2018年8月19日日曜日

819。

今日はバイク(819)の日ですね。
丁度筑波でLOCですし、天気も良く気温も穏やかなので
今日はかなりの皆さんがモーターサイクルで気分よく走っていると思います。
ワタシはほぼ365日接しているけど、
仕事故乗れているかと言われると正直乗ってない日々の方が圧倒的に多い
肉な結果にはなっちゃってますけど、
それでもやはりモーターサイクルが好きだから
この仕事を続けている事には間違いありません。


若者のバイク離れとか、ライダーの高齢化とか色々言われてますけどね、
まぁ色んな理由や環境があるとは思います
車だって離れちゃってますからね。
車は必要でもあるので免許は皆さん取得するようですけど、
ハード面の車種にはそんなに興味ないようですし。


昔の話をすれば、

我々の時代は何となく16歳過ぎると猫も杓子も単車の免許取りに行って、
溢れかえる250㏄クラスの中古車をゲットして走り回り、
20歳くらいで車の免許取得してそのまま4輪に行く人、
残った2輪の連中が限定解除にチャレンジして大型へと移行。
そんな感じでした。


何となく乗ってたTWやGBやFZRやスパーダ、レブルやNSRやCBR。

バンバンやシルクロード。セローやXL。
まぁ街には色んなラインナップの250㏄以下の格安中古車が溢れてました。

それを我々はガンガンに乗り倒し、
駐しまくってどこに行くにも単車だった気がします。
その代名詞が渋谷ハンズ坂のあの怒涛の路駐だったんじゃないでしょうか(笑)
で、当然というか然るべきというか路駐への取り締まりも厳しくなり、

昨今では移動目的で都心にバイクで行くのは結構しんどい結果になってます。
盗難も怖いし、ね。



とある方がこのバイク離れの話していた時に、
「昔の日本が東南アジアっぽかったんですよ。

取り敢えずバイク乗ってるみたいな。
考え方によれば今の方が本当に好きな人だけが乗っていて、
車体の価格もそれなりのステイタスになっていて、
もしかしたら現在の状況の方が欧州っぽいのかもしれませんよ」

これも一理納得しました。

だからこそワタシの様な職種があるんでしょうし。
かなりの金額を注ぎ込んでモーターサイクルを再生する。
その価値があると思えるからこその道楽。
広く浅くだった昔からステイタスとして確立した趣味の世界へとスイッチしていった感じですかね。
これはこれでいいのかもしれません。


ただ、メーカーが明らかに若年ユーザーを切り捨てている感じはありますよね。

現行250㏄は本当に車種の選択肢のラインナップがない。
お金のある我々の層を狙ったラインナップばかりで、
エントリーモデルのラインナップが
う考えてもないがしろにはなってる感が否めません。
じゃあメーカーが悪いのかと言えば、

我々も格安だった頃の250㏄を若さ故ろくすっぽメンテせず金掛けず
乗り倒して潰してきちゃったのも罪なのかもしれない(苦笑)




現在乗ってる若い子は驚くほどノーマル至上主義な子が多い。

もう爆音のマフラーやそういうの全く興味ない。
いや、興味ないというよりそれがダメな事であって、
「悪そう」に魅力を感じない(それどころかめちゃくちゃ叩かれる
ネット環境が良くも悪くも「自制」してます。

匿名気取って言いたい放題の昨今のネット環境ってのもどーなんだろ?

とは思いますけどね。
バイカス&刺青DQNなんて、んな事いったらワタシは
この世で死んでいい候補最有力のネット最底辺ですw

そんなおっさん世代の我々でもどーなんだろって思ってる位ですから、

もっとネット環境が普通にデフォルトな若者なんて
下手するとバイク乗ってるってだけで「バイカス」とか呼ばれるので
肩身狭いっすよね、中々に(苦笑)



「最近の若い子ってすり抜けすらしないよね」ってよく話が出ます。

それは個人的に申し上げればワタシもそう思います。
間違いなく安全な(というか車ほぼ停車してるような)状態で
ひたすら車の後ろに停まってるの観ると、
正直「だったら何でバイク乗ってんだろ?」とか思っちゃいます。


でもこれも変な話匙加減のニュアンスであって、

例えば峠とかのワインディングで
「車の連中ちんたら走っててうぜぇ」みたいな話もまま聞かれます。
でもね、あくまでその4輪も法定速度で走行しているのであれば、
その4輪には何一つ悪い事なんかないのです。
ワインディングが気持ちいい事は2輪乗りならみんな知ってます。
ですが、そこはあくまで天下の公道ですから、
法定速度の車には微塵たりとも過失はありません。
というか、サーキットも峠も条件
「オールクリア」だからこそアタック出来るのは常識です。
サーキットですら危険な追い抜き等すればオレンジボールかブラックフラッグです。

そこにフラストレーション覚えるのは100%ライダー側の心の問題です。

峠はサーキットじゃないんですし、
普通の色んなスキルの4輪ドライバーでも走る権利は持ち合わせています。
正直この独りよがりな高齢ライダーの心の在り様が

バイク離れの要因にもなってるはちょっと我々は自覚した方が良い気もします。



「じゃあテメェはすり抜けも峠の追い越しもしねぇんだな

って言われるとごめんなさい、します。
高速道路やワンディングでどうしても先行きたい時は、

るべく先行の4輪ドライバーに負担掛けない様には配慮しつつ、
こっちが「法を犯して」先行かせて戴きます。
「この速度差で横からぶち抜いてホントごめんなさい!

瞬でどっか行くので忘れてください!!」
って勝手な事メットの中で叫びながら(苦笑)
だから自分も含めて老害ライダーの悪しき点を敢えて自分の文章に苦しみながら書いてます(笑)




すり抜けも峠のライディングも、マフラー換装も

色んな事全てモーターサイクルの魅力でもありますが、
逆説的ですがそれが「離れ」の要因にもなってるんじゃないかな、
は思います。

「それも出来ねぇんじゃ単車の魅力なんかねぇよ」

とか言い放っちゃうのは、単なる老害でもあるか、と。



これだけネットなんかでバイカス呼ばわりされてるのに、

どうしても乗ってみたくなって車体をゲットして路上に出て、
やっぱりバイクっていいなって思ったからこそ、
乗ってない輩に好き放題言われたくなくて、
だからこそ頑張って渋滞の中すり抜けしないでこらえている若者ライダーを
法を破りまくってる我々おっさんライダーが非難する権限なぞ
これっぽっちも持ち合わせていないと思うんです。
いや、自分含めての話ですw





「不良やりたし」で乗る悪そうなアイテムだけでもなくなりました。


全員がバリバリ伝説な速けりゃエライ時代でもなくなりました。


東南アジアっぽいな猫も杓子もな時代でもなくなりました


ましてやそろそろ内燃機関の時代も終わります。







モーターサイクルが好きだ。
この気持ちは人口比率あれど老人も若者も同じです。
人口比率で少数の「好き」を潰してしまっていては
このジャンル未来が無い様な気がします。
ウチはどういうワケだか若い子もままやって来ます。
それどころか子供らがバイク好きです(笑)
なのでちょっとこの世界の未来を考えてみた「バイクの日」です。

間違いなく言えるのは毎回言ってますが
「いってきますと出て行って毎回ただいまと帰って来るヤツが世界で一番のライダー」
です。
我々が愛するこの乗り物で死ぬ事が一番の不義理である事は間違いありません。
皆さん、くれぐれも安全に愉しく!!
長文失礼しましたw