2015年1月26日月曜日

ヒンジ探訪。

前回お伝えした廃エースのリアゲートモディファイ。
よりにもよって反り返ったヒンジがアルミ鋳造品と判明し
修正不可能と判断されたワケですが、
どんだけ35年間で反逆の旗をひるがえしたかと申しますと
こんだけパンクロックしてやがります。
概ね30mm~35mmは反り返ってやがります。
1年間で1mmと単純計算します。
伊豆半島が日本列島にめり込んでる事態よりかはましですが
こっちはめり込むと間逆でベイルアウトしてやがります。

こんだけヒンジがせり上がると勿論閉めた時にボディのラチェットと噛みません。
ラチェットも「ゲタ」穿かせて一緒に上昇していきます。
という事は現在ラチェットも35mm程リフトアップしているというワケです。
ヒンジ単品で被害受けてる分にはまぁあれなんですが、
この35年で間違いなくボディの内側も拡げられてきています。
リアゲート付近、内装の天井とか窓枠のウェザーストリップとかが
Inch by Inch、Step by Stepでめくれてきております。
35年間へこたれるどころかまだ伸びようとしてやがるアブゾーバー。
ここまでくると褒めてやるしかないです。

一応ウェザーストリップダブルでかまして雨漏れは防げてます。
が、下の隙間から前述の様に上り坂渋滞とかだと排ガス侵入してきます。
死にたくないので四季関係なく時折強制換気です。
まぁ夏はクーラー無いので全部の窓全開ですけどね(笑)




「くそぅ、何とかしてぇ。。。。」
ダメモトでTOYOTAに品番でパーツ照会してもらいます。
ま、理解っちゃいましたが勿論もう無いです。
んが、凄い事に気付きました。
「国内はもう無いですがロシアとウクライナで造ってますよ」

我が廃エース、
タイミングチェーン関連のパーツは南アフリカで造っててそっから来た。
クラッチOHした時のASSYはUAE(サウジアラビア)から来た。
オイルパンは現在のものを修理したがサウジで新品造ってる。
で、今回はロシアとウクライナ。
何だかどんどん国産で無くなっていく。

早速調べてみる。
うん、確かにある。
でもマジで読めない。。。。


ボルシチとスパシーバとマトリョーシカしか理解んない。。。

しかし、昨今はGOOGLE翻訳大先生がいらっしゃる。
何とも便利な世の中になったものよのぅ。


試しにオーダーかけてみた。
ネットの普及はこういう時には有難いものだ。
支払いもVISA等のカード決済でOK。
んが、ここで一つ難関にぶち当たる。

フリヴニャかルーブルで物凄く金額が変わる。
因みにフリヴィニャはウクライナの通貨。
ルーブルはロシアの通貨。
どんくらい違うかと言うとルーブルならヒンジセットで¥14,000くらい。安い。
フリヴィニャだと¥70,000っちゅう額になる。
何このハイパーインフレ状態。
正直理解らんので備考欄に翻訳ロシア語で問い合わせする。


もう一つ物凄い難関。
ロシアの流通は各地方の配送所までしか送られず、
そこから先は配送所まで直々取りに行くか
配送所と応相談という流通形態がメインらしい。
カード決済OKなのに「国外発送!?何それ!?美味しいの!?」状態。

最寄の配送所、ウラジオストク。
遠い、メッチャ遠いわ。。。。

配送所は電話番号しか書いていない。Skypeね。
あー、確かにネットって便利ね~。
ダメモトでウラジオストクにSkypeで問い合わせてみたが
ボルシチとマトリョーシカとスパシーバしか喋れないワタシに何が出来ようか。
英語で何とかやってみてラチがあかなかったら切ってやろうと思ってたが
見事なまでに向こうからSkype切られた。。。。。




ヒンジが今でもある事だけは理解った。
だが、ヒンジ探訪の旅の終わりは全く見えてこない。
ワタシは今年入ってからPCの修理とかヒンジとか
今後絶対二度と使えないであろう知識の集約ばかりしているような気がする(苦笑)



2015年1月19日月曜日

我が廃エースのリアゲート。

PCご臨終で2014年下半期の画像データ等の一切が吹っ飛びました。
が、ここ路地裏と魚肉スピードWEBでUPされていた画像もままあったので
意外と再び拾える画像もあったのが救い。
オリジナル画素数が吹っ飛びましたが
アーカイブとして残ってるのだけでも有難い話でございます。
これを教訓にして今年は出来るだけ路地裏にマメにUPしておこうと
先程そう誓った次第です。


