2022年10月14日金曜日

HONEY COW。

というワケで1つ前の動画のタンクの作業レポート。

「少し横に凹みあります」とオーナーさんより言われてましたが、
なにせ現行のしかもFI(フューエルインジェクション)になってからのSR。
ウチには土に還りたがっていたり半分形無かったり
そんなのばっかり入庫しますので
こんな楽勝な下地処理ありませんw

で、紫のキャンディサンバーストと模様はハニカムをご希望でしたので、
先ずはそのハニカムをいつものVINYL CREATIONの江原氏に依頼。
ハニカム残しのシートで幅は3㎜で。
暫くしてシートが出来上がり作業開始。
江原さんいつもありがとうございます♪

光の方向で暗くなる特性が変わるフリップし易いシルバー同士で
このハニカムをシャドゥで施す事にします。
チョッパーでしたら露骨にハニカム見えるのも合いそうですけど、
こちらのSRはカフェレーサーですので
あくまでもさりげなく見えたり隠れたりの方が合ってるか、と。
先ず少しきめの細かいシルバーをペイント。
そこにこのハニカムシートを貼っていきます。

こんな感じで。
サクサク書いてますけど1面貼り終えるのに2時間位かかります。
というのもタンクは3次元曲線なので
あちこち細かくアートナイフでハニカム切って
「寸」を詰めなくては綺麗に貼れないのです。
極端に形が崩れないように慎重に場所を選んでは寸を詰めて辻褄合わせします。

こんな細いカニカムを洗剤入り水で貼っちゃうと
まるっきり定着してくれなくなっちゃうので
ゆっくりと他の場所に貼り付かない様に進めていくしかありません。
作業前のセクションは台紙にハニカム残したまま
作業中のところをナイフで切って寸詰めて調整。
台紙の場所がタンクに貼り付かない様に(苦笑)
仕事から帰って来たカミさんに
「何凄まじい事してんの」と撮られた1枚w

6時間かけて3面貼り終えました(苦笑)
各面エンド部分適当に終わってますが、
ここはサンバーストで黒になる予定ですので大丈夫。
むしろこの場所に辻褄の合わなくなった模様が逃げる様にしてます。

貼り終えたので今度は少し目の粗いシルバーをペイント。
6時間マスキングにかかりましたがペイントは2分です。
ホントマジでカスタムペイントはそんなモンですw
そしてマスキングを全部剥がしてクリアコートします。
ここでこのペイントの段差しっかり取りたいので6発吹きました。
この時点で本日18時間作業しておりますww

しっかり乾燥させた後、きっちり砥ぎつけ。
段差一切なくなるまでガシガシ、でも下出ない様に砥ぎまくります。
ここで下出ちゃったらアウトでやり直しです。
そのリスク減らすためには保険のクリアコート多めにしておかないと
膝から崩れ落ちる未来が待ってるかもしれません。
その為の6発クリアコートなんす。

で、ご希望のパープルキャンディを。

で、サンバーストで紫を黒でぼかしてクリア吹いて完成です。
いつも書いてますがグラデーションは完全にガンコントロールのみです。
ここでガン捌きの良いペインターか否かが作品で如実に表れます。

上面は右にタンクキャップありますので
そこはハニカム絶対綺麗に貼り込めないので避けたいですが
左は折角空いてるので柄入れたい。
なのでここは完全に仕上がりイメージした上でハニカム貼り込んで
ガンコントロールでキャップ回りまでサンバーストをオーバーハングさせました。
嫌味無く自然に綺麗にぼけたと思います。


オーナーさん、エキモのケンタと共に
月末の箱根で催されるSRミーティング行きたいそうで。
タンク間に合えば絶対参加したいという事でしたので
間に合って良かったデス。
ケンタ、これを入れ替えでロッドショー車体持ち込みんしゃい!





HonycombじゃなくてこっちはHoney Cow(笑)