2014年12月16日火曜日

PCご臨終。

につき、現在メール全く閲覧出来ません。
お手数ですが現在お預かりの皆様はお電話にて対応させて頂きます。
入庫確認及びペイントのご相談も暫くお電話にてお伺い致します。
まさか買って3年のPCがこんなにも早くあぼーんするとは思っていなかったので
データを丸1年バックアップ取ってなかったので
2014年の全データふっ飛ばしました。
R9Tの作業風景も谷保天満宮の写真もホットロッドショーもVMXも
今年ペイントした車体の画像も
何から何まで全てふっ飛ばしました。。。。。
メールに関してはPCの年月と同じ3年分のデータ喪失です。
リピートでお仕事依頼される方は誠にお手数ですが
「○○年に車種○○のペイントをお願いした者です」と、
ちょっとだけ前回のアピールお願いします
流石に3年くらいだとそれでどなたか思い出すと思うので(苦笑)

とはいえ現時点でPC購入のメドが全く立っておりませんので
今年度いっぱいは℡対応のみとさせてください。

「じゃあ今この文章はどーやって打ち込んでるんだ?」と思われるでしょうが、
10年前のスペックのノートPCで細々とやっております。
ここまで打つのに反応悪くて15分以上かかるしXPだし
ウィルスソフトもサポート終了でデンジャラスなヤツなので
新PC開通まで路地裏もHPも当面更新無しとなりますです。


ご迷惑お掛けします(苦笑)

2014年12月6日土曜日

HOT RODショー車輛奮闘記。

いよいよ明日、横浜HOT ROD CUSTOMショーでゴザイマス。
ROLLER Magazineよりツネちゃんの車体、RAZZLE DAZZLEのBSA、
そして46WORKSのBMW R9Tで関わらせて戴きました。


エキモさんは春のJOINTSに仕上げたこのHONDAレブルのディガーと

もう1台ディガーを製作です。

ペパーミントグリーンに色気でゴールドパールを。

基本、ケンタの車輛はもう外装のフォルムが充分に奇抜ですから
カラーリングは極力シンプルに仕上げます。

ケンタはメタルワークが飛躍的に優れてきた故、
外装の仕上げでほぼパテワークがいりません。
そしてケンタはああ見えてキチンとさんなので
逆算して日数に余裕をもって入庫してくれます。
なのでエキモの車体は11月初旬には終わりでゴザイマス。
これなら後日追加のペイントがあっても全然平気です。

というワケで後日追加で入ったホイールのペイントも余裕でOK。
因みにこちらは元はYAMAHAのYD250でゴザイマス。
微塵たりとも面影はありませぬ(笑)
今年のエキモはこのケンタのメタルワークと創作脳全開の2台が
明日のロッドショーで皆さまをお待ちしております♪


一番最後の入庫になったBAD WORKSのXS650。

YAMAHA車は外装のペイントは非常にクオリティ高いのですが
フレームのデザイン・溶接含め国産では一番美しくないと思います。

露骨なスポット溶接とかリブ増しとか多過ぎますよね。
全ては強度確保の為なので削る訳には勿論いきません。

こういうところで車体の美しさは決まってしまいますから
その全てを徹底的にモールディングするしかないですね。。。。

一番時間を要するのはやはり下地でございます。

色入れなんかはそれに比べるとあっちゅう間です。
上のサフェまで入ってから色入って納品までは3日です。
その前の下地で2週間は費やしますからね。
橋本君の元へ先にフレームと足回りを届けます。
これが先週末のお話です。

ここから1週間で橋本君は組み上げていきますです。
その間にワタシは外装の仕上げのラストスパートです。

もうワタシも追い詰められてましたのですみません、
いきなり外装終了で納品した画像デスw
これが先日木曜日の夜でゴザイマス。

このオーバルマフラーはシンプルで美しいなぁ♪

左右ともフレームにぴったり沿ってスリムでカッコいい。

さて、ここから3日程眠らずに彼は最後の仕上げに挑みます(笑)

オーナーのW氏も共に作業していました。
ご苦労様です。

この男、昨日の金曜日の夜に
「タンクにあと一捻り欲しい」と、
急遽レタリングをお願いしにきました(苦笑)

