2019年7月1日月曜日

HOSKE Tank。

BMW Hoske Tankレストア&カスタムペイント。






今回これはミュンヘナーモデル(ミュンヘン製造時代の60年代までの車種)ではなく、
トンネル大幅に作り直してベルリナーモデル(ベルリン製造の70年代以降の車種)
への搭載ではありますが、
地金まで剥いて下地のチェックを丁寧にしたところ、
このタンクの底面に製造された年月とロット、
そして適合車種の刻印が出てきました。



1962年12月4日製造、どうやらR50用に造られたものだったみたいですね。
次に搭載される車種とは何ら関係ないのでしょうけど、
丁寧に下地剥いて出て来た折角の「遺産」ですから、
これはなるべく残る様に処理しました。

ホスクやヘインリッヒは分割ピースを溶接で繋いで仕上げてある仕組みなので、
元から天面・側面・底面・トンネルと4ピース構造です。
丁寧なパテワークが必須です。
前回「コバ付け」で紹介しましたね。

そして最大の特徴である上面部のパスポートボックスの蓋に
オーナー様からのリクエストでビルダーである46worksとウチの屋号、
そして裏面にかつてR9Tプロジェクトの時に
「シートカウルの小物入れの中にお絵描きしていい?」
46さんに打診して勝手にワタシが描いた旭日旗。
これ入れたくて描いたのワタシだからね!46さんじゃないからね!
文句あるならウチに言ってね!
そういうの全部俺が受け付けっからwww



それを観て今回はオーナー様よりしっかりとオーダーでリクエスト戴きました(笑)



このタッグで、46さんの前歴も含め何台のモーターサイクルをこの世に送り出してきたんだろう。
考え方によっては只の外注に過ぎないかもしれないペイント屋も
こうしてネームを入れて戴けるのは一言感謝しかない。



ワタシは自分の店のステッカーとか作らない主義だが、
ネームの入った1台はステッカー1万枚に匹敵すると思っている。
そしてタンクのみとか単品或いはほぼ純正レストアといったペイントの時は
ネーム入れて欲しいと言われても断っている。
レストアで何処が塗ったのかバレてる段階でレストアではないと思っているからです。







車体の完成写真は46さんがコンプリートしたらそれ戴いて(許可とりますよw)掲載しまする。