2013年10月12日土曜日

とにかく上げるだけ、わっしょいわっしょい。

ウチにしては比較的最新型なGSXR750カウル。
といっても、もう25年は前の車体ですけども(笑)
これ、ペイントしてみて初めて知ったのですが
黒には超微量のブロンズパール、
赤には同じく超微量のゴールドパールが入ってるんすね。
しかも塗料混ぜ込みではなくご丁寧に3コートパールで。
で、そこまで手に掛けておいて多分世間ではこれをソリッド2色だと思ってるだろうとw
或いはオーナーでも気付いてない人多いかもしれません(苦笑)

実はこれ、お近くの立川のバイク屋さん「M-FIELD」さんが復刻作成した
FRPのリプロ品。
実際ペイントさせて戴いて実感しましたが、物凄く丁寧な造り込みの品です。
そんなM-FIELDさんは80年代の車体を得意とするSHOPで
特にGSXRやSDRやSRX600やGOOSEやTZRや、といった
概ねモーターサイクルに詳しい方ならその得意とするジャンルが伺えると思います。
30代後半から40代半ばの世代には甘酸っぱい思い出の車体でいっぱいです(笑)

中でもリプロ品をリリースするくらいなので
GSXRシリーズが大好物のようです。
実際代表の宮崎氏はそのGSXRでMAXシリーズに参戦しております。
この辺の年式の車体のオーナーの方々には
非常に心強いSHOPですので、多摩地区の方は必見です。
何度も言いますがこのアッパーカウルの造りは最高なので
年相応でスクリーン部の激しいクラック等でお困りの方は
全国通販も対応しているようなのでチェックしてみてくださいな。


京都からはるばるオーダー戴いたT様のR90Sデイトナオレンジ一式。
おかげさまでデイトナオレンジは評判が評判を呼び
有難い事にこの車体でレストアしたの9台目でゴザイマス。


現存する未再生車体よりは若干黄色目に調整してあります。
何故ならこのオレンジのキャンディは経年変化で赤焼けする性質があるので
新しいペイントで赤味強くすると、
何年か後にオリジナル飛び越えて赤くなり過ぎる可能性があるからです。
T様、今週末のイベントへの参加、愉しんで来てくださいませ。

納品で走るは横浜市。
横浜って広いのね。
内陸はこんな田舎な風景だとは思わなかったw

妖しいガレージの様なSHOPに到着。
今回のオーダーをくださったSHOPでゴザイマス。

中に入れば更に怪しくコアな風景が。

ずらりとひしめくビンテージモトクロッサーもそうですが
一番何より怪しいのは

そんな中に無造作に置かれたスケベイス(笑)
ACTSの主催で有名なそうです、
ここはゴッシーのお店、TUCK IN GARAGEでございます。

ご依頼戴いたのはこちら。
NORTON MANXのタンクです。
前回のBlogネタのNORTONインター終わったかと思えば
続けざまに今度はMANXです。
ウチはホント現行車来ないっすね(苦笑)

どうやらこちらのタンクのオーナーさんは
LOCやACTSでもお会いしている極東OBSOLETEの方のようです。
記事を読ませて戴く限り、喜んで戴けたようで何よりです♪

タックインガレージの中の置物の中で
ワタシが最高に興奮したモノ。

EXPO70のアルミ製折り畳み椅子(笑)
うおぉ、どっかにこの金型、残ってねぇかなぁw

「Muneちゃんこんなのに食いつくなんてバカぢゃねぇのwww」と
目くそ鼻くそな同じくご乱心のN氏に言われてしまいました。

実は既に3か月はお預かりな状態の
PSYCLE CRAFTERSさんより戴いているBMW K1の外装。
ちょっとカスタムペイント追加の気軽なオーダーだったはずが
経年変化でカウルにクラックが入っているのを発見。
治さないワケにはいきませんので先ずはレストアからです。
例えばダクトのメッシュを固定するビスが欠損してたりするのを

もうベースそのものが劣化してグズグズなので
ここを台座もろとも新規で造り直したりして

ようやっとカスタムペイントに入ります。
が、予想外にレストアもしましたので
難しい事にカスタムペイントにもある種の「縛り」が発生してしまいました。

本来ならパール地の現在の下地に
オレンジソリッドで旭日旗、というオーダーだったのですが、
その位置関係がレストア箇所がある為、
非常にデザインしにくくなってしまいました。
全部塗り直せばいいのでしょうが
それだとまた料金がかさむ事になってしまいます。
オーナーのM様に申し訳ないので何とかそこをテクで。
しかし、3コートパールは同じ色調で仕上げるのが難しく、
更に今回このセクションだけで終わらせるペイントなので
余計に隣り合わせと色調がずれる事だけは避けねばならず、
オールペンし直すワケにはいかないし難しいし
「縛り」出来ちゃったからデザイン落とし込みずらいし、で
あれこれ躊躇&トライ&試行錯誤&恐れていたら
こんな期間預かってしまったです。。。

左右で保守箇所が違うので
左右ともデザインをそれぞれ構築して
後端はもう補修入ってるし並んで着くパーツも無いし、で
ここは腹据えて思い切って色味を変えてみました。

一度完成しちゃってるデザインに追加加えるのは
元々はそんなに難しい事では無いケースの方が多いんですが、
今回はレストア補修絡んじゃったのでヤラレてしまいました。

これで一旦クリアコートして
次に文字の上に色掛っちゃった箇所をなぞります。
自分の筆跡とはいえ寸分違わず筆入れるのって結構神経使います。
この作業はもう半ば「レストア」とも言えるでしょう(笑)
PSYCLE CRAFTERSさん、オーナーのM様、
お待たせしてしまいホント申し訳ございません。。。。