という事で仕事ネタでなくてすみません。


実際見た方はご存知の方も多いでしょうが、
我が廃エース、リアゲートがめっちゃせり上がっております。
所有してきた12年でもメリメリ上がってきて
車体側の「受け」であるラチェットに食い込み過ぎて扉が開かなくなり
仕方なしにラチェットにゲタかまして安易に開閉出来る様にしてきましたが、
もはやゲタの高さが50mmを超え、
という事はゲートの「チリ」も50mm断層みたくズレズレ。
車屋時代にショックを緩いタイプで同寸法のものに交換してみたりも試しましたが
それだとこのゲート超絶重いのでバーンと下がってきて危ない。
というか命持ってく気満々で怖い。超怖い。
ここまで重いリアゲートも何だと思いますが
それにバトル仕掛けて35年間持ち上げ続けてるショックアブゾーバー。
物凄いパンクロックな奴でほとほと困る。

絶対2人でも降ろすの困難なゲートの重さなので
知りつつも知らないフリして12年。
ついに屋根側のヒンジが反り返ってしまう有様。
車内もこれで歪んでるんでしょうな、内装が剥離し始めた。
それでもなお上から顔出してるゲート見て
「これ、いくらなんでも大丈夫!?」と皆から言われるようになり、
「ま、まぁあれだよ。X1/9ABALTHのエアインテークみたいなモンだよ」と
どこまでも苦しい言い訳しつつ自分をなだめてきましたが

上り坂の渋滞でゲートの下から排ガスが進入してくるようにまでなり、
これじゃエアインテークでなく自殺装置だわ死ぬわこれ、となり
ツネちゃんに改良のお願いをして参りました。

この男のドカジャン、背中に「鍛金」。

「概ね頭の中で図面出来ました」
メタルアート職人様、お願ぇしやす♪


多分こうしてるウチもこのショックアブゾーバーは
天空へとブチ伸びようとしてやがります。。。。

「Muneさん車体にホール開けちゃっていいすか?」
車体がこのまま歪んでいくよりは何億倍もマシです。
容赦なくやっちゃってください。
勿論この後同一穴開いた補強プレートを溶接して
二重構造で強度上げております。

こっちは垂直に当たるので補強は無しでもまぁいけそうです。

「角度長さ見たんで溶接しちゃいますね」
もう何でもしちゃってください。


「Muneさん光見ないでくださいね」
知ってます、これはワタシもやってますんで。

つっかえ棒、完成。


2本ともサクサク完成。
出店みたいで何か可愛い。

勝手にパリの蚤の市に出店に来た商人の車みたいだと
妄想に耽る。


んが、所詮は昭和の国産車だと斜め角度で思い知らされる。
パリの蚤の市なんかぢゃねぇ。
これは完全に竹槍だよw
チバラギ仕様の街道レーサーだよこれww
でも背に腹変えらんねぇんだよ。
もう頼むからこれ以上せり上がんないでくれよ。。。。
(画像ではまだアブゾーバー付いてます)


「あぁ、これで上り坂で排ガス進入で死ぬ事もなくなるのね♪」と
歓喜に小躍りしながらヒンジを1個ずつ外してみる。
片方ずつやったのは全部降ろしちゃうと2人では元に戻せないから(苦笑)

曲がったヒンジを炙って絞って水平に戻そうとしてみたものの

「うわっ、違ぇ!!これ鉄ぢゃねぇ!!!」
瞬時にツネちゃんが気付いてくれて炙りストップ。
事もあろうにこのヒンジ、鋳造アルミでやがった。
歪み取りしてる最中にボロッと逝っちゃう可能性、大。。。。


こうしてチリが合う事が一生涯なくなった廃エースw
アブゾーバー完全に無しだと重過ぎて上げるの面倒だし
ゲート占めても屋根のヒンジと下のラチェットだけしか接してないので
揺するとガタガタして何だか煩いし何だか頼りない。
仕方無しにアブゾーバーを1本だけ残す。
ゲートの重さが勘弁ならないので
リアウィンドーのワイパーモーター(これもクソ重い)やウィンドウォッシャーモーター、
そしてゲートの電磁ロックのモーターとほぼ全ての便利パーツを降ろす。
大丈夫。12年間どれも全部使ってないから(笑)
少しでも軽く開閉したいんだが、軽いと一生ゲートは降りてこないだろう、なぁ。。。。




もう、いいや。アバルト仕様って事で。。。。




SPECIAL THANX:ツネちゃん。




2015年1月18日日曜日

PC復旧しました。

PC、紆余曲折ありましたが無事に復旧しました。
メールもバックアップ取ってあった2012年分までは復旧しております。
これでPC環境は元通りです。
ご迷惑おかけしました。



