うう、さよならグラスクリア。
この一斗缶をもって廃番。15年来の愛用材。
光沢も出て厚吹きしても「沸き」も出ず、
密着率も馴染みも抜群の万能クリアでした。
特にフレーク埋めるとか怒涛の回数吹くカスタムペインターにとっては、
沸き(回数の多さに負けて気泡が生じてしまう)はやり直しになる卒倒案件なので、
これが出ないだけでも絶対の信頼感だったっす。
さて、後継のGL。
仕上がりは問題ないのだが、希釈率がグラスと大幅に違う。何と3倍も入れる。
これに慣れなくてはならない。
無意識に3倍量のシンナー入れると脳内で「垂れる」と認識してしまい、
通常よりもガンスピード早くなってしまい、肌決めるのに難儀する。
身体の学習とは怖いものだな。
更に後発で超絶光沢のクリアも出たらしい。
それは硬化剤が2:1だから、今まで以上に原材料費かかる。
ただでさえ高騰で値上げし続けてるのに、これ以上あげても良いものかも悩む。
色々試される2025年の夏。
希釈率今までの10%から30%もシンナー入るから、総量かなり変わる。
今までだと800mlこさえるとなると540:170:72で792mlで概ね800だったが、
新しいのはクリア465mlで総量806mlとなる。
これは一見クリア消費量少ないからお得とも思えるのだが、
クリアは一斗缶(16㎏)購入なので実は色と比べればそんなに高いものではない。
むしろクリア用の専用シンナーが地味に高いので
新しいのがコスパ優れてるのかは今のところわからない。
新しいクリア、性能は悪くない。希釈率3倍なのにしっかり盛れるし垂れも生じにくい。
それでいて肌の伸びも凄く良い。
それなりにメーカーも進化させているなとは思った。
ただ、今までと決定的に違うのが硬化速度。
30分に1回のクリア入れで例えばフレーク(ラメ)埋めるのに大粒だと最低でも8発。
まぁ合計4時間ね。
今までのクリアこの4時間分作ってガンに入れてても最後まで吹けた。
新しいの無理だった。
2時間半くらいでガンのカップの中で「とろみ」出ちゃって
クリア使い物にならなくなる。
3倍も希釈してるのに、だ。
ガンも1回きっちり洗わないと流路固まり始めたゲルクリアで塞がれて
まともな吹付け不可能となってもうた。
他のラインナップでもっと硬化時間遅いのないのか調べたが、
このGLクリアが一番遅いという事を知った。
今の時代どうやらクイックペイントの需要の方があるみたいで、
一番早いものは塗って2時間後にもう磨けるという驚異的なスピードだった。
そちらは硬化剤も2:1でめっちゃぶち込むけども。
町工場の修理鈑金にはコスパもタイパも最高なんだろうけど
ウチみたいなカスタムペイントで回数盛らなきゃならない分野では
この硬化スピードは結構メンドい。
小刻みにクリアこさえて一度ガン洗浄しなきゃならんとなると、
スローペイント望むペインターにとってはコスパ悪いのかもしれない。
艶も肌も良いだけにちょっと頭痛い(苦笑)
ま、いい。
気分だけでも上げていこう。
気分だけでも上げていこう。