2018年2月14日水曜日

那覇・竜宮通り社交街。

沖縄だけじゃないかもしれないけど
栄える場所の側には必ず「裏の栄える場所」が存在する。
「陰陽」「善悪」「栄枯」「生死」「盛衰」「明暗」
全部、背中合わせの「それ」がなければもう一方も概念すら無くなる。


 ここ牧志では竜宮通り社交街がそれ。

 ここはかつてのだいぶ昔遊郭だった場所。


 だからこういう遊郭特有のカフェー建築なるものが多数存在する。

 沖縄特有のひしめくスナックも勿論存在(笑)

 奥まで進むとこちらは遊郭よりランクの下がる赤線跡だね。

 でもここは早々に遊郭・赤線は無くなって
今では昭和な匂い漂うゴールデン街みたいなスナックがひしめいている。
なので知らないスナックのドアを開けなければ安全ではある。
入らなければボられる事も無い。
まぁとはいえそういう店は周囲に警戒働いているので
「不審な奴が街を撮っている」とタレこまれて
「自警団」が出動するのだけは警戒しておいた方がいい。
こういう街特有の「自警団」には2パターンある。
1つはあからさまにちょっと怖そうな人がこれみよがしに尾行してくるパターン。
これは「悪い事言わないからそろそろ出ていけ」という合図。
もう1つは超接近戦に出て絡んでくるパターン。
こっちはもうお金払わないと釈放されないんで諦めてくださいw
ただ、先のパターンの人も暗がりや人がいない場所になると
「俺のターンだ!!」と華麗に2にターンする可能性ありますんで
気を付けてくださいませ。

那覇にはもう一つ栄町社交街というのが隣の駅にあるのだが
(ゆいレール出来たからこの表現でいいんだろうが何か馴染まんw)、
そっちは現在も尚暗黙の了解の「特区」として現役バリバリである為、
夜は絶対近づかない方が身の為と判断したので行ってない。
只でさえ危ない商売の地域だ。
壊滅した街ですら昼でも結構ヤバいのに現役ではもろに危険を伴う。
商売中の女性はおろかそれらに群がるヤクザや回収屋(金融業)、
そういう輩が這いずり回っているので物見遊山では行かない方が良い。
ただ、カメラ持たずに歩き回るだけであれば
向こうからしても歓迎すべきお客なのでそれは問題ない。
お客である可能性のある人には流石に悪さはしない。
悪しき世界にだって風評被害ってのはあるからね。
興味があるのならカメラ持たずに肉眼でどうぞ。

何故今でも栄町そこだけは特区なのか。
それは現在そこで身を売っている女性が非常に高齢だからだ。
要はもう残りの人生、それ以外の生き方しか出来ない人種が集まっている。
そして回収屋等は彼女らを「生かさず殺さず」で商売させて
そのなけなしの稼いだお金を日々回収している。
そういう女性らが命尽きればたむろしている周辺のビジネスも消滅する。
言ってしまえば売る方も買う方も汁吸う方も高齢者しかいないのだ。
ぶっちゃけ行政も近い将来の「それ」を待っているんだと思う。
しかもそこ、元ひめゆり学徒隊の女学校あった跡地なんだよね(苦笑)
もうさ、そういうの全部含めて沖縄ってのはカオスなんだよ。

普通に育ってきた人には聞きたくないし信じられない話かもしれないが
この世にはそういう「ドヤ街」も確実にあるんだ。

カメラの腕は素人でも安全か否かは積み重ねてきた経験値の匂いで理解る。
この辺はいたって平気。
多分ぼったくりの店でもないと思う。
建物の売春宿跡のデンジャラスな見た目とは違い
独特のヤバいオーラは全く感じないから。
それは人通りの客層観ても判断できる。

表のアルミの無機質な扉とその中にすぐ扉。
これが典型的な赤線宿の証でもある。


 おじぃの歌声が漏れていた。
間違いなく今は平和な店なんだなw




 とはいえ初日なのでカメラ片手の散策にちょっとビビってブレてるけど、
今となってはここはやはり、全然安全な場所だった。
結構何往復も練り歩いたけど尾行も恐喝もなかったし(苦笑)
まぁ那覇だと土地勘利かないからしゃあないよ。



 小さな玄関ひしめく古い建物はほぼ間違いなく昔の赤線。
昔はこの前に売りの女性がいっぱい立ってたんだと思う。
それでもその後こうして飲食街でリニューアル出来たのは
国際通りと接しているアクセスの賜物であろう。
隣の栄町はスルーしとく。危ねぇ。
地元の吉原は絶対コザのアーカイブスにしたいから潜入するけどね。
デンジャーゾーン自分ですすんで増やしても地雷踏む可能性増やすだけだからね。
それに高齢者の闇の楽園とか切なくて見てられない。
那覇のそれは敢えて観ません。



 奥の奥まで引きずり込むのが沖縄流でもあるw

 これは完全に赤線後に出来たスナック用の建物。

 社交街の一番奥。
流石にちょいヤバい匂いがする。
写真に動揺が伝わってる(笑)

 終わりは突然来る。
そっから奥はもう普通に民家。
あの奥の灯りが社交街の「果て」。

 一人カラオケルーム。
中覗くと無人。
機械はレーザーディスク。
そしてこの料金。言われぬ恐怖を感じる。
もう完全に意味不明。


確認する前から「引きずり込むぞオーラ」漂ってる。。。。

 あぁやっぱし。社交街のデンジャースージ(裏道)。

 意を決して進んでいくと中に十字路が存在。
あんな奥でも営業中のスナックあんのか。
ドア開いてるし進むか迷ったが
店から満足げなカラオケの声聴こえるからこっちの足音は聴こえんと判断、
進むことにする。

 そのまま進んでいくとここに出た。
げっ2件連続でドア開放されちょる。
無難に戻る。

 反対側歩いて行ってみたら
こっちは案外に洒落ていた。
39のお兄ちゃんこっちに会釈してくれたので悪い店でないと判断、
こっちを先に進んでみる。




もう一度言っておきます。ここは今ではかなりクリーンな街です。
那覇の真ん中だから今でも結構栄えてます。
とはいえあんま奥までは行かない方が良いとは思いますが
国際通り曲がってすぐのあのアーケードからほど近い店なら全部OKでしょう。
ディープ沖縄を体験したいのであれば是非。
エセ臭ぇ国際通りよりは断然「うちなん」です(笑)