2018年4月11日水曜日

オーパーツ(持ち主不明パーツ)。

こないだ投稿したUK当時物とリプロのテールランプの記事。
あれワタシのではなくて、
お客さんが置いて行っちゃったきり回収に来なくて、
もう今となっては誰の物だったんだかも不明になっちゃってる、
俗にいう「オーパーツ」だったんですね(笑)

リプロが息子大樹に譲るSRに使う方で。
無論オーナー不明になっちゃってもそれをこっちで勝手に使えるはずもあるワケがなくて、
「このまま店のカウンターで余生過ごすのかねぇ」
と思いながら引っ張り出して投稿したんですが、
奇跡的にオーナーさん見つかりました(笑)

怪電波(Blog)の方で観てくださったようで、
あれは実はルーカスではなくて豆球3連はワイパック製だそうで。
かなりの希少品らしいです。
よかったよ、元のオーナーのところに戻れて。

というワケでもしかしたらの望みをかけて、
ウチに転がってる(連絡取れなくなった)オーパーツ掲載してみようと思います。

1、Matchlessのタンク。
入庫してから資金の都合で作業STOPの指示が出て待機、
その間にワタシが携帯機種変して連絡先消失してしまい、
「資金復活したら連絡くるでしょう」と待機して多分もう10年。
オーナーさん、貴重なタンクですから回収にいらしてください。

2、Velocetteのタンク。
こちらはオーナーさん繋がってます。
プロジェクト考慮中で預かって4年経過したので、
一旦引き取ってもらえると助かります。

3、BSA風アルミタンクSR用。
これをXSに付けたいと希望があり、
車体に加工が必要なので車体ごと入庫願いますで10年音信不通です。
もうその方XS乗ってるの否かも不明です。
連絡くださいw

4、多分XS650のサイドカバー。
もう何でウチにあるのかも思い出せません。
多分15年近くウチにいます。

5、ICONのショートサス
。ウチにいる理由も意味不明。


思い当たる方、ご連絡お待ちしております(笑)

2018年4月9日月曜日

アブストラクト。

メディックM先生のメットようやく完成。



アブストラクトにやり過ぎて平面に戻すのに泣きを見たり、
デザイン上エアインテーク多過ぎてマスキング出来ず、
段差埋めでクリア厚く入れたらインテーク開かなくなってしまい、
泣きながらアートナイフ慎重に入れて今一度開閉可能に戻したり、



メットのシルエットが多角形過ぎて首周りの淵ゴム付近にクリア載せるのがどうにも難しく
(乱気流で載りにくい)、
全方向クリア直角に入れられる為に専用のペイントスタンド製作から始めたり(苦笑)


でもひたすら完成を待ってくださった先生にホント感謝です。
前に塗ったジェットヘルメットにも入れた銀箔と筆のコンビの魚の骨
レース用BELLメットのデザイン踏襲した頭上クロスのラインと、
過去にペイントさせてもらったデザインをあちこちにクロスオーヴァーさせてあります。









というかメディック氏のメット、これで5個目です(笑)

消火器。

15年前の俺へ。
貴様が見た目カッコよくしてやろうとして、
なのに事もあろうか途中で飽きてやめたがおかげで、
リサイクルで引き取り拒否されてしまったぞ。

貴様のせいで15年後の俺が処分難民になっておる。


いいか15年前の俺、今すぐそれを塗るのをやめろ。





当時物UK製ルーカスとリプロ品。

UKのヤツは小豆電球が3つ並んでます。
真ん中がポジションでブレーキ踏むと両端も点灯するんですね。
だから中央はレンズ裏側にリフレクターも仕込まれています
。点灯させたときの灯りも何とも柔らかい感じになります。


現行リプロが簡素化されてるとかクオリティ劣るとか、
そういう事は言いたくはないです。
ダブル球の方がワットも高いから視認性良いし、
それに対応したレンズカットも凄く考えられてはいると思うし、
大量生産への省略化としては成るべくして成った姿だと思いますし、
だからこそ皆さんが手に取りやすい価格帯になってもいると思いますので。


でもね、この小豆3連ランプ。
何だかマリリン・モンローとかが使用していたであろう
楽屋裏の化粧台みたいで可愛いっす(笑)

そんだけです(笑)

2018年4月2日月曜日

浸食。

公道復帰したベンリィの鍵に何かキーホルダーつけようと店の中物色したら、
別冊モーターサイクリストとお台場旧車天国。

俺の店、八重洲出版に浸食されてる。












業務連絡。

業務連絡、つっちー
この箱、もう3往復目だろ。
そろそろ箱の老朽化が顕著だ。
0系新幹線まだ走らせてるとか
DC-8がまだ飛んでるみたいだぞ。
JR九州、そろそろ最新の箱のご用意を。
JR東日本より。


