2018年2月11日日曜日

コザ十字路・銀天街。

 かつては大勢の人で賑わっていたコザ十字路のアーケード街、銀天街。

 もう存続すら難しいのか朽ちて荒れ放題になっていた。

 ん?

 あれ?ここって

 気付かなかった。
昔ここに建っていたデパート、「わこう」の跡地だ。

 この路地、開放的になっちゃってたから最初気付かなかった。

この画像が10年前。
以前はわこうと隣同士ひしめき合ってて
このスージは薄暗い独特な空間だったんだ。
スナックセピアもかろうじて営業してたみたいだったし。
そうか、開放的になったけど廃墟になっちゃったのか。。。。






 これで土曜日のお昼過ぎだよ。

 10年前はそれでも虚しくアーケード街にFM流れていたんだけどね

 今ではそれすら無くて、ひたすら無音の空間。



 もう人が通る概念すら失っている。


 延々と続くシャッターと粗大ゴミ。
完全に死んだ空間。


 メイン入った場所ですらこれ。
もう商店街諦めてパーキングと化している。




 人を迎え入れるという事を忘れてしまった空間







 なまじ生活感がある分、人だけがこの世からいなくなった感じの恐怖を覚える。
廃墟と違って壁の向こうや曲がり角の向こうに「人」の気配は感じるんだ。
何だろう、だから余計に怖い。







 押し込められたゴミ。

 壁と壁の隙間にも不法投棄のゴミが溢れかえる。




 この屋根も老朽化とメンテ不足が顕著だから
近い将来撤去される事だろう。


 メイン入り口。
5年ほど前地元復興を目指して大壁画が描かれたそうだ。

 暫くは若いオーナーが入り口付近で居酒屋始めたりと
少しだけ賑わったようだが

 今のコザ十字路にわざわざ降りる理由なぞ無いようで

 すぐにまた廃れてしまい計画は頓挫したそうだ。



 一人商店主のおじぃがベンチで時間を持て余していた。






もうコザ十字路は何をやってもダメなんだろう。
若者は北谷や新しく出来たライカムにしか行かないと思う。
中年や米兵も隣の胡屋(ゴヤ)で十分だ。
もう役割がないんだ、コザ十字路は。
いつ倒壊してもおかしくない位に錆で朽ちたアーケードの鉄柱が
如実にワタシにそう教えてくれていた。