2010年1月12日火曜日

表裏




















ちょっとバイクとは関係のない話です。



ここ数日、民主党が外国人の参政権を
今国会に提出する意向が強いそうです。



大丈夫なんでしょうか、この国は。




「理解は得られると、私は思っていますが、
日韓併合の100年というタイミングでもあるということをもって、
いろいろ検討している最中だと、私は理解しております」

だそうですが。


正直、この法案は危なくはないですかね?




友好というのは
あくまで個人のレベルで成立するものだと思います。
なのでワタシはネット上で激しく行われているような
在日朝鮮人を総じて叩く行為もしたくありませんし、
中国人を総じて野蛮だとも思っておりません。



仲のいい中国人のエンジニアもおりますし、
彼は北京オリンピックの聖火リレーで
長野で暴れる同郷の映像を見て、
「なんだかごめんね、ウチの国、外に出るとみっともなくて」
と言っていて、
「いや、アナタが悪いワケじゃあないから、ね」
みたいな会話を交わしました。
実際、彼はとても紳士ですし、
知識・教養も高いし、人柄もいい。



ウチの近くの韓国料理屋さんに
よくキムチを買いに行きます。
おばちゃんがとても愛想良く対応してくれます。
因みに本場仕込みなので美味いです。
立川は朝鮮人学校が近くにあるので
そういう意味ではワタシはこの雑多な人種の混ざり具合を
愉しんでおります。




こうした個々のパーソナルな繋がりでは
勿論友好は可能と断言出来ます。
そんなモノは国境や言語の違いになんか縛られません。




でも、これが国交レベルとなるとどうでしょうか?





欧州は隣国同士が土地繋がりなので、
中世の頃から紛争が絶えません。
イギリスとフランス、
ドイツとポーランド、
スペインとポルトガル、
オランダとベルギー。
もう何百年も「国」レベルで仲が悪いケースはごまんとあります。





その中で友好を結ぶというのは
ワタシは右手でにこやかに握手しながらも
左手はすぐさま武器を取り上げられるぞ、
といった密必の緊張感が不可欠なのだ、と思います。
残念ながらそれが「国体」維持です。
これがパワー・バランスというものです。
これをホンキで「友愛」と言ってるのかどうか知りませんが、
見て理解る「丸腰」で行けば
刺されるのは当たり前っちゃあ当たり前です。
世の中そんなにビューティフル・ワールドならば
戦争なんかとっくのとうに歴史の教科書にしか書いていない
過去の「遺物」になってるでしょうよ。




実際問題、参政権が最も得られるのは
お隣、韓国・朝鮮の在日の方々や
中国からの方々でしょう。
遠く出稼ぎに来た、本来日本人であった
ブラジル系の方々も含まれるでしょう。
この中で、民主党の掲げるリベラリズムに
ちゃんと則った恩恵を受けるのは
ブラジル系の方々だけのような気がします。
イギリスが移民を受け入れるのも
その移民がジャマイカ・インド系と
イギリスから程遠い民族だったからではないでしょうか。
移民の大部分がもしフランス系だったとしたら
受け入れていないような気がします。
受け入れるには近過ぎます。
人権の為の法案で隣国に戦略的に使われるリスクが高いからです。





この法案に躍起になっている民主党は
一方で沖縄の基地問題を国際的にみても
みっともないレベルでしか対応出来ないでいます。
これ観てるとホンキで「友愛」掲げてるボンボンなんだな、
と痛いほど理解りますw
国レベルのパワーバランスの話が出来ないんでしょうね。。。

これも極論、ワタシは沖縄以外への移設は不可能と思っています。
沖縄の血が混じっているワタシが言うのも物騒かと思いますが。

沖縄でさえこのアメリカという国の人々との共存で
大なり小なりトラブルを繰り返してきた戦後60年近くです。
それでも沖縄はこの文化も思向も異なる「異人」と
それなりに60年近く渡り合ってもきた県民です。
単一民族で戦後ぬくぬくと育って
今回の民主党の法案を美談として解釈して
一層支持してしまうような人々のお隣に
仮に移設されてきたとしてら付き合えきれないでしょう、絶対。
ちょっと前に県知事に行ったアンケートで
「基地は受け入れたくない」が大多数だったようですが、
入れたくないではなくて
出来ないでしょうよ、アナタの県民には。



チョット話がそれましたが、
朝鮮総連問題や戦後保障問題等、
国レベルでは問題あり過ぎのような現状で
(というより向こうさんが一方的な気もしなくはないですが)、
この法案、です。
戦後、暗黙の「国体」維持をあまり考えることなく
平和に単一民族で過ごしてきた国民です。
この法案、今の日本では
あまりに表裏一体過ぎて怖いとしか思えません。



最初に述べた通り、
ワタシはどこの国の人とも
個人のレベルでは相通ずるコトは可能だと思っています。



でも、パーソナルな事以上に相手に国交カードを与えなくても
いいのではないでしょうか?
そんな権利を相手に与えてしまえば
パーソナルもそれではなくなってしまうようで、
かえってそれでパーソナルな関係も崩されそうで怖いです。





右の思想とか左の思想とか、
そんなものじゃあ、ない。
誇りとかプライドとか
そんな大それた意味合いでも、ない。
もっと単純に。
もっとごく普通に考えて思うこと。


この国、日本は日本人のものです。