2025年4月7日月曜日

銃創。

12月よりお預かりしてたDUCATI 750 F1外装一式。
純正外装は経年劣化でまぁまぁあちこちダメージ。
あれだけの戦闘的な跳ね馬ですからね。
振動も凄いからFRP外装とかマウント部分は全部クラック。
クラック修正しつつ元の塗り分けの寸法をしっかり採寸。

歴代の塗り替えでグリーンの位置おかしくなってたけど
一番最初の位置無視して塗り重ねられていたので
皮肉ですが元位置採寸出来ました。
手抜きした歴例のペインター、ありがとーwww

タンクだけ唯一のスチール製。
剥いてみて外装の程度は悪くなかったんだけど

内側それなりに錆とガソリンニス残留結構あったので
折角塗り直しなのでここでインナー錆取りやっておく。
塗り終えたタンクでこれやるの、気を遣いますからね。
でもって丁度一番寒い1月だったし(笑)

問題だったのがワンオフ制作されたこのアッパーカウル。
正直折り返し部分とか諸々FRPまるで這入り込んでいない。
要するにそういう部分肉厚スッカスカ。

ヘッドライト部分も手が切れそうな位にエッジ鋭い。
ここを自然なラウンド形状にすべく成形やり直す。
実際何回か指切れた(苦笑)

ナックルガードの部分も左右でまるっきり形状違う。
これもシルエット整わすべく成形。

「これ、どーなんだろ」とも思ったんだけど、
オーナーに訊いたら
「もう造ってくれたFRP職人さん70代半ばなんすよ」。
まぁね、FRP業界とか一番の人手不足ですからね。
私のペイント以上に肺気腫になる可能性高いしで
若手の成り手いませんものね。。。。
それ鑑みるとワンオフで原型あるだけでも有難いのかも。

で、やる事満載だったけど画像無いのですっ飛ばして完成w

アンダーカウルとシングルシートカバーは純正。
フロントフェンダーは社外品FRP新品だったけど
こちらも樹脂回し不足とかで「す穴」結構あり。
新品で40年前の純正品と手間が同じ位かかるのはちょっと考えちゃうね。
いくら新品とはいえ手間一緒ならばそれなりの価格となります。
それはもう仕方ないっすよね。

中々の修正作業でしたがアッパーカウルも無事に完成。
本来DUCATIの赤はもう少し朱色寄りなのですが
オーナーの意向でフェラーリ同様の真紅、ロッソに。

ゼッケン抜きもライト周りの自然なアールもOK。
カウル裏は引き締めるべく艶消し黒で。
ナックルガードのアールも左右ばっちりです。

純正シートカウルは天面丸い穴や側面エンドのマウント部クラックだらけでしたが
こちらは流石に純正プロダクション品。
しっかり治りました。
ロッソに合わせてグリーンも本来白黒濁り結構あるんですが、
こちらもキャンディに近いグリーンに変更しています。
色的にはDUCATIよりもBIMOTAに近い感じですね。

タンクはスチール製だから手直しも容易。
永遠に痩せない下地はやはりレストアも楽なのは事実です。

CAGIVAグループ傘下時代の車輛なので
エンブレムに象さんマークが付くのがこの時代の特徴。
ってかこの象さん可愛いね♪

タンク上にはオーナーからの要望でレタリングとイラストを。
オーナーさんアルファロメオ店の代表なので
アルファのエンブレムのミラノのヴィスコンティ家の紋章のヘビを。
私が描くとヘビはラブリーな生き物なので可愛くなりますw

って事で納品。
永らくお待たせしました。

ってかアッパーカウルまさかのぴったりフィット搬入。
廃エースいいぞwww

最近4月13日のJOINTS車輛で追いやられているので
それ終わるまではレポートもUP出来ないんす。
久々に大物レポートあげた気がします(笑)

さて、JOINTS終わったらいよいよ入庫待ちの方々に
順次入庫のお知らせ差し上げます。
もう6月までは既に埋まっていますけど
お待ちの方々、あと暫しお時間ご容赦くださいませ。