2012年1月26日木曜日

爆発前のものですが

今年の始めの作業はこんな感じでございます。

シーリーBSAの外装一式お持込のE様。
車体を倒してしまってタンクがべっこり。

あじゃぱー。
倒れた入力を全部ここで受け止めてしまったようで。。。


「中のインナーコーティングがベロベロに剥がれているんですよね」
とも仰っておりましたし、
表からは流石にこりゃ出ないわな、だったので
裏側を切開。

ひたすらドリーとハンマー突っ込んでガシガシ叩く。
時折アルミを熱して絞り入れつつひたすら叩く。
3時間以上叩く叩く叩く。
絞りつつコツコツやれば戻ります。

うん、これだけ戻れば後は楽だろうて。

で、切開ついでなので中に手を突っ込んで
インナーコーティングをひたすら剥ぐ剥ぐ剥ぐ。
こんだけ出てきた。

折角なのでタンクの中にカメラ突っ込んで撮影。
あ、これは中の確認にも最適な方法です。
画面上の丸穴がエノットキャップです。
うん、ほぼ除去出来た♪

そんなこんなでお店が爆発したので
タンク切開部分の戻しは
RITMOの中嶋氏がやってくれてます。
ありがたう、ありがたう。。。。

ミュンヘナーのBMW。
修正で入庫したけれど

だはー
これタンクほぼ丸々パテだけで出来てるっぽい。
何だかこういう状況をオーナーに伝える瞬間は毎回ツライ。
良妻と信じていた妻の素行調査を依頼された探偵の気分。
調査してみたら素行悪いの何の、みたいな、ね(苦笑)


TRさんから持ち込まれたCB750。
事故で残念ながらタンク側面がべっこり。

不運にもエンブレム上やっちゃってます。
こうなると引っ張るワケですが
このエンブレムはもうミリ単位で同じ場所には来ないです。
なのでここは埋めてしまいます。

やっちゃったモンは仕方ない。
折角なので少し喜んで頂けるような内容を。
このエンブレムのエンボスを埋める作業ですが
このステーは落とします。
何故ならこのステーの下はほぼ例外なく錆が酷いのです。
下手したらここから穴開く個体もあるでしょうね。


でもってワッシャ溶接で引っ張ります。
スライドハンマーでガツンと、ね。
ステーを落とす理由として
いらん物が除去されるので
凹みがとてもスマートに素直に出てくるってのもありますね。

出たらエンボスをいつもの鈑金ハンダで埋め。
ワッシャで引っ張った箇所も最後に磨けば
まぁここまでは戻ります。

とまぁ、ここでお店が爆発したので
今週はやっとこ続きをやってる次第です。。。

現行、来ないかな。。。。
と、ちょっとつぶやきたくなった昨今ですw
頑張ります。


昨日、ウチにお仕事持ってきたよこっつ
図体デカいのにちっこいポーターキャブ乗ってます。
「サブロクの車体に2気筒載せてるファクトリーのHOTRODだぜ」
と本人は申しております。
確かに仰せの通り、彼が乗り込むと納得します。
ノンチョップなのにチョップトップに見えます。


でもやっぱり
何故彼がこの車体を選んで好き好んで乗っているのかは
全然理解出来ません。
もう何かロバが過積載で酷使されてるようにしか見えない。
頑張れ、ポーターキャブ。。。。