2012年11月15日木曜日

色々忙しい11月でゴザイマス。

色々と立て込むのが毎年11月です。
今年はRODショーの仕事も入ったので尚更です。
しかし、実を言うと12月の予約が1件たりとも入っておりません。
ここ立川でOPENしてから11年弱、
ユーザー枠で翌月に予約無しってのは初めての事態でゴザイマス。
最近はレストア関連の車体も塗らないのが多いから、なのか?
まぁそういう事態ですのでビビっております。
皆さん仕事ください(笑)



現在お預かりでカスタムペイント中のNさんのHarley。
早速外装の取り外しです。
ハーレーはリアフェンダーとタイヤの間隔がほぼ無いので
こうして腹下にジャッキ入れてサスをフリーにして
スイングアームを下げる形でリアフェンダーのボルトにアクセスします。
一人きりもりでこれやるとハーレーは巨漢なので
毎度の事ながら緊張します。


あー、観えない箇所だけどインナーフェンダー割れてました。
観なきゃ良かったんだけど、観ちゃった(苦笑)


新規リベット2か所とステンのワイヤーで大丈夫でしょう。
組むと全く見えませんから。

ついでにオーナーのN氏が気に入ってなかったという
リアフェンダーの切り位置を補正しておきましょうか。

しかしまぁ、外車ってのはなんでこうも
裏側の処理とか思いやりがないんでしょ。
ハーネス固定しとくステーなんですが全部尖ってます。
洗剤で下処理で洗ってると手をガツガツ切ります(泣)
国産だとだいたい丸めてあったり親切なんですけど。
ハーレー系のフェンダー裏とかBMWのモノサスタンク裏の謎のナットとか
同じくBMWのGS系の同じく謎のナットとかいつも手が切れます。
そして作業中のワタシの精神もブチ切れますw
あ、あと70年代のスズキ車のタンクマウントのエッジ。
あれも尖ってて手が切れる。
おっと、スズキは国産だった(苦笑)





こちら、CB750のサイドカバー補修。
キャンディ色合わせ吹きのスタート。
これで2コート目の染まり具合。
全然黄色いですが最初はこんなモンなのです。

3コート目。
少し赤み帯びてきた。
でもどっちかというとYAMAHAのXS1っぽい。
XS1の場合は3コートで色味合っちゃうとコート数不足なので
もっともっと黄色いキャンディからスタートするんですけどね。

4コート目。
まぁだいぶキャンディゴールドっぽくなってきました。
1回、色見本の反対側のカバー並べてみましょうかね。

まぁまだまだとは思いましたがやっぱしですね(笑)
薄く回数で色味を決められないと
元の車体色を軽く飛び越えちゃったり近付かなかったりで大変なので
レストアペイントでのキャンディは物凄く薄く、
そして回数で同じ色味まで持って行きます。

結局7コートでほぼ同じとなりました。
これを見越して黄色のキャンディに赤を添加しないと
2コート位で元を飛び越えてフリーダムな方向へと行ってしまいます。




貴重なMV AGUSTAのPPパーツ破損の修理。
どーしよーもない程割れてるのとフィンとか欠損してたので
流石に物凄く手強い相手だった。。。。


兎に角裏表貫通の穴だらけにしてFRPで挟んで整形して
PPだけど強度と食いつきを確保。
欠損のフィンは1度石膏で型取って(片抜きはPP故楽勝)
それを彫ってフィンを造形で新設して
再びその型にカバーはめ込んでそこにFRP貼り込むという手法。
石膏型がキレイに出来たから
そのままAGUSTAのFRPサイドカバーでも生産して売ろうかと思ったが
このAGUSTAが日本に何台いるのかも理解らないし
多分4,5台もいなさそうなのでやめたw
というか終了後型を落っことしたので
ワタシの大儲けの野望は露と消えた。

ここまでくればあともうちょいでゴザイマス。





9月の怪電波で書いた
初めて買った50㏄原チャをフレームまで曲げてしまって
納車されて数日でダメにしちゃった青年。
何とタンクを持ち込んで再びウチに来店。
何とこの2か月で頑張って中免取りに行って
車体もFTRを購入してカスタムしてるらしい。
「ペイントは是非ともここでやりたかったんです」
と、これまた有難いコメント付きでやって来た。
あの時、あまりに可哀そうで
車体積載で運んだ料金取れなくて
「いいよ、だからあまり落ち込まないで頑張ってくれ」
と告げて終わったのだが
その時のお礼とこうしてBEERまで持参で来てくださった。
世の中、まだまだ捨てたモンではありませぬ。



先週のとある日。
LOOSEFITのオサム氏と五反田まで車体引き揚げに。
現在都心在住のH嬢が都心では乗らないから
多摩地区に引き上げて欲しいという展開になり
こうしてジャイロで向かう事に。
だが当初から思ってたのだが
オサムさん一人で電車で行ってモンキー乗って帰ればいいだけの話で
どうしてワタシが同行する必要あるのかは甚だ疑問ではある(笑)


まぁ、いいや。
お礼に焼肉をご馳走になる♪

かなり美味な焼肉でございました。
御馳走様でした♪
強いて言えば運転しなきゃなので
アルコール飲めなかったのはちょっと拷問に近かった(苦笑)
というより奢ってもらっていながら何なのだが
やはりワタシが行った理由があまり見つからないw

パトロン。あざっす♪


焼肉焼いてるんだがVOODOO教の悪魔召喚してんだか
こっちもイマイチ理解んない。


まぁH嬢が嬉しそうにジャイロ跨って喜んでたから、いいか(笑)
因みにH嬢はエロいからH嬢というワケではなくて
名前のイニシャルです、念の為。

自分の愛車とも暫しの別れ。
まぁ多摩地区来たら乗れるから、ね。


っちゅうワケで40のおっさん二人が
真夜中の都心から多摩地区に向かって寒空の中プチツー。
全く愉しそうな要素が見当たらないプチツーだが
スピードの遅い原付で邪魔にならないように
立川まで全て裏道でトコトコと。
そうか、裏道案内人でワタシが呼ばれたのかw
結論から言うとこれが結構愉しかったりした。
因みにおっさん二人がゲイだからラブラブで愉しかったとかいう理由ではない。
念の為。

これ位の速度域で観える景色とか
排気量なんか関係ない「走る」という愉しい行為の原点、
10代の頃原付で嬉しくてどこまでも乗って行ったあの時代の感覚。
そんなものを再確認した夜でございました。