ほぼWebでの動きの無かった1ヶ月でしたが、
まぁ年末年始なので色々ありまして、
立飛の中の超昭和な食堂に潜入してみたり


ビジクロスチーム合同の忘年会の2次会では
12月誕生日だったウチのカミさんの為に
クルーがこんなサプライズ用意してくれていたり

とはいえウチに来て
「美帆さん台所借りますね」で
目の前で作り始めるっちゅうところはまさに魚肉っぽかったりw

この二人は来年の攻撃目標をなかじに絞ったようで
宴の最中ずっとなかじに向かって
「ハナクソダナ。オマエ ハ ハナクソダナ」と
この年齢になるとむしろこれっぽっちも頭にこない暴言で
なかじを攻撃し続けていたり、
それにムキになってるなかじ見てやっぱハナクソダナと思ったり。


年が明けたら明けたで毎年恒例の魚肉ニューマシン製作で
皆でせっせとマシン仕上げたり

っちゅう事はやっぱり恒例の新年会で
今度は1月生まれのジーザスとあきちゃんのケーキ作ってみたり

これだけだと魚肉絡みしかしてないやんけ、と思いますが
勿論これでは稼ぎもなければ飯も食えなくなるので
ちゃんと仕事はこなして参りました。


戦前のVelocette2台に戦後のVelocette2台、戦前のNORTON1台。
戦後すぐのBMWとMatchless。
でやっとこ60年代のKAWASAKI。
こんな棚見てると表の世界は昭和30年代で
ダイハツミゼットが走り回ってるとしか思えなくなります。
ってかヴェロ4台は正直有り得ません(笑)

戦前のヴェロ2機はいずれもタンク内の徹底洗浄とコーティング処理。
とはいえ80年以上前の固着物だらけの内部は除去も困難です。
まぁだからウチみたいなショップが存在するのでしょうが。

内部にケミカル入れて概ね3日はこの様にして煮込みます。
そしてボルトナット突っ込んで1時間以上シェイクしては洗って。
これで完全に付着物除去してからでないといけませんから。
あ、ケミカルで地金が敏感肌になってるので
中和処理で他の物質突っ込んでもう一晩煮込みます。
で、空にして急速で空焚きして水分飛ばして
それからコーティング作業です。

内部がメッチャ綺麗になたので嬉しくて撮りましたが
水蒸気で画像がワケ理解らんです。
悔しいのでこのまま掲載です。
同じ作業が重なるのはなんでだかウチの常ですが
この作業が12月はタンク6本重なりました。
おかげさまで年末は腰がビキビキで
地を這うような生活をしておりました。


画像がUP出来るようになったのでここでご報告。
BMWのR27タンクお持込のY様。
塗装の浮いていたタンクですが、
予想通りスポット溶接で凹み引っ張って穴の開いた箇所からのガス漏れで
塗装面に水脹れが発生しておりました。

が、レストアしたアメリカ人、むちゃくちゃです。

入り込んだパテの除去の為にベルトサンダーで掘ってはありますが
引っ張って開いた穴だらけです。
正直これでパテでどうにかしようと思った心理状況が理解りません。。。。

エンブレム取り付けのナットと同レベルの穴とか
もう笑うしかありません(泣)
勿論全て水没空気圧入テストでピンホール全て見つけ出して
溶接&凸凹はハンダで鈑金しておきました。
右斜め上行く内容だったので時間戴いております。


納品引き取り先で見たタイヤ。
タイヤの神様に奉げ過ぎ。
バートマンローはナイフで削いでスリックタイヤ造ってましたが
このお方は自ら走ってスリックタイヤ造ってました。


タイミング合えば納品引取りで渋谷通過する事がしばしあります。
昔は普通に行ってた場所ですが
こうして多摩地区でのんびり過ごす様になった今は
車中から見ててもこの人混みに入っていく気骨は
もうありませぬ。
芋虫みたいな茶色い丸目の廃エースが
道玄坂下ってのこのこと渋谷を這いずる光景は
客観的に見ても笑えますね。。。。


1月になると重なる現象はKAWASAKIへと移行します。
ブースの中がどこもかしこもライムグリーンです。
仕事終わって鼻かむとティッシュの中もライムグリーンです。
当SHOPではこれをKAWASAKI病と呼んでいます。


そういえばこんなお仕事もやりました(笑)



とある日SRの鍵が渋くなった。
WD40流しこんでも変わらん。
試しにスペア差し込んだら何事も無く回った。
18年で磨り減ったようです。
あと2年ワタシが乗って息子に譲渡となりますが
鍵は先に交代させて戴きます。



とまぁダイジェストみたいに書き綴らせて戴きました。
PC無いと仕事の依頼も皆無かもしれないなぁ、と
多少心配したのとは裏腹に
お電話にてお仕事のご依頼殺到。
あれよあれよで2月まではパンパンに埋まりました。
本当にありがとうございます。

今年はこのGUZZIもちょっとは進めたいなぁ。。。。。


2015年1月1日木曜日

A HAPPY NEW YEAR!!!!



今年も何卒宜しくお願い申し上げます。


STUPID CROWN Custom&Paint Factory
Mune.T.