2022年7月2日土曜日

Salta!!!

お預りしたカワサキマッハの初期エグリタンクのリプロ品。
これがなかなかどうして、良く出来ておる。

何、だと⁉

裏側に至っては純正よりも綺麗で丁寧ではないか!!!
昔やった画像が過去のブログサーバ吹っ飛ばしたから無いんだけど
ちょっとネットで拝借してきた。
オリジナル、これだぜ?



「これ、鉄じゃなくてホルモンとか内臓ぢゃねぇの?」
って位鉄板シワシワのぐにょぐにょなんすよ、オリジナル(苦笑)

このシワの錆、ブラストやっても飛ばないし
そのクセしてそこに砂這入り込んで出てこないし、
ウチはここPOR15こってり塗り込んで埋めちゃってます。

そしてタンク後端のマウントステー、
オリジナル純正はエッジ立ちまくりで指切りますw
リプロはなだらかに丸められてました。
リプロ作業者にも優しい~~♪ww

しかしまぁ、リプロに圧勝される純正メーカーって
世界広しと言えどKawasakiくらいではなかろうか
(´・ω・`)


6月中作業してたZepher一式。
裏側の断熱材は廃番になってて入手困難なケースもあるので
一応依頼主さんに問い合わせる。
「あ、それ今でも出ますし、なくてもこっちで汎用品貼り付けますので
除去して戴いて大丈夫です」

これ、必死に残してくれと言ってくる業者さんもままいるけど、
あまり旧いと加水分解しちゃってるし
それ残しても意味ないんじゃなかろうか?と思う事も暫しだったので
気持ち良く除去させて戴いて

しっかりとPOR15で防錆しておきます。
因みにここでもKawasaki伝説。
カワサキ車は裏側のトンネル部分に色掛かってない純正タンク、多い。
要はベアメタル。
国内4メーカーでそういうの、Kawasakiだけw

自家塗装の膜(回数)がちょっと多くて剥離に苦労しましたが

まぁ戦前車に比べればどうって事ない(笑)
唯一難点はプラ素材が多いので
剥離で素材削らない様に地味にペーパーで落としきるしか手段無い、
って事くらいでしょうか。

ここでまたまたKawasaki伝説。
2005年あたりまでカワサキ車の燃料キャップ取り付けのボルト部分、
ここ何とタンクの中に貫通しております。
世界中ありとあらゆるメーカーの外装レストアしてきましたが
燃料タンクのナットが貫通してるのKawasakiだけです(社外品は除く)。
ってか1950年代のジレラやベネリですら袋ナットです。
なのでボルトマウントで燃料キャップ取り付けるカワサキ車の方は
リペイント終わって燃料キャップを組付ける際、
ボルトに液体ガスケット塗布を強くお勧めします。
というかそれやらないとネジをガソリン登ってきて
最悪塗装ぶにょぶにょにしますよ。
ぶっちゃけそれはペインターのせいではございません。
だから必ずボルトに液体ガスケット塗って締めつけてくださいな。
無論ガソリンは1日入れないでね、ガスケット固まってからにしてね。
漢Kawasaki乗りたいんならオーナーそれくらいやりなさいwww


こちらは業者様でしたので
お渡し時にしっかりご説明させて戴きました。
この度はご用命ありがとうございまいた。
また機会がありましたらお力添えになれば幸いです。



クッソ暑いからキッチュな80’sスパニッシュで乗り切ろう。
日本で知ってる人ほぼいないだろうけども。