2020年12月22日火曜日

誰得。

現行CB1100の外装を


ご先祖様CB750風にして欲しいというご依頼。


では、タンクのエンブレムのエンボス埋めなきゃですね。
で、エンブレムを剥がしたら


何この見えないところのオシャレというか無駄というか。
更に深堀りで「N2」と彫ってやがった。
溝の塗装全部取り除くの超メンドいし、
ハンダもその分無駄に浪費するやんけ(苦笑)


ハンダ盛ります。
電子部品に使用されているものとは異なり、
鉛が7に対し錫が3の割合のもので、
鈑金業界では通称「ナナサン」と呼ばれています。
で、フラックス使用して作業するものではないんです。
「亜鉛バター」でバインディングします。
強酸性のフラックス使用すると地金がダメージ喰らう可能性も高いです。
亜鉛バターなら安心です。作業難しいですが。
因みにエンボス周辺の塗装残してるのには理由があって、
バーナーで亜鉛バター炙ってなじませる際と
ハンダとろけさせる時のバーナーの温度目視で見極める為です。
この周辺の塗装が水膨れや捲れが生じるようでは加熱過剰です。
それ以上地金熱すると折角の防錆鋼板が酸化してしまい、
タンク内側がこの部分サビ易くなってしまいます。
バーナーで黄ばむ程度でやめればOKです。

で、磨きをかけて地金を馴染ませます。
上からクロームメッキかけるわけではないので、
あとはファイナルパテでもOKでしょう。
メッキの場合はパテだと通電しないので、
100%までハンダで追い込まないとです。

まぁ、とはいえこの鈑金ハンダ出来る職人、すっかり減りましたよね。
その分メッキタンクの車体ももう存在しませんが(苦笑)
無駄なスキルありますので、メッキタンクで凹みでお困りの方は
折角なのでご用命くださいませw











「Handa Wanda」、ただのハンダ繋がりですwww