現行車専門店2。

またまた現行車キターー♪なSR。
超ド初期の79年だけど。
どんなカスタムペイントプランっすか?
「凹みと錆取りでオリジナルのデカール死守」
お、おぅ。レストアだね(´・ω・`)


 SRタンク、燃料コックのネジ全く微動だにしないしネジ山最初から潰れてたし。
仕方ないから慎重にマイナス溝切ったよ。
タンクの中ガス残ってたから溶接熱外しが出来なかったよ。
これじゃいよいよレストアだし
(´・ω・`)


そしたら
「Muneさん、SRはもう現行じゃないっすよ」
って言われたし。
カタログ落ちしてたの、すっかり忘れてたし
(´・ω・`)

現行車専門店。

今までマッハマッハマッハとか、
ヴェロヴェロヴェロとか、
ノートンノートンノートンとか
ドカドカドカ等々、
色々と「類は類を呼ぶ」シリーズありましたが、
遂に我が工房もRnineTが被って入庫。

「ウチは現行中心にやってるんですよ」って、言ってみていい?
お願い、今だけだからどうせw

KAWASAKI Z1-R。







KAWASAKI Z1Rフルレストア。
カラーリングは奇跡的にも前のペインターが横着してエンブレムマスキングで塗ってたので、
その部分にオリジナルが残っていましたので、
貴重なサンプルとして(日焼けもしてない)データ採って調色。

慎重にG17ボンド剥がして発掘作業です(苦笑)


勿論フルレストアですので地金まで剥いて
下地のコンディションや錆まで全部チェック&対応。

ここまできっちり剥いてからだと
直線的なエッジが特徴の角Zのシャープさが綺麗に復活します。

フェンダーの裏側は中々に錆が進行しております。
その要因は脱着すると理解ります(後述しますね)。


無論がっつり錆除去して腐食箇所撤去して


半世紀は大丈夫であるようにPOR15をしっかり鉄板合わせ面にも染み込む様に塗布。
PORは上塗りの食いつきが悪いので表面にはあまり適していませんが
(更に紫外線にあたると変色して性能も著しく劣化する)、

裏側なら紫外線も当たらないし適材適所ですね。
同じようにタンクのトンネル部分もPOR処理です。

で、問題がこのライン。
純正でもライン幅は色々とあるようで、
2本ラインは同じですがピッチが1.5㎜と2㎜と諸説諸々。
この1年だけ製造の初期型はどうやら1.5㎜だったようでそれで仕上げたのですが、
この1.5㎜というのが我々ウレタンペイントに耐えうる
ビニール製のマスキングテープがこの世に存在してません。
ホビー用のクレープ紙のしかないんですね。

で、これだと溶剤染み込んでテープの糊残るわ、
紙だからアールのラインがポリゴンになるわで、
正直使い物にならない。

また、ライン両者の幅も1.5㎜では片方塗ってマスキングにもあまりにも狭く、
どうにもこうにも全てが難しい。。。

今回はオーナー様の意向でラインの段差無しで鏡面仕上げでという事、
そしてラインの色が2色ともソリッドだったのもあって、
超絶緊張の筆引きで施しました。

これ、どっちかの色がメタリックだったら筆ムラ出ますし
(英車なんかはそれが純正なんでいいんですが)、
片方筆で片方エアブラシとなると
一旦それぞれの作業でクリア入れて保険かけないといけないので、
そうなるとオリジナルのデカールの様な段差残して欲しいは不可能
(鏡面以外選択肢なし)となります。

というより、この幅のタイト過ぎる狭さは恐ろしく精神負担大きいので、
今後は「2㎜が限界」で余程でない限りペイントでは無理(筆なら何とかいける、か?
と判断した方が良いかもしれません。




で、フロントフェンダーが裏側結構錆びてた理由。
Z、純正なのにフロントフェンダーはタイヤもキャリパーも外すどころか、
リフトアップする為にマフラーもエキパイも降ろさなきゃならない。
まぁバイクリフトあればリア荷重にして出来なくもないでしょうけど、
この車両バンス管でセンタースタンド無いからやっぱ無理だろう(苦笑)

フェンダーに傷付かない様にマスキングテープ養生で貼ったんだけど、
そのテープの肉厚ですらオーバーしてて組み込めない。
何これ予想以上にタイトで辛い(´;ω;`)
要は組んだらもうあんま降ろしたくない組付けなんですね、これ。
外そうとしたら必ず塗装傷入れますから、お店もそんなの外したくはないでしょうw

A様永らくお待たせしました。
丁度春です、愉しいモーターライフを!!