という事で大急ぎでレタリングを入れて、
とても引き取りには来れなさそうなので
鼻水垂らしながらジャイロでタンクを納品(苦笑)
なんちゅうギリギリでの追加だ、とは思いますが
確かにそこにレタリング入っただけで更にデザインが引き締まりました。
ビルダーは最後の最後まで良くなる可能性を模索したいのは当然ですから。
ワタシもそれには可能な限りはお応えしたいまででゴザイマス。
あれから寝ずに仕上げて本日パシフィコに搬入しているでしょうから
今は戻ってきて明日の朝までは気絶しているかもしれませんね、橋本君w
スリムでシンプルで大人の雰囲気のあるこのXS。
明日BAD WORKSブースにてお待ちしております♪



そして今年一番の大物だったのがツネちゃんのショベルリニューアル計画。
お馴染みの方も多いと思われるこちらのショベルです。
10年という節目で更なる愛車にすべく大工事リニューアルです。

カスタムショーの車体は全て下地から始まります。

とはいえツネちゃんは金属加工で生業なので
こちらもほぼ最後のちょっとのモールディングだけで済みます。

「誰もやった事が無い事をしなきゃクリエイティヴじゃないです」

誰もやった事が無い、と
誰もやりたがらない、は

実に紙一重なボーダーラインではございますが

フレームを豚の丸焼き器のごとくグルグル回して

垂らした塗料の自由落下の重力をこちらでコントロールの支配下に収め

それによって生み出される偶然の産物のアートを閉じ込めようという

革新的なのか無謀なのか判断しにくい手法を

大胆にもやってみることにします(笑)

このコンセプトの時点で二人の頭のネジは捩じ切れてますので
カラーサンプルも二人アゲアゲでいいよーいいよー連発でしたが、
今観るとこれは完全にお好み焼きです。
いいよいいよーw

ネジの飛んだ我々にはもうためらいなんざありません。
早速赤と黄色のキャンディをダラダラと垂らしまくります。

早めに2色を混ぜ合わせたり、逆に時間取って混ぜ合わせたり、
落ち着いたところで薄めシンナーで戻しを発生させたり

ガンガンにマーブリングを二人で施していきます。

因みにキチンとガンで吹けば
このフレームならキャンディ原液で500mlもあれば塗れます。
そこに今回キャンディ原液を3ℓ用意してぶっかけて垂らしまくります。
男の作業ですw

次に青や緑のキャンディ、ゴールドやシルバーのパールを
刷毛でぶん投げて叩きつけます。
ツネちゃんもワタシも全身塗料だらけです。
ガン吹きとは比べ物にならない暑い塗膜なので
このまま数日間干すことにします。
たまたま遊びに来た若造2人が大人の壊れっぷりに驚いております。

当たり前ですがこの時点ではこのフレーム

表面ボッコボコですwww

触ったらかぶれそうな毒キノコみたく観えます。

これを前代未聞のクリア13コート以上で埋めていきます。。。。

タンクも進めていきます。
ソラジローが遂に色入ります。

フレームは白フレームからのキャンディで攻めましたが
こちらはフレークをベースに攻めて参ります。
とさかをマスキングしてフレークを載せなかったのは
また後で説明致します。

こちらもキャンディを垂らしてアブストラクトなテクスチャーに。
反対側に垂れるとそちらの模様がアウトになっちゃうので
メチャクチャ気を使いました。。。。

まぁこんな感じから赤みを加えていって
ツネちゃんの欲しい色まで追加していきます。

っちゅうわけでこんな感じになりました。
簡単に書いてますが何度もクリアコート入れて保険かけてからの
次なる作業への行程となりますので
ここまでで膨大な量のクリアと時間を要しております。
同じことをとさか挟んで反対側も施します。

右と左でアブストラクトな模様も当然違います。
左から先に始めて右がエライこっちゃになったので、
右は硬めのキャンディでやりました。
水彩画の様に馴染みが出てる左と
透明な水の中にアクリル絵の具を垂らしたような右。
その違いも面白いかもしれませんね。
でも段差埋めの為に要したクリアの回数は右が倍です(苦笑)

一度フレームとのマッチングをみてみます。
うん、いいじゃない♪
フレームがクリアで厚くなったので
ここでタンクの穴位置を長穴加工して調整します。
それ位膜厚つきます。

アーティスティックに遊んだ痕跡は1年くらいはブースの床に残るでしょうw

ここでやっととさかに加工を施します。
焼き入れ模様の入った金箔を
わざと糊が生乾きのうちに貼り付けて
シワ模様を入れちゃいます。
それが最終的な「効果」になると踏んだからです。
ツネちゃんにはこのあられもない状態で観られて
「Muneさんこれまとまるんですよね?」と念を押されました。
大丈夫です、信じて下さい(笑)

怒涛の膜厚のついたフレームを二人で真っ直ぐに段差落として砥ぎます。

何時間も掛けて二人で当て板使って丁寧に円形のフレームを
ちまちまちまちま砥いでいきます。

ここからはアーティスティックもへったくれもありません。
寡黙に黙々と平滑に砥ぎつけていくだけです。職人です。
和風総本家のお時間ですw

これでクリア施す事で全てが「すん」とし平滑な面に収まります。
少し京和紙の様な趣もあります。

全てが偶然の産物なので
どこ見てても飽きません(笑)

最後に出過ぎた色のところやネック周りをグラデや補色して

全てがおさまりましたです。

っちゅうコトでアブストラクトなフレーム完成。

先にツネちゃんのところに持って行ってあげます。

ペイントで太り過ぎた穴の大きさ調整や
エンジンマウント位置のペイント削り等
ツネちゃんにもやる事山積みです。

ではワタシは残りのタンクをやってきますねん。

あのとさかに最後のペイントを施します。

先ずはエッジをエアブラシでピンポイントで狙ってキャンディ黒で。
結構狙い辛いので気ぃ遣います。

下もグラデーションでぼかし入れます。

まぁ、こんな感じかな。
あとは他の色でもっと濃くなりますから
あまりこの1色だけで追い込んでは濃過ぎになりますんで。

赤の濃淡で更に金箔を包み込みます。
とさかだけフレークを塗らなかったのは
ここをフレークや垂らすペイントやっちゃうと砥げないからです。
小さくて気を使う面積のトコだったので
タンクの模様と同じ効果得るにはどうすっかな、と考えて
焼き入れ模様の金箔を敢えて立体感出してシワ模様で貼れば
後のこの作業工程でタンクと同じような効果が得られるんじゃないか、と。

やっぱりこれで正解だったみたいです。
良い効果が出ました♪

という事でツネちゃんのショベルもいよいよ全て完了です。

フルメタルだった時は奇抜だなぁと思ってたソラジロータンク。
色の効果なのか見慣れたからなのかは不明ですが
もう奇抜だと思わなくなってもうたwww

水曜日の夜タンクを届けに行くと
Eg搭載の手伝いに来ていたエキモのケンタと
ROLLERの満永氏が様子伺いに来ていました。

ツネちゃんは相当舞い上がってましたwww

組み上げ、始まります。


凄んごい丁重な扱いを受けるフレーム様。




ここでワタシは時間切れ。
話が前後しちゃいますが橋本君のXS650のラストの
クリアコートしに帰らなきゃ、です。

「ショーの前日に怪電波更新するから組み上がった写真送ってね」って
ツネちゃんに告げて帰ったら

こんな写真送ってきやがりました(笑)
明日ロッドショー行かれる方はROLLERブースにてお待ちしております。
因みにこのショベル、
ここまで凄い量の作業しておいてROLLERブースに置くので
アワード対象のエントリーではございません。
なんっちゅう多摩地区っぽい無駄なノリwww

勿論、そんな無駄なノリ、嫌いぢゃありません(笑)
宜しければ明日是非ご確認くださいませ♪



そしてあとはお馴染みRyozzy君のBSA。
川越のVMXにこれで出てるからもう知ってる方も多いですよね。

で、〆はやはりこのR9Tです。
レポートが何だか非常に方々で評価戴いて恐縮でございました。
明日のロッドショーでは4台全て集合するので凄く愉しみでございます。



明日はワタシは朝イチで谷保天満宮の旧車祭に顔出してから
お昼前後に横浜に行きます。
17時終了までおりますので
お会いできれば是非に♪