2012年2月16日木曜日

リハビリも完了、か。

火傷で酷い水疱が出来て
100%に程遠い指の握り範囲でしたので
ここ2週間ばかしは殆ど下地をやっておりました。



先ずは底に穴開けて中からバンバン叩き出したE様のシーリーBSA。

およそ気付いてはいたがパテまみれ。
一応きちんと3層各種パテを使い分けてはいたが、
やはりここは同じ使うなら
現行のカーボンファイバー練り込んであるパテと
アルミ練り込んであるアルミパテで下地作りましょう。
そうすれば「割れ」もかなりの確率で防げますし。


前の作業者、丁寧なパテワークはいいんだけど
高いところ基準に盛るという概念は無かったみたい。
アルミ地の高低差無視して盛りまくり。
この日一日であまりの粉っぽさに
マスクしてたのに喉がいがらっぽいし
夜メシ食ってて鼻血でた、ツツーッて。
リアルタイムでエロい事考えてたから
どっちが原因かはイマイチ理解りませんけどw



剥離に格闘する事3時間。下地完全にお目見え。
うん、高低差無視して盛りたかった気持ちは理解る(苦笑)
多分、タンク前面の大きな凹みは
単に後からぶっ叩いて凹ませただけのようである。。。。





その証拠に左右の曲面の形状が全然違う。
まぁ、こういうのこそ古のワンオフMadeってモンですからね。
個人的にはガレージPUNK臭がして嫌いではないです(笑)

ワタシの作業では最低限のパテ盛り整形で
フィニッシュしようかと思っております。
あー、でも左右でアンシンメトリーなのはNGかなぁ?
(正直素人目では判断出来ないとは思いますが)
ここはオーナーさんに相談、ですね。




MR80はこんな風になりました。
今まで魚肉はマルーンとアイボリー基調でしたけど、
MRはデザインがスクエアでエッジがあって、
やっぱどう考えても80年代に突入していく時期のスタイル。
今までのカラーリングは60~70年代にはマッチングしても
80年代には無理がある。
そもそもマルーンとアイボリーがワークスカラーだとは
はなっから決めてなんか、いない(笑)




固定概念を壊そう。
80年代で思い浮かぶもの。




ヤマハっつったらストロボカラー
否応無しにキング・ケニーはカッコいい
これみよがしなグラフィック
でもチープなカッティングシート全盛期
アップルコンピューター
ポラロイド
宮崎美子。これはミノルタだったっけ。



で、こうなった。

これでVMX真面目に走る気あんのかと訊かれれば
あるとしか答えようがない。
許してくだしゃんせ、魚肉スピード(苦笑)

グラフィックのグラデもYAMAHAのロゴも単純なので
リハビリには良い素材でありんした。





もういっちょ指のリハビリ。
CB750のタンク。

こちらは綿密にラインテープでマスキングするリハビリ。
とはいえこちらは正規のお仕事依頼品。
なので緊張ひとしお。
何かプレッシャーで変な汗かいた。

完成。
べっこり凹んでた右側面もすっきり。
色は本来はキャンディのブルーが正解なのでしょうが、
オーナー様がこの車体を購入された時からペイントしてあった
元のメタリックとパールの半々のブルーで再現。
「キャンディもいいんですけど元の色にも何だか愛着が湧いてまして」
とてもよろしいと思います♪
車体がオーナー様にキチンと愛されている証拠ですな。
同じく事故で傷・曲りの生じた
サイドカバーやヘッドライトステー、ライトケース諸々
明日(もう今日ですね)納品です。


最後に。
どうしても指の感覚が戻るのに自信つけたくて
勝手にやらせてもらった矢部っちのメット。
柄も何もかも全部ワタシ任せ。
元からブルーのフレーク。
上から箔張りと中華っぽい柄入れただけ。
でもおかげでアートナイフも動く事が理解った。
柄は矢部もワタシも聴いている
NYのハードコアバンド、SICK OF IT ALLの龍。
あらなつかし♪

川越で目立つように右側面に入れてみる。
あ、奈良は逆回りだから柄が内側になっちゃうね。
反対側は何も入れてないから
そっちは奈良行く前に「アウェー」と入れるか、カタカナでw




おかげで指の動きに自信取り戻せたので
今週末から来週にかけて
お預かりのV-RODとAPEの外装、手掛けます。
H様、S様、永らくお待たせしました。






懐かしいので久々に埋め込み。
勿論、Sick of it Allっす。
皆でMoshの踊りをこれ観てマスターしよう(笑)