2014年7月31日木曜日

R9T終了と平行にあった色々。

先のR9Tで目一杯だった今月。
とはいえ、勿論通常業務もそれと並行してこなしておりました。
それ1本で今月家族がメシ食える程のステイタスは
ワタシには持ち得ておりませぬ(笑)
インドのエンフィールドの新品パーツ達。
通常のフェンダーに鉄板溶接して足しただけのディープフェンダー。
一応これでもGENUINE、純正パーツ達でゴザイマス。
レイテ沖から引き揚げた旧日本軍の遺品にしか観えません。
自分の腐りかけのGUZZIより酷いかもしれません。
励みになります。
って、なるかーーー!!!www
新品なのに総パテでゴザイマス。。。。


こちらは昭和26年製DSK、通称デンスケ。
ご覧のとおり純正で上・中央・底・トンネルと4ピース構造です。
こちらは戦後まもなくで物資の無かった時代の先人の苦労の痕。
もう70年近く前のものでございます。
上のインド様は21世紀のものでゴザイマス。





こちらはBMW R65外装一式。
1年ほど前にメールでお見積もりさせて戴き、
その時の概算をきちんと用意されて1年後に入庫されました。
こういうの、素直に嬉しい限りでございます。
K様、完成した暁には是非いらして拝見させてくだされ。
ご用命、ありがとうございました。




とある日、ジャイロが急にすねた。
最近カブばっか乗ってるからだろう。
この図体でダダこねられると結構困る。
困る店主よそに豪快にダダこねていらっしゃる。

と思ったら原因はワタシだった。
バンクさせ過ぎてパーキングワイヤーを地面で削ってしまっていた。
ホントにごめんなさい。。。。





ある日ペイント依頼の箱が届いた。
くまモンからだった。
くまモンはちょっと自分の単車カスタムして遊んでるらしい。
意外と今風のベイツライト。
そしてくまモンの本名はりょうこ。
頼み方も軽快。





焼き付け塗装や錆取り処理で1年中出てるストーブ。
しかしあまりに暑くなってきたので
このVelocetteのシリンダーヘッドを最後に
秋口まではストーブ必要な作業を中断させて戴きます。





奈良のHOLLY EQUIP様よりご依頼。
希少なレーサー、SUZUKIのRH72のタンクのグラフィック。

過去のデータ・資料を元にサイズも位置もにらめっこ。
が、この辺は流石に当時物。
車体によって微妙にロゴやマークの位置が違う(苦笑)
そしてSUZUKIのフォントも市販車で観た事無い微妙なフォント。
しかもオリジナルもペイントでやってるようで字のシャープネスも微妙。
ここはフォントから全て手書きで起こしていくとします。

というワケで実際の画像からフォントを摘出し
それを平面化して正式に手直し。
でもってカーボンで転写してアートナイフでくり抜いて
エアブラシにて描かせて戴いた。
仕上げはほーりー氏よりご指定戴いた鏡面で。
貴重な車輛のペイントに関わらせて戴いて光栄しきりでゴザイマス。





CB450外装一式も完成。
ご指定通りのブルーのキャンディなのですが、
キャンディって何で写真で撮るとこうも色調変わるのでしょうか?
プロカメラマンの人、教えてちょ。





ワタシのセクションは無事に終わり、納品。
ここからRyozzy君の出番となる。

この男、顔面がボコボコである。
訊けばモトクロスの練習で吹っ飛んで気絶したらしい。
何ともな経緯なのだが
この腕にお絵描きしてるみてくれでこのボコっぷりだと
街行く人はそんな微笑ましい経緯だとは思うまい。
というか元の経緯自体ちっとも微笑ましくないw

そんな見た目物騒中身メルヘンな男が
こんなステキなシートをこさえて来てくれた。

ジャイロが喜んでシャキンと立ちあがってくれた。
Ryozzy君、ありがたう♪





ドカ単のフレーム。
ブラストから帰ってきていざサフェーサー、と吹き始めると

ん?

んぬぬぬ⁉

レフリーストップ入りました。
作業一旦中止です(泣)
でもこれ、ブラスト当ててなかったら気付かなかったかもしれません。
ポジティヴに考えましょう。
でも作業進行ずれましたので週間プラン変更しなきゃです。。。

ゲロゲロゲロゲロ。。。。
結構納期急ぎだったBMWのタンクが錆を嘔吐しちゃってます。
勿論プラン変更です。
今一度一週間のワタシの作業予定表造り直しです(泣)
レストアは思った様には参りません。
「予定していた入庫のお知らせ、遅いなぁ」と気を揉んでいらっしゃる方は
今暫くお待ちくださいまし。
お知らせを忘れてるワケではございませんので(苦笑)






そうこうしてるウチにACTS第2戦も近付いてきましたので
オールペンして可愛くなった魚肉の軽トラにも
折角なので屋号入れてやらなきゃなりません。
お店で1本塗り終えた足でガレージ向かいます。
夜中1時より屋号入れがスタートです。

あんまデザイン練ってる時間も無いので
ここは直感と勢いでちゃっちゃと片します(苦笑)

こんなモンかな。
昭和っぽいフォントで可愛らしく。

まぁチームの車なのでここは呑みながらやらせて戴きますw
アートナイフでくり抜いてプシュー。

ここに例の魚描きます。
もう魚は下書きなんざ一切しません。
描くのも大体5分で終わります(笑)
メンドくさいワケではない・・・・・ですw
片側概ね2時間の作業です。

全部終わったら朝になっちゃいました。
呑んでたので魚が完全にエボダイです。

まぁ雰囲気勝負なのでこれで許してくだされ、クルーよ。

因みにリアゲートは作業時間5分です(笑)
この後昼までガレージで寝ました。。。。





魚肉といえば。
おじちゃんがアメリカ行くので造ってくれ、と頼まれたプラーク。
ちゃっかり魚肉スピードってクレジット入ってるけど
これ、木村氏にホントに渡すつもりなの?おじちゃん。。。。

と思ってたら何とガレージに飾ってくださったらしい(汗)
偉大な人は心も広ぅゴザイマス。
光栄にして恐縮しきりでゴザイマス。
これで46さんも魚肉に大手振って加入出来ますね♪
今回はR9Tで無理なの理解ってるから
秋にはあの46さんが魚肉でVMXデビューです。
46さんが逃げられない様に先にここで宣言しときます。





たかがフューエルリッドにこんな高額突っ込んで良いものなのか
ちょっと悩んだが
自分の次期愛車になるGUZZIの為になら、ね。
と、英国より仕入れた戦前ブガッティのフューエルリッド。
新品リプロだというのにもうクロームメッキ剥がれて一部銅メッキ出てる(苦笑)
でももうこれでいい。
これクレームで送り返すと今度いつ戻ってくるのか理解らんからね。
海外相手にやってるとこういのが超些細な事に思えてくるw
というよりユーザーにこういう気持ちにさせる商売の仕方、
ずるいよな、海外メーカー(笑)





最後にもう一発Ryozzy君。
ACTSのVMXも終わってとある日。
あ、ACTSのレポートは魚肉スピードWEBでやりますね。
だってワタシ、
今回は仕事に追われて1日目の耐久しか行ってないの(泣)
というワケで今回のVMXレポートは2日間行ってたなかじが書きます。
こうして早々と宣言してプレッシャー掛けときますw

で、遂にRyozzy君が例のブツ持って来てくれた。

彼のBSAのフレームを
「花京院のスタンドみたいな感じがいいっす♪」というオーダーに応えて
ハイエロファントグリーンっぽく塗ってあげたトレードで
こないだのジャイロのシートとドカのシートをお願いしていたのです。


ぎゃーーー!!!
超カッコいい♪

そんな彼との付き合いも考えて
今回はデザインも何もかも彼にお任せで丸投げしたの。
だから当日までワタシもこうなるとは知らなかったのです。
本革とスウェードのコンビネーションで来た♪

ニクイ事に当時の小排気量イタリアンレーサーっぽく
シート底部ちゃんと直線に手縫いまで入ってる。
それをこれみよがしにしようとはせず
敢えて黒糸で縫い込んでくる大人な仕様。

しかし自分も色師だけどもさ、
シートの色や雰囲気変わると
こうも車体のニュアンスも変わるもんだね~
前のナスカの地上絵の時は勿論それはそれで好きだったし
あっちは30代のワタシ全開で
キノコ食って妄言吐いてるシャーマン全開で怪しくて良かったけど、
こっちは何ていうか、祈祷師の方から40代になって
遂に王族になったとでも言うか(笑)
自分で言うのも何だが気品が凄い。
これはあれだね、Ryozzy君に
「Muneさんもう40超えてるんだからちょっと落ち着いてくださいよ」
って言われてるんだね、きっとそういう事なんだね。


やなこったいwww


ありがとうRyozzy君!!!