今回はI君の車体の番が来たので外装お預かり。
車体はこれまた珍しいヤマハのBOLT。
敢えてハーレーではなくてBOLT。
というかI君ヤマハ星人。
数台所有してるけど全てヤマハ。
筋金入り。
ペイントのコンセプト。
「Muneさんのシャーマンの2号機造ってください」
お、おぅ。。。。ｗ
では予算とプランニングちょっと練ってからスタート。
流石はヤマハ星人(笑)
ならばと下地の段階でそれら全てを銀箔で施す事にする。
マスキングテープ部分にも塗っておいて、触指で判断する。
早すぎてもその後言う事きかなくなり、遅すぎると貼り付かない。
全ては「勘と経験値」と言うしかない。
だが汗ばんだ指も貼り付くので同じくNG。
風の影響受けない場所に扇風機設置して、
5分作業したら風浴びて身体を冷やす。
そして命の危険手前まで水分の補給を断つ。
あとは自分に「汗かくな」と自己催眠かけるしかない(笑)
これをしっかりやらないと次の技法で泣きを見る事になる。
また、セクショニングで分けないと全部一気にワニス塗ると間に合わなくなる。
なので先ずはアウトライン、そして中のロゴへと進めていく。
軽く言ってるけど片面だけでおよそ2時間半以上はかかる。
貼るだけで。
そして「押し」をしっかり隅々までやってはたき筆で余りを落す。
違う日になるとまた湿度や気温が変わると面倒なので
なるべくその日のベストの設定値割り出せたら全部その日にやる。
因みにフロントフェンダーとリアフェンダーにも箔施す。
要はこの日12時間以上この作業だけに集中する事になる。
物凄いそれっぽい格好にも観えるが、
要は1日汚れる仕事では一切なくなるので
只の普段着のまんまなだけであり、
近しい人なら「こいつ寝間着のまんまじゃん」とバレるｗ
写真撮り忘れたが、この銀箔に効果持たせる為にスピニング入れる。
あれです、よくデコトラのステンレスのパネルとかでよく見る
ぐるぐると円の模様が入ってるあれです。
昭和の中華屋さんのカウンター席のステンレスの机とかにもあったよね。
これ入れて一旦クリアコート。
で、一度平滑に砥いで次の工程へ。
ワタシのドカ（シャーマン）は下地がフレークなんですけど、
これ全部真似してたら金額が天文学的になっちゃうので、
これの代用で今回は銀箔使用したのです。
なのでこれにキャンディで彩色施します。
と、入れたかった文字をゴーストで。
天秤には何よりも重いと判断されたと思われる心臓。
真実の羽根を描かなかった事でどっちとも取れる曖昧さ残してます(笑)
そう言えば以前メットでケルトの紋様もやったな。
風水（中国太極拳風）も。
となるとインダス文明とメソポタミアか、残るはwww
誰か募集します。アイヌでもいい、アイヌの衣装の模様カッコいいから。
あんなのアメリカの硬くて不味いチェダーチーズの色やんけ」
そう思いながらオーロラを施していくのだが、
実際サラダにこんな極彩色のソースかかって出てきたら
ワタシは絶対食べない。
こっから更にもう1工程。
ご希望が艶消しなのでフラットベースで最終クリア。
でも完全フラットだと深み失って浅くチープになるので
3分艶位でコントロールする。
で、出来上がると待てないのが青年団(笑)
「完全硬化（72時間）過ぎてからの方が安心だよ」
と言ってもまるで訊いてないｗ
まぁしゃあないから慎重に組みなはれ。
お前たち、取り外す時はどーしたんだ？
よって青年団に組付けさせる。
要は外す際に手順すっかり忘れてるwww
リアの装着にめっちゃトライ＆エラー繰り返す。
ペイントしたてに触れると責任発生しそうなので最初見守るだけにして
こいつら傷入れたら別料金獲ってやろうと目論んでいたが、
観ていられなくなって結局手伝う(苦笑)
シーシーバーとバッグ巻き込み防止ステーは
今回茨城の「BPナカヤマ」さんにお願いしました。
仕上がりも料金も納期も完璧でございました。
今後共パウダーコートは宜しくお願い致します。
作業「巻き巻き」でやっつけたので
ほんのちょびっと「アラ」が出ちゃったのね。
でもI君全然気にならないみたいｗ
そんなに乗りたいんかぃwwwww
あんま親しくない普通のお客様なら絶対待たせて完全にして渡すけど、
地元青年団はそれぞれのキャラ知ってるからこれで良しとする(笑)
早速車検とってツーリング行くそうで。
I君に今後ファラオの「ご加護」がありますように(笑)
