2013年3月7日木曜日

まだまだ下地の話を続けてやる(笑)

最近ウチに来るようになった高校生3人組。
あ、もう卒業になるから高校生ではなくなる、か。
某オクで○万で手に入れたというVTZ。
勿論、世代的にワタシは知っている車種だが
最初あのVTZとは思えず、
トゥデイとかラクーンとかZみたいに名前の使い回しで現行車なんだろ、と思い
「うん、VTZってのは理解んないな」と言ったら
ホントにあのVTZが来た(笑)
これとかスパーダとかって発売から4半世紀は経ってるのに
未だに緑ナンバーでバイク便で現役がいるもんなぁ。
考えてみれば恐ろしいバイクだ。

外装が黒の刷毛塗りでグッダグダ。
これを何とかしたくてウチの扉をくぐってきたんだそう。
「どこでウチを調べたの~?」と訊いたら
「何かバイクのペイント屋っぽいのが近所にあるっぽいと思った」、と。
近所だったからかよ(笑)
何だか久しくそんな理由で来店したカスタマー、来てなかったな、と
何だかよく理解らないがこっちもテンション上がるw

勿論TEEN故にそんなにお金は持ってない。
というかお金あったらもっと程度いいの買ってただろう(笑)
でも折角の愛車だから綺麗にしてあげたい。
その心意気や、良し。
「ん、理解った。んじゃあ手が空き次第作業掛ってあげるから」
そう言うとちょっと思いつめた表情。
訊けば卒業の記念に仲の良い仲間同士でツーリングに行きたいのだと。
仲間の半分はこれで就職だから学生という思い出は最後。

おい、それ先に言え。
最優先でやっちゃるけん(笑)

勿論、レースやショー等「期限」のある依頼は同じく進めますが
順番お待ち戴いている大人の皆さま、
少年たちの一生の思い出に間に合うよう
申し訳ないながら順番先に入れさせてやってくださいますかいの?
というかもう彼らの独断で手をつけちゃってるので
代表としてワタシがお詫び申し上げます。
ホント、すみません。。。。



で、早速外装の下地を。

よく地方の公園とかに静態保存されてるSLみたいな
地元の自治会のじっさま達が刷毛で塗りたくったような外装の酷さだな、これ。

とはいえやるしかないので頑張って剥ぐ。
観て知ってはいたがぼっこり凹んでやがる。

どんだけ上から刷毛塗りしてんだよ、っちゅう位塗ってあった。

刷毛塗り塗料だとサンダーにも超絡み付く。
すぐにペーパーが塗料絡んでダメになる。
これを意地になって回し続けていると
溶けてメルトダウンした塗料が飛び散ってくる。
熱ぃし臭ぇしとにかく危ねぇ。

因みに通常のウレタン塗膜を剥いだペーパーだと
こんな使用後になるのが普通。
上のねちっこい画像より全然ドライで乾いた印象がある。
勿論、メルトダウンした塗料なんて飛んで来ないw

お金無いのと時間無いのダブルパンチなので
軽くスライディングハンマーで引っ張り出したら
ちゃっちゃとパテに移行する。



問題だったのがプラスチックの外装。
これ全部手砥ぎで下地まで出すのは超大変。
イチかバチかでサフェ入れてみる。
見事に裏切られた。
刷毛塗り、全く下地に足付けされてない(苦笑)

だぁぁぁ!!もうしょうがねぇぇ!!
全部手砥ぎで右の黒い下地丸見えになるまで落とす。。。。

そんなこんなで下地片付けてたら
「俺もやってくれ」で
下地希望者で店が溢れかえる。
もうこうなったら片っ端からやってくしかない。

頑張った、頑張ったよ、俺(涙)
こんなに一気にサフェ野郎がいると気持ち悪い。
メドゥーサが来ちゃって一瞬で全部石にされちゃった
何かの展示会の会場みたいだ。




そんなこんなで下地地獄が当面続いたワケであります。