2026年1月15日木曜日

Pipeline。


年跨ぎになったご依頼。
超初期Buellの貴重なクロモリ鋼フレームのペイント依頼。

先ずはサンドブラストで総剝離と錆落とし。
形状複雑すぎてマシンでは錆除去難しいので。
年末年始でちょっと混んでたみたいですけど
直持ち込みで10日前後で終わらせてくださいました。
戻しは発送で。
毎度助かりますユーツーさん。

すっかり地金剥けました。
ブラスト地は磨き地と比べて速攻錆で始めるので
受け取った1時間後にはサフェーサー処理していきます。

色味ほぼ変わりませんがサフェ入ってます(笑)
サフェ吹いて実感する。
今まで歴代色んなカスタムフレームも塗ってきてるが
このBuell、今までで一番ペイント難しいかも。
ネックから伸びてるアッパーとダウン繋いでるS字補強フレームとか
それに囲まれた内側のバードゲージ内が狭くてガン入らない。
ただでさえガンぶつけないように中塗らないとなのに
このS字とか正面から吹くのが困難な角度が随所にある。
シートレールの内側もとんでもなく狭い。

ショーカーのカスタムフレームは車体と同色とかキャンディも多いので
どうしても私のウレタン塗装でしなければがあります。
逆にレストアペイントの場合私のウレタンじゃなくて
粉体塗装(パウダーコート)お勧めしちゃう事が殆どです。

パウダーは兎に角擦れ傷にめっぽう強い
Eg搭載や外装取り外しがよく行われるフレームなんかは
ウレタン塗装よりもパウダーの方が剝がれにくいのでお勧めなのです。
あとホイールね、これもカスタムペイントじゃなければ100パー粉体がお勧め。
我々のウレタンってブレーキフルードにめっぽう弱いんす。
付着したら速攻パーツクリーナーで拭き取らないと
明日にはクリア浸食されてダメージ喰らう事必至です。
パウダーはフルードにも強いので余程のご依頼でない限り
ホイールはウチでは受けません。

ではカスタムペイント以外でウレタンでフレーム塗るケースってあるの?
実はあります。
マニアックな話になりますが、半世紀以上前も車輛のレストアです。
パウダーは強い反面、載る量がかなりあってぽってりします。
これを往年のレーサー所有されてる方とか嫌がる方もおります。
フレームの溶接部分がぽってりして埋まるの嫌がるんです。
昔のシンラッカー(薄いラッカー塗装)の頃の仕上がりに拘る方は
溶接部が埋まっちゃうウレタンでは雰囲気変わってしまうので
この場合ウチで薄めのシンラッカー仕上げでウレタンで塗ります。
なるべく溶接部がシャープネスになるように薄く薄く。
ビンテージ所有の方々はこんな部分にも拘る方も多いのです。



で、塗りあがりました。
今回Z1Rのアイスブルー指定でしたのでカスタムペイントだったんす。
ガン捌きかなりシュミレーションしました(笑)


新年早々仕上がりに満足して戴けて
私も気持ちの良いスタートになりました。

K様ご用命ありがとうございました。
外装もいずれお待ちしておりますね♪