2018年8月1日水曜日

1926y NORTON MODEL18

地金のコンディション確認・下地修正

 ダメージ喰らった箇所のハンダ引き直し
(ご存知の通りこの年式の戦前車は溶接機がこの世に誕生する前のもの。
なのでハンダかロウ付けのみが施工方法です)

ハンマリングによる地金馴らし・成型

天面金属の「痩せ」により動きが出ていたので
ハンダ溶け落ちぬよう慎重に熱与えて絞り。
その後補強目的兼ねてカーボンファイバー練り込んだパテで「締め」

まぁ塗りは詳細割愛。いつもの事なので。

Velocette各モデル・VINCENT・NORTONフラットタンカーは
ライン寸法等ファクトリーの指示書所有しておりますので
再現でお困りの方はお気軽にご相談ください。
特にVINCENTは当時物ファクトリーの指示書の元本なので
世界一忠実なラインとトランスファー位置だと自負しております。

 戦前ロゴは実は諸説あって大きさ違いで2種類程存在します。
今となってはこちらのサイズがリアルであるのか
もう一回り小さいサイズの方がリアルなのか。
ほんの僅かな大きさの違いなのであまり理解る方も少ないとは思いますが、
もうこのレベルの差異に関しては
お好きなサイズをオーナーが選択するでも良い様な気がします。
忠実を言っている傍からこの発言もどうかと思いますが
あまりに追求してしまうと
ウレタンでペイントしている事自体がオリジナルではありませんし
ならばどんなに程度グズグズでもリアルサバイバーが偉いのか、とか
何だかもう趣味の世界ではない話になってきてしまいますので。
基本的にはワタシにとってはモーターサイクルは
「骨董品」ではなく「乗り物」です。

真上の画像はネット検索でも本当に出てこないので
世界中の方、ご参考にどうぞ(笑)

I様、永らくお待たせしました。
またご用命頂けましたら幸いです。