2014年3月18日火曜日

錆通り越して朽ちてる(笑)

忙しさと金無さにかまかけて4年近く放置してきた
MOTO GUZZIアンバサダー。

今年年末には息子大樹が免許取得するとなると
いよいよ17年連れ添ってきたSRが奪われるという事態に陥り
遂にRITMOより我がアンバサダーを連れて帰る事にした。

引き取って取り敢えず魚肉ガレージへ。
長年色んなモーターサイクル観て手掛けてきたが
ステムが固着して動かない車体は初めてだ(笑)
どう観ても廃品回収屋にしか見えない。。。。

クズがクズに乗ってクズ買って帰ってきて喜んでいる図。
笑うしかねぇんだよ。

RITMOでも4人がかりで載せたから
降ろすのも勿論人が大勢いないと降りてはくれない。
この日は丁度クルーが集まる日だったので
なかじ・鯨BOY・ナガオ・矢部っち総動員で降ろす。

イタリアのゴミ、降臨。

撮影者でありオーナーのワタシからすれば
大変神々しいお姿であるが
逆の位置にいる彼ら3人からすれば
どんよりしたゴミに観えるんだろう。。。。

現状の彼のスペック。
ステムは556攻撃で何とか動く様になった。
フロントもリアも現状ノーブレーキ
タンクはクロームが剥げて銅メッキが緑青吹いてる。舐めたら即死。
シートはスポンジから苔が生えていらっしゃる。
全然動かない前後リジット化されたサス。
どんな角度だよ、な下向きネガティヴ思考なHONDAテールランプ。
変な位置に付いてるフライホイール外したらトカゲの日干しが出て来た。
観た事無い模様してたからアリゾナかネバダ産のトカゲと思われる。
ワシントン条約引っ掛かったらどうしようと震える。
センタースタンドが固着して出ない。胴体着陸するしかない。
スタンドも556攻撃で降りるようにはなったがリアフェンダーが朽ちてて
手を掛けて踏ん張る場所が無くてやっぱ掛けられない。破傷風になる、絶対。

・・・・・先ずは持って帰ってから考えよう。。。。。


それから何日か後。
運よくRyozzy・ツネちゃんが来店。
「悪いんだけど魚肉ガレージ一緒に行ってくんね?」
「いいっすよ~」

センタースタンドを血まみれで立てたら破傷風になるので
優しいツネちゃんが挿し込み式のサイドスタンドを造ってくれた。

徹底的に朽ちたシートを観察するシート屋。
「これ、張ってって言ったらやってくれる?」
「イヤですよこんなの、破傷風になっちゃいますよ」
だよね。

ツネちゃん、サイドスタンドありがとう♪
「あー、でも俺もう残って仕事しないと」
「あー、立川で降ろすの俺とRyozzy君だけか~、辛いな~」
「わっか呼べばいいんじゃないっすか?あいつ今日定休日だし」
「いるかなぁ?もう午後だぜ?」
「いるっしょ。どーぜヒマこいてる若者だろうし」
で、呼び出されたわっか。

急に呼び出されてジャイロ乗って立川まで付いて来いと言われ
帰りは電車で帰れと言われても健気に付いてくる
心優しきヒマな若者、わっか。

こうして無事に我が家に着いたアンバサダー。
場所が変わっても汚いものは汚い。

せめてもの慰めになるかと思いお清拭(水拭き)してあげようと
外装降ろして拭き始めると
こいつで一度もモトクロスしてないのに
アリゾナだかネバダだかの大地の香りで工房がいっぱいになる。
誰か助けてください。

外装降ろしたついでにあれこれ持ってるタンク載せてみる。
今や貴重なWASSELLのバナナタンク持ってるのでほい。

小せぇ。
どー考えても小せぇ(笑)
チョッパー造るワケではないし
幾らなんでもこの容量は肝心の旅には不安しか沸かないw

その前にエンジンとタンクの間が開き過ぎてよろしくない。
Harleyみたくメインフレームがレイクしていればいいのだろうけど
このアンバサダー、そこまでレイクしていない。
どうやらハイマウントよりローマウントの方がいいみたい。
このバナナタンクはワタシは一生使わない気がする(笑)

本来丸みのあるタンクと真逆を付けてみよう、でほい。

あ、意外と悪くない。
フロントフォークの傾斜角と地面との平行線が出てるから
何だかしっくりくるのかもしれない。
相変わらず深くは無いマウントだけど
メインフレームに沿ってるからそれもあんまおかしくは見えない。

が。
上から見たら完全にOUT(笑)
このシート使わないけど、それでもタンク細過ぎ。
完膚なきまでにニーグリップ不可。
でもってやっぱこの容量は旅出来ないw
一瞬このイーハトーブタンクを逆に横に太らせればいいんじゃないか?
とも思ったが
この形状で太ったらザッパー系みたいになるのが関の山だ(笑)

っちゅうコトでここでちょこちょこ眺めつつ
仕事終わったら酒呑みながら眺めつつ
春先終わるまでは頭の中で構築しつつ
今年はゆっくりゆっくりこいつを進めて参りまする。