2014年6月13日金曜日

久しぶりに連投してやる2。

春の始め、A氏よりご依頼。
「VESPAのサイドカー、オカマ掘られてしまったので鈑金お願いします」
早速お預かりする事に。
というかウチ、何だかんだでサイドカー超久々。
A氏より
「乗って愉しんでいいっすよ~」
という有難きお言葉♪

ここまでミニマムなサイドカーは正直初めてだったが
やっぱしサイドカーは別物。
2輪とは別と考えた方がいい。
そして物凄くドライビングプレジャーがある♪

Aさん、ありがとう♪
色々入庫でごった返して煮詰まってたから
とっても気分転換になりました♪
いずれ絶対買おう、サイドカー。
つまらないと先入観で思ってる人はパッセンジャーでもいいし
出来るなら運転してみるといい。
目からウロコで面白さに気付くから。
とはいってもいきなり運転だと絶対事故ると思うけど(笑)
究極の大人の趣味ですよ。

そうだった、遊びで預かってるんじゃなかった(苦笑)
ちゃんと凹んだ箇所叩いて戻さなきゃw

ウチのブースのこっち側、
開くのもホント久々だなぁ~

当初サイドカー需要も多くて
こういう開放型のブースにしたの久々に思い出した(笑)

自分でも気持ち良くなっちゃって
やたら解放した時の写真撮っちゃったwww

さて、やりますか♪

勿論、モノコックボディの叩き出しなんざ朝飯前です。

この辺は車の旧車屋とかでさんざん下積みしてきた成果です。
基本ワタシはレストアペインターですし(笑)

はい、チリばっちり。
これで終了~
ではないんです、これが。
今回はAさんよりもう一つ別件でご依頼受けてます。

「娘が横に乗って喜ぶ様な絵を入れて欲しいんです」
幼い娘さんが喜ぶ絵、ですか。
そしてVESPAだけに蜂のモチーフを希望との事
(VESPAってイタリア語でスズメバチなんですよ)
あんまり可愛くしてもアレだし、
昔やったラリックの様なアーティスティックなのはこの子には似合わないし

娘さんの今の年齢離れてもお洒落でいて
且つ洗練されてるようなモチーフ、無いかなぁ・・・・
で、ワタシ的解釈で行きついたのが
ドノヴァンやサヴィニャックの様な60年代のフレンチのモチーフ。
で、ラフ画で描いてAさんに送ってみた。
幸いな事にOKでたので早速ドロウイングしてみます。


単純な線画で表現するのが当時のフレンチカルチャー。
一本のラインの生き死にを左右するので
単純だけど超プレッシャー(苦笑)
でもアドリブな感覚が無いと死んでしまう絵でもあるので
ここは気合一発、一筆描きで一気にGo。

どうにかそんな世界観が出せた気がします。
文字はフランス語で詩人ジャン・コクトーの名言
「人生は(しなかった)という事以外で後悔する事なんて、無い」
コクトーの詩集読んでどこかで使いたかった文句でゴザイマス。

納品前、娘を乗せて一回走らせて戴きました。

Aさんのおかげで我が田村家でも
このサイドカーという愉しき世界観を教える事が出来ました。
Aさん、ホントにありがとうございます♪

こんな良き理解者、
良き父親がいる多摩地区。
やっぱしステキです♪
Aさん、今度一緒に走りましょ♪
おかげさまで愉しい仕事、させて戴きました!!


同じ時期、こんなモノも入庫してました。

先のフレンチな解釈とは180度方向性の違うカスタム

70年代のサイケデリックカルチャーの象徴みたいなディガー

頭をフレンチポップのポルナレフから
グレイトフル・デッドに切り替えなくてはなりません(笑)

必死で脳内麻薬でキノコ食べまくってトリップしまくりますwww
どこもかしこも触ったら指切れるようなエッジで整形していきます。

潔くソリッドオレンジにエッジだけホワイトぼかしでフィニッシュです。

アホみたくカクカクです(笑)

タンク容量4ℓ入りません。
もう男の乗り物です(笑)

完成でゴザイマス。
もう完全に元が理解りませんw

元、これですから(笑)

そしてもう一つ、同じくJOINTSまでに間に合わせのご依頼。
こちらはKAWASAKIのW650。

敢えてダメージペイントと擦れ箔で。
ロゴは旧カワサキで。
こちらもオーナー様に喜んで戴いて恐縮でゴザイマス♪





同時進行でフレンチとサイケデリックと昭和レトロ。
精神分裂ギリギリを自分というアイデンティティで
なんとか取り戻してるような
そんな毎日でございまする(笑)