッジのハンドルの逃げとか完璧でしょこれ。

どこもオリジナルパーツを切った貼ったする事なく、
しれっと装着されている。
という事は元に戻す際にもオリジナルには傷がない、という事。
色々スバラシイ♪



このコックピットから見えるタンクの光景、
お世辞抜きで唯一無二過ぎるでしょ!
いやぁ、眼福でした♪

帰り間際にイギリスに墜落した
ドイツ・ハインケルの内燃機も拝ませてもらい



野呂さんのところにも寄ってGUZZI入庫時期の相談もして、
ケンタはもういなかったので多摩地区へと戻りました。
テツさんの絵可愛い♪

帰りしな、雨の中廃エースに給油。
カサカサなオリジナルのペイントのパネルの方が
雨でしっとりして潤って光沢出てるのに対し、
それに合わせて正月に塗ったパネルの方が
雨をはじいてカサカサなままになるという
摩訶不思議な逆転現象が起きている事に気付く。
愉しい車だwww