2014年3月21日金曜日

やっと錆ではない話。

2月下旬の2度目の大雪から1週間ほど後。

RUSTLESSのヒロ氏、来店。
お目当てはウチのビッチ、DUCATI。

英国だかのカフェレーサーの雑誌への寄稿で
よろしければ、と取材を申し込まれました。
こんなんでよろしければこちらこそよろしゅうに。

ボイスレコーダー使って改めまして、で先ずは1時間ほどトークした後
ヒロ氏、撮影に入ります。

とにかく撮ります。
撮り続けます。

「こ、これはどこもかしこも自分が映り込んじゃって大変だ。。。」
何だか四苦八苦しながら撮り続けます。
何だかすみません。

何だかドカ以外も店の雰囲気全部撮り続けます。
ここで寄稿先に書く彼の熱意が理解し始めて
ワタシがどんどん挙動不審になっていきます。

工房の中にドカを移動して再び撮り続けます。

こんな感じで。

合計3時間の取材&撮影タイム、終了。
撮り終えて身も心もぐったりしてるカメラマン、初めてみました(笑)
まさに全身全霊の取材、ヒロ氏。
何だか、凄くかっけぇ♪

そんなヒロ氏が撮ってくれた仕事中の1枚。
ワタシの視線の先にはサビだらけのVELOCETTEがおりますw
っちゅうかこのワタシ、実際の何十倍増しなんだろ(苦笑)
ヒロ氏、ありがとうございました♪
あんだけ全身全霊だったんですから
他の寄稿含め幾らでも使ってくださいまし。
(こんなワタシの店の画像でよろしければw)


雑誌と言えば先月発刊された別冊LIGHTNING。
超久々に廃エースで取材されましたです。
というかマックィーン様と同じ雑誌に掲載されただけでも
もう幸いでゴザイマス。
マックィーン様は珠玉の銘車ジャギュアですが(苦笑)

もうレッドリボンがピックリボンに変色しちゃってるし
河原入ってオイルパン割っちゃうしで
何ともコキ使われてる廃エースですが
今年は久々に(というかもうヤバい)タイヤ新調して
これからもこいつと共に仕事も遊びも愉しもうと思いまする。

FBで自分じゃなくて先にワタシの画像使ったからお返しw


撮影といえば何でだかこの糖尿病患者大好きナースが
ウチの店の中で愛車の撮影会しておりました。

よく事態が把握できないので
撮影会してる人を撮影してみました。
このオサムさんのLOOSEFITも23日をもって
15年間の歴史に幕を閉じて閉店となります。
ワタシは23日モトクロスなので行けませんが
その後の撤収・解体はせめて手伝いますよ。
立川に来て11年、随分色々絡んできたもんね。
オサムさんと俺で立川にもMOTOR CULTURE造ってきたもんね。
非常に大切な場所だったところなので
撤収の様子はウチでも記録させて戴きますわ、オサムさん。

しかし今ワタシが言いたいのはそんな感傷的な話でわなくて
ウチの店で何やってんだこのバカップル、という話ですw


RITMOを離れ独立した46さん。
早速本社BMWが力入れているR9Tプロジェクト
日本のカスタムビルダー4名に選ばれ手掛ける予定。
で、フルノーマルの状態で1回筑波サーキット走って来て
そっからモディファイのメニュー決めようという
何とも彼らしい1stコンタクトの方法を取る事に。

で、フルノーマルだし完全プライベートで筑波行く予定だったが
BMWから撮影班フル動員します、という流れになったらしい。
で、「メットの文字、46WORKSに今から変えられるかな?」
ぬおぉ、じ、時間無いなぁぁ。。。。

元々のメットはRITMO SERENOの文字と
メット横にウチの屋号も入れさせてもらってたんだけど
もうそっちは描く時間無いから今回は無し。
そんなエゴより間に合わせる方が大事。
夫が出世して行く傍でアイロンかけたり縫製したりで
じっと黙って夫のサポートをしている妻の様な店、
そう、それが裏方職業であるペイントショップであり、
それこそがSTUPID CROWNの真の姿である(笑)
いいか、常連よ。
以上の理由によりワタシは今後も
絶対にSHOPのステッカーとかTシャツとかは造らない。
期待するな(笑)

いいコトばかりではない。
1月に納品したGUZZIの外装。
普通裏側のPP材質表記の文字の方向が上としか思わんだろ。

まさかまさかの天地違い(泣)
有り得ない。。。。
もう1回1からやり直しです。。。。


レストアペイントしたGS1000。
デカい。超デカい。

もうタンクのデカさ観てるだけでも
身長162cmのワタシには乗りこなせない感満々に出てる。
でもいつも書くがガストンライエはあの身長であんなデカいBMW乗って
パリダカ突っ走ってたんだよなぁ(苦笑)

余談だがかのガストンライエは無類の女好きだったらしい。
情熱は身長を凌駕出来る、のか!?w
まぁいいや。無事納品です。

HARLEYのレインボータンク。
パールベースの純正カラーに入れて欲しいとオーダー。
この場合、塗膜が厚くなるキャンディのラインから先に入れて
ラインをテープでマスキングしてパールホワイトがセオリーですが、
あとからラインの位置テープ貼ると
どうしても凄く欲しいグラデの位置逃してたりしてて
うあぁぁそこじゃねぇんだよなぁぁ、とか一人で悶絶して

考えた挙句一度パールホワイト塗って上からライン位置固定して
そこにグラデ入れていって一度クリアコート。
勿論これでは段差凄いし見切りも美しくないし、で

本来欲しいラインの太さより若干太めでライン入れてクリアコートして
砥ぎ上げて平滑にしてから欲しいラインの太さでマスキングして
ここで再度パーツホワイトでカバーアップするという手間掛けてましました。

クリアは当然結構なコート数入るので
ロゴの銀箔は敢えて立体エンブレムっぽく見せる為
技法使ってぽってり載せて鏡面仕上げで触っても段差無いという
そんなギミックでやってみました。

オーナーT様に完成観て戴いて
「期待以上に綺麗で満足しています!!」とお言葉戴き、
今までの作業の手間が全て気持ちの良い結果となりましたです。
ラインが1本ずつ色違うんじゃくて
全部のラインの5㎜幅の中で色が変わってくところが欲しかったのね。
T様、お時間戴いてしまってすみませんでした。
昨日の夜のBEERは超美味かったです(笑)

いよいよ日曜日はVMX開幕戦なので
今なかじのアルファのドアを猛烈な勢いで仕上げております。
こちら、ワタシがぶつけたので作業工賃¥0。
メチャクチャ仕事してる風な感じですが収入は得られていません。
4月よりのペイント、お待ちしております(笑)
というかアンバサダー仕上げたいので仕事くださいw






2014年3月18日火曜日

ごめんなさい、ペイントしたのに錆てる。。。

さて、我が家に来て依然とちぐはぐな南武線みたいな色だったC65カブ。

息子大樹が受験も終わり
晴れて高校に合格したので
早速二人でバラしてペイントする事にする。
折角教材みたいなカブですから、受験終わるの待ってたのよ。

「組み付ける時に忘れそうな箇所は逐一写真撮って」
「旧車は同じボルトでも長年そこにいたマッチングあるから同じ場所に戻す様に」
色々とノウハウを教えながら大樹がバラかしていく。

冷やかしも現れた(笑)
ワタシからすれば19歳と15歳、どっちも息子みたいなモンだが
大樹からすれば森クンは立派な同じ中学の大先輩だ。
だが知能は大樹の方が遥かに高い。
知能に関しては森クンの方がワタシの息子みたいなモンだ(笑)

外したパーツをガシガシとスコッチブライトで足付けしていく。

受験が終わったのをいいコトに
3日位連続で日付変更線までせっせと作業する親子w
残念ながら頭の悪い親父は
乗り物の事と音楽の事くらいしか教えられないのです。。。。

で、以前魚肉ガレージの棚やエキモの車体にも塗った
50年代感爆発のハンマートーン塗料で塗ってやる。
で、わざわざ塗ったそばから「錆ペイント」して遊ぶ事にする(笑)

そこへRyozzy君、タンクのクリアコート終わったので引き取りに来る。
話が前後するが経緯は魚肉スピードWEB参照(笑)

どうやら新しくチーム立ち上げるらしい。
そのチームの名前が「MANCHIES SPEED GANG」っちゅうらしい。
お腹ペコペコみたいな意味らしい。
メンバー全員食いモンのコードネームで呼び合うらしい。
彼はメロンソーダとチリドック、らしい。
けっ、お洒落なネームつけやがって(笑)
何か悔しいから今後我々は挽肉団と呼ぶ事にするw
「カッコいいだろ?俺の挽肉団」 by:ブランキージェットシティ

Ryozzy君にも「やる?」と錆ペイントを促す。
「おぉ・・・これは・・・おおぉ・・・これは・・・」
だから「これは」何じゃw
何だかんだ夢中で再現し始める。
そして彼もやっぱ錆の表現が巧い。
彼もまた実は錆はオトモダチなんだね。

パーツごとに錆ペイントやったから
くっ付けると錆の位置とか合わないんだろうけど

そんな事はどうでも良くって、さ。

ただ愉しく造る過程を共有したいだけだったから、ね。

だから錆びるワケないプラスチックパーツにも錆入れて
親子でわはははしながらやったワケです。

にしても大樹、お前これ朽ち過ぎだろ(笑)
裏側は全く錆びてないのがユーモア、らしい。

で、組み上がりました。

女の娘とかが乗っても可愛くてPOPなカブを今までは造ってきたが

毎回出来上がると売れちゃうので
今回は絶対誰も欲しがらないペイントしようぜ、ということになり

塗ったそばから錆びさせてばっちくする手法を選んでみたのだが

何だか旧国鉄員のぽっぽ屋の高倉健が
「すんません、自分不器用なので」とか言いながら
寡黙な表情で乗ってそうな
ウチの中で一番小さくて新参者のクセに
年式から言っても一番偉そうな
ドスの効いたカブに仕上がったとさ。

そんな親子でこさえたカブ、
テールランプは勿論「うちなん」の血の入った我々ですから
シーサーテールでゴザイマス♪
高嶺氏、カブなんかに使っちゃってすみません。
でも親子で乗れるカブにこいつが付いてるのってのは
多摩地区で走ってても遠く沖縄がいつでも傍にあるようで
何だか嬉しいっす。



4月になったら登録してトコトコ、多摩地区を走ろう♪