2020年6月30日火曜日

OLD SCHOOL FLAMES。

先ず黒のベースにホワイト入れます。
今回は細くてシャープなフレイムスにする予定なので
最近にしては珍しくタンク全体マスキングして
鉛筆でフレイムス描いてアートナイフでくり抜く方法で。

ここまでフレイムスの内側のアールがえぐいと
ラインテープでのマスキングだと浮いちゃう可能性があるんす。
なのでアートナイフで切り抜きの方がいいんすよね。
因みにフレイムスはもう数こなしてるのと
1発目のインスピレーションの「勢い」が大切だと思っているので
描き直す事無く迷いもなくほぼ1発描きです。

 で、クリアが十分に乾いたら(3日以上放置ね)
アウトラインに2㎜のマスキングテープを。
ここがホワイトで残る部分ですね。

 で、残りの黒の部分をせっせとマスキング。

 とはいえ慎重に張り込まなくてはならないので
外装一式マスキングしてると軽く12時間近く要する(苦笑)

 で、真夜中に赤を吹いていく。

 マスキングに12時間。ペイントはたったの2分。
まぁこんなモンですよ、ペイントってw

で、12時間の労力をバリバリ捲って捨てていきますww
まぁ捲り方にも工夫とノウハウ必要なんすけどね。
で、ほぼ明け方から保険代わりのクリアを吹く(苦笑)
あー、24時間働いてるわww

 で、これまた十分乾燥させたら最後の3色目を施す。
これは敢えてアナログ感出してオールドスクールなニュアンス高める為
筆でドロウイングしていきます。

 マスキングは必要なくなりますが、
その分1発アウトな勝負を外周ひたすら続けますので
もうじき半世紀生きた体には相当こたえますww

赤と白だけでも十分なインパクトあります。
更に青追加すると更なるインパクトをもたらします。
でもってこの筆、反対側やる為に転がせる位に乾かさないといけないので
実はかなり時間を要します。
まぁこのインターバル無しで引き続けるのも無理ですけどもねw
17時間近く引き続けて、へべれけの状態でクリア吹きです。
無論段差凄いので1度中砥ぎ入れて再びクリア。

 で、ようやくミラーフィニッシュで完成です。
丸々1週間はやっぱ掛かりますよねー(苦笑)

 しかし仕上がり観ると塗った当人も嬉しいモンなんすよ♪

 フレイムスもちゃんと「動き」があって一安心。


映り込みもいいんじゃないでしょうかね♪
今回のこれは車坂下の野呂さんの自分の車体。
野呂さんに「ゲロ吐きそう」って位喜んでもらえたので
何よりでございます(笑)
野呂さんご用命あざっした!!!

野呂さんトコで観た衝撃その1。
何と野呂さん新車の販売を始めたんですが、
その車両が「え⁉フルノーマルでもうこの形なの⁉」という衝撃の車両。
是非野呂さんのBlogでご確認くださいまし。

その2。
お客さんが自ら提案したそう。
スポークもニップルもハブも全部組んだままで粉体ペイント。
戦前の4輪車とかは錆の腐食防止でこういうのよく見たけど、
今の車両でこれはぶっちゃけ目からウロコ。
どうしても我々職人サイドは「スポークの張り直しきかないよ」とか
「テンション調整もう出来ないよ」とまずもってなっちゃうワケだが、
お客さんがそういうリスク承知でこれがしたい、と。
カスタムは自由だって謳っておきながら
整備を考えたセオリーとかで縛られちゃってるのは他でもない自分だわ。
なんかこれ観てそう思えちゃった48歳w