2009年11月25日水曜日

夏休暇、戴きました。

というワケで、ここ立川にお店を構えて以来の
前人未到の6連休を戴き、
沖縄に帰っていましたが、再び復帰でございます。
あまりに或る意味ゼータクなスローライフを送ったせいか
暫く完全復帰まではリハビリが必要かもしれませぬ。


皆さん「沖縄」っちゅうと「いいなー」と必ず言うので
敢えてここは地元の人間はあまりイメージ通りの沖縄ではないのだよ、
と理解ってもらえるような
どーでもいい写真だけ羅列してみるコトにしますw



沖縄の中心、コザ十字路の銀天街。
撮影時間は12:00近く。
これこそが沖縄の現状なのだよ。
どこも開いとらん。
それどころか全部永遠に閉まったまま(苦笑)
空港からアクセス近い那覇と58号線(旧1号線)沿い以外は
大体どこもかしこもこんなものです。

「憧れの沖縄で商売して暮らしたい!!」
地元のうちなんがこれなのですから
きっちり確固たる信念を持って沖縄ライフを決意された方が
無難かと思われます。。。。









実家のすぐ裏道。
沖縄は家々の隙間の至る所にこうした石垣の裏道がありますが
こういう風景こそが沖縄っぽいと思うのはワタシだけでしょうか?
そんなザンネンなワタシに育てられた息子は
同じくこれが沖縄だ、というザンネンな人間になっていくのですw
もっとシー・サイドとかそれっぽい処は幾らでもあります。
情景に「想い」が無ければ只の裏道、なのです。
それは沖縄に限らず、全てがそうなのでしょうね。
アラフォーが近づいて
少々センチメンタルになっているのでしょうかね。
こんな情景が凄くココロに沁みます。








コザにあるメキシカンレストラン「リマレストラン」。
ほら、リマはペルーの首都だっちゅうのに
メキシカンとはザンネン以外の何者でもない(笑)
しかももう50年続く老舗。
遠い外国の雰囲気さえ伝われば
細かいディテールなんぞどーでもいいのだw
「Aサイン」という看板が誇らしげだが
店内はピンサロか!?っちゅうくらい暗い。
それこそが伝統の「うちなん」なのだ。

因みにうちなんはこの50年の歴史と同じく
タコスやブリトーやエンチェラーダやファフィータと親しんできたのだ。
「タコライス」を那覇で食ってる場合ではない。
あれはパーフェクトに「観光用」だ。
発祥は基地の表玄関の「コザ」か
同じく表玄関の「金武」のどちらかだ。
58号線のお店で満足してるようでは
沖縄通、とは言えんのだよ。
そもそもエイサーもタコスやーもうちなんROCKも
発祥はだいたい「コザ」なんだよ~♪
「コザんちゅ」は大体「那覇んちゅ」にライバル意識剥きだしだけど
逆は殆ど相手にもされてないんだよ~(笑)
今があまりにもダメダメだから敢えて強くアピールさせてもらうよ~♪
ホントにそーでもしないとコザは近いウチに死んでしまうよ~(泣)



最後にここのウェイトレスの制服が地味だけど可愛い。
これはカミさんも同意見。
もう絶滅危惧種な「Aサイン」。
これからもずっと薄暗くて雰囲気の或るレストランでありますように。
もうお願いだからパークアベニューの
「ニューヨーク・レストラン」みたいに消えていくのだけは
本当にカンベンしてください。。。。





コザ十字路の「丸長食堂」。
意味も無く24時間営業。
勝手にライバルはデニーズ状態(笑)
この看板の薄れた文字の「サンドイッチシャープ」。
別にサンドイッチが鋭角のキレの或るデザインという意味ではない。
敗戦直後の日本では「ショップ(SHOP)」が聞き取れず
これが「シャープ」になっちゃっただけだ。
完全にザンネンな勘違いだがこれが平成の今でもまかり通る。
何故なら外人はカタカナなんぞハナっから読めないからだ(笑)
この画像、曇天での撮影。
実は現在の看板は新しくなっちゃってた。
仕方ないのでこんな辺鄙なコザ好きという
ちょっと可愛そうなサイトから画像を拝借した(笑)
でも看板が変わるっちゅうコトは
この小さなデニーズは現在進行形、なのだな。
ちょっと頼もしさも感じなくもないw





珍しくちょいリゾート風景。
恩名村の老舗、ムーンビーチホテル。
当時はそれはそれは豪華なホテルだったのだろう。
当時はそれはそれはキレイなビーチだったのだろう。
でも今ではもっと近代的なホテルはゴマンとある。
今ではここよりキレイなビーチはゴマンとある。
でも、この60年代終わりに造られた建築に絡まる
「生き物」が醸しだすこの風景は老舗にしか出せまい。
ミッドセンチュリー好きは是非ともここに宿泊して頂きたい。
このコンクリ打ちっぱなしと年季の入ったツタの絡まり様。
最高のスローライフではあるまいかw
菊竹大先生の「パシフィック・ホテル」もここ沖縄ならば
こうして調和して生き残れていたのかもしれないな。
でもあの様式では台風でイチコロ、か。。。













美ら海水族館から程近いレストラン。
忘れ去られたように佇むジュークボックス。
キレイな水族館併設のレストランもいいだろう。
しかし、一歩離れればこうした
忘れ去られた風景が沖縄にはゴロゴロしている。
そういえば昔嘉手納にAサインレストランがあって、
やっぱりジュークボックスが置いてあって、
でもどーいうワケだかプラハム・コルムの「蒼い影」と
ビートルズの「ミスター・ムーンライト」しか選曲出来なくて、
そればっか流れてる店があった。
月繋がりか?で
キング・クリムゾンの「ムーン・チャイルド」とか
オジー・オズボーンの「バーク・アット・ザ・ムーン」とか
フランク・シナトラの「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」
すら探したけど無かったです。

ここ本部のジュークは残念ながらもう鳴りません。
昔は非番の米兵とその家族、或いは恋人同士とかが
コインを入れてフェイバリット・ナンバーをセレクトして
プチプチ音混ざりのEP盤の
モノラル・サウンドを愉しんでいたのでしょう。。。。





ウチの実家から歩いてものの5分の街。
通称「吉原」。
要するに赤線ですわ。
パンパンの街、です。
この表現すら平成では絶滅危惧種ですよねw
夜になると路全体がピンク色の明かりで満たされて
さながら「オトナの千と千尋の神隠し」です。
相場15分¥5,000、30分¥10,000で
おっさん達が個室で「神隠し」に合うワケですなw


いかにもおばちゃんしか立っていなさそうですが
実は「旅の恥はかき捨て」なんでしょうか、
「ないちゃー(内地)」の大学生とか若い娘が
「遠くて親にバレないっしょ」
でいっぱい売っております。
昼なら全部閉まってて撮影出来るだろ?で行ったら
昼からまあ結構立っていらしてちょっと面食らって
タバコ一服ついでに一人の「立ちんぼ」のお嬢から教えてもらいやした。
当たり前ですが大っぴらにカメラでパシャパシャやってると
お嬢達が怒りますし、
怖い人が出てきて大変な事になります。。。


バイト含め賃金相場が最も低い沖縄では
これが最も効率よく稼げる「お小遣い」なのだそうです。
でもこんな街も昨今は不景気らしいです。
クーラーのある裏のベッドの上で
オトコに好きなように○○されている時間よりも
日差しで焼かれる表の立ちんぼの
「陳列棚」にいる時間の方が長い、
とタバコあげたらお話付き合ってくれました。
でもGITANESだったのでお嬢は咽てましたw
嘉手納基地表玄関の隣街が
主に米兵の「神隠し」をなさっておるのですが、
ここ「吉原」もどうやら一部米兵相手の「神隠し」を
夜な夜な行っているようです。
この「文化」も忌み嫌われども
人類の歴史においてずっと付いて廻るモノではあります。。。。





どーですか?
全く参考にすらならない沖縄ガイドw
最後に言わせてください。
それでもワタシは馴染んだ「コザ」が好きなんです。
この文章は全部ワタシなりに褒めてます(笑)
本当に沖縄観光で中部コザに興味ある方、
ワタシでよろしければ全力でインフォしますです